(短編集)
赤々煉恋
- 連作短編集 (229)
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全2件 1~2 1/1ページ
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「死体写真師」が一番恐かった。 | ||||
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5人の女性が主人公の短編集です。 | ||||
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朱川湊人のホラー小説は、ノスタルジックなものと暗くて病的なものと、どうやら2種類あるようだ。本書は後者のカテゴリーに属するだろう。 1話目の「死体写真師」。主人公は悲劇的な結末を迎えるが、もともと妹の死体写真を撮ろうとした時点で「お前も病気」と思うのは私だけ? 4話目の「私はフランセス」はもっと病的。恋人のために健康な自分の腕を・・・。おっと、この先はネタバレ。 どちらの話も暗くてオエっとなりそうな話。でも、読み終えた今もその余韻が残る。そんな不思議なお話が詰まった短編集。私は好き。 | ||||
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世にホラー小説は数多あれど、ことそこはかとないエロティシズムを漂わせた恐怖といえばこの作家は第一人者で、 その作者の真骨頂ともいえる短編集。 恐ろしいが惹きつけられるという背徳感と生々しさは、 あまりに現実からの乖離が甚だしく、 一幕の映画を見ているような気にさせられます。 | ||||
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著者の「花まんま」そして「かたみ歌」が傑作だったのでこの本を手にしたのですが・・・・。本当に酷かったです。全編とも作者の変な性的嗜好を見せつけられたような気がした(「気がした」だけで決して断言していないので悪しからず!)だけではなく、オチもバカバカしくて・・・。彼の他の本と比べるとこの短編集は本当に駄作です。 | ||||
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朱川氏の小説は「花まんま」に続いてまだ2冊目です。「花まんま」が”なつかしい昭和”というような言葉でよく表されるのに対して、こちらはあまりにも作風が違うのでちょっとびっくりしました。 最初の「死体写真師」。以前どこで見たのだったか、確か1900年代前半のアメリカの古い本だったと思うのですが、死者にお化粧して服を着せ、生きているかのようなポーズを取らせて撮影した写真集がありました。不思議なような悲しいような不気味なような・・・なんとも言えない雰囲気の写真ばかりだったのでよくおぼえているのですが、その本のことを思い出しました。 妹が亡くなってしまい、両親もすでになく天涯孤独になってしまったヒロインは、葬儀社のすすめのままに、着ることのなかった花嫁衣裳を妹に着せて写真を撮ることに同意します。体を曲げ、折り、服を着せ、靴をはかせ、そして立たせて写真を撮るのですが、その過程はほとんど芸術的と言えるものの、死後硬直などを考慮して体をあれこれいじるわけで、なんともいえない不気味な気持ち悪さが残りました。そして最後は屍愛へ・・・ショッキングな結末です。 「私はフランセス」。体のパーツがない人に惹かれる男と運命の出会いをした女性の話です。愛する男性のために下半身を切り落としてトルソーのようになってしまったバーのママが出てきたり、これもかなり異様な話です。次の「レイニー・エレーン」は、東電OL殺人事件をテーマにしています。昼は東電のエリートでありながら、渋谷で売春をしていた彼女のエピソードが使われています。「いつか静かの海に」は、科学的な種あかしのオチはないファンタジーですが、雲母のようにキラキラ光る肌を持った胸までしかできていない部屋に横たわったままの女の子を月のお姫様と称して、月から取ったという水で育てていく話です。これも言わば異形の愛でしょうか。「アタシの、いちばん、ほしいもの」だけは現代風のホラーで、映画化されているそうで、ほかのものとはちょっと作風が違います。 いずれにせよ、読み終わってなんだか物悲しい気持ちになる作品ばかりでした。自分の好みとして、怪奇、ホラーは大好きなんですが、この短編集はかなり異様な、言わば奇形の愛の形が多く、正直言って読んでいてちょっと気分が悪くなりました。ただ、だからよくないというのではなく、小説としては大変よくできていると思います。人を選ぶ作品ですが、もしかしたら朱川氏の本質は、”ほのぼの”よりこちらの方かもしれないという気がします。 | ||||
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映画の予告編を見て興味を持ったので、読んでみることにした。 評価としては、良い作品、イマイチだった作品半々くらいだったので星3個にした。 印象に残っているのは、一本目の『死体写真家』と『アタシの、一番、ほしいもの』。 まず『死体写真家』は、単純に怖かった。 ホラーとしてというよりも、人間の『欲望』というものが、時に恐怖になるのだということが、恐ろしかった。 『アタシの、一番、ほしいもの』は、映画の原作になっているんだけど、まさかあんな終わり方をするとは思わなかった。 読んだすぐあとはよくわからなかったけど、たぶん逆説的に考えて見ることが、作者の意図ではないかと思う。 だから、小学校高学年や中学生の道徳の教材にしてもいいかもしれないと思う。 | ||||
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