(短編集)
ミツハの一族
- 連作短編集 (229)
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2015年に出た単行本の文庫化。 大正12年頃の北海道が舞台。死者の未練を解き明かし、成仏させるという物語だ。全5話から構成されている。 なかばミステリ、なかば伝奇小説といった感じ。 謎そのものにはあまり重点が置かれていない。むしろ、ショッキングな展開にうならされる。幻想的な雰囲気もばっちり。 どこかグロテスクなのも、いかにもな乾作品。 | ||||
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時代は大正。北海道に信州から入植した彼らは水源を守るために特別な存在を置く。それが「烏目(からすめ)役」と「水守」だ。 かれらは代々続く神職の家系だが、その身体的特徴によってその役目を背負わされる。 そして役目というのはこの世に未練を残した鬼の未練を断ち切ること。鬼が水源に立つと水が枯れるという。水が枯れてしまえば全てが終わってしまう。そうならないように鬼を向こうへ送ってやるということ。八尾清次郎は水守と共に鬼を見、そして未練を推測する・・・。 静かーな話。鬼が立つというのは静かな水面に水滴が一滴落ちたような感じ。そしてその広がる波紋を見ている感じ。 鬼の未練を少ない鍵から考えるというのは面白かった。すごく小さな未練だけれど、絶ちがたい未練。それをなんとか叶えたりしようとする部分。恋。水守は隔絶されて生活をするからどうしても普通というのがわからないけれど。それでもそこに光を与えた清次郎。いじらしくて、もどかしくて、悲しい。でも、私はこの話が好きです。 | ||||
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乾ルカさんの独特のタッチに魅せられています。、人間の暗い部分に焦点をあてたものが多くあり、ぞくぞくしながら、つい読んでしまいます。 今回は、毒のある内容に共感出来なかった「蜜姫村」のその後に近い人物の登場で、不安感を持ちながら読み進めていきました。 「蜜・・」は村の人々のために、よそから人をひとをさらい、獄につなぎ、残酷な形で殺してしまう一族の話ですが、こちらは、この世に未練を残したまま死ぬと、鬼となって村の井戸水を穢し村を滅ぼしてしまう、その霊の未練を解消しあの世に向かわせる事で、村を守る役目を背負った人たちの話です。 生死に関わるテーマを扱う時に、簡単に殺人手法を用いずに解決していく点で、進歩したように思いました。 | ||||
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とても読みたかった作品ですが、内容は期待ほど深くはなかった。 こちらで購入してよかったです。 | ||||
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肌に合わないらしい。 主役の清次郎要らなかったw 恋情抱いてる相手が、明るさを苦にしてるのに、何度も何度も必要ないのに明かりを向けるのってどういう神経なんだろうと思ってしまった。 美しい人を眺めたい気持ちは分かるけど、好きな相手の身にもなれない、その無神経さと幼稚さに意識が行って、苛々する感じで話全体を楽しめなかった。礼を受ける資格と資質と能力が出来上がってない人に、礼を尽くさなくても良い様な。 医者は向かなかったと思う。 清次郎の代りに、富雄キャラを主にしてくれりゃよかったのに。 主役を削って欲しいと思うお話に当たったのは久々でした。 | ||||
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