黒のコスモス少女団 薄紅雪華紋様
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前編「鏡の偽乙女」に続き、こちらもとても面白かったです。全部の話を通して感じるのは人が人を思う故の「切なさ」です。そして現代ではほとんど失われてきつつあるかもしれない丁寧な人との対話。もともと日本人の持っている思慮深さと相手を慮る姿勢を忘れずにいたいと思うのでした。 | ||||
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前作「鏡の偽乙女」が堪らなく面白かった上に多くの伏線が敷かれていたので必ずや続編アリと 待ち望んでいた作品! しかし読者が望む作品と作者が書きたい作品が必ずしもイコールではない事も・・・ 前作の伏線は殆んど回収されていませんでした。 と言うより、こちらが勝手に伏線と思い込んでいただけなのかも知れません。 読み始めた当初は穂村江雪華の神秘性が希薄になり、''みれいじゃ''と蒐集家、お欣の大きな石にも 触れず当惑していましたが中盤以降これはこれで良いか。 と思える様になりました。 只この作品に生きる者達が大正時代とその世界に生き、現代の自分とその世界が異なるだけで 余計な詮索をした所で謎なモノは謎、分からんモノは分からんで良い様な気になり、 その世界で生きる者達の「生と死」を見守れば良いのだと感じ乍ら読み進める様になりました。 自分也に今作を言い表すならば、風波こと槇島功次郎の大正怪奇幻想青春人情噺ととでも言いましょうか。 風波さん青春記の葛藤、後悔、嫉妬、焦燥、別れ、そして活劇が描かれ物悲しくも優しい作品でした。 朱川湊人さんの作品は和製ホラー、SFと云うジャンルで描かれる事が多いですが基本は人情噺作家だと 思っているので、この作品も朱川さんらしい人情噺に触れる事が出来て穏やかな気持ちで読み終える事が出来ました。 自分にとって最後の雪華と風波の互いを想う優しいやり取りは忘れられない場面となりました。 これでこのシリーズを終えても良いし、続くなら大歓迎でもあります。 | ||||
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