望郷
- ドラマ化 (237)
- 日本推理作家協会賞受賞 (110)
- 海の星 (1)
- 連作短編集 (229)
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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
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瀬戸内海に浮かぶ島の人々が、人とのつながりに悩みを抱えた物語の短編集です。それぞれの話は、大人になった主人公が、過去と現在を並行させて語りながら進行していきます。最初に気になる一言を残して、過去を振り返りながら徐々にその謎が解けていきます。著者のスタイルとしては珍しいのではないかと思います。 | ||||
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簡単に言うと、閉鎖的な島のもめごとを題材にした短編集。 | ||||
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良かったです。読みやすいです。 | ||||
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息子のために購入 私も読みましたが面白いです | ||||
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湊かなえさんの出身地でもあり、この作品のモデルともされている広島県の因島は僕の両親の出身地でもある(大浜と重井)。父はすでに他界し、母は認知症でもう因島の話を聞くこともできない。そこにこの作品にふれることができて、両親の生きた島はこんな感じだったのだな、と湊さんの筆を通して体験することができた。湊さん、ありがとうございました。(もちろん僕の個人的な立場を抜きにしても素晴らしい作品です) | ||||
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人と人との日常の付き合いの中では時に相手の言動や心根にフト疑念を持ってしまうことがある。その相手は親であったり、姉であったり、同級生であったり、その他諸々。この疑念、或はわだかまりと言うこともできようか。この類の些細なわだかまりは大抵の場合時とともに忘れてしまうけれども、時を経たある時にその疑念、わだかまりの原因がなんであったか、思いがけず知ることもある。この本には六編の短編が収められているがそこに展開する物語はいずれもこの種の小さな疑念とそのから生まれたストーリーと言えよう。 物語の舞台は瀬戸内海に浮かぶ島のひとつ、それぞれの物語の話し手は島の住人かあるいはその島の出身者という設定になっている。物語の場面は必ずしもこの島でなくてもよい訳だがあえて瀬戸内海の穏やかな風景を背景としたのは作者の”望郷”の念のなせるところか。読者がそれぞれ半ば無意識のうちに抱えているであろう人間関係の軋轢を静かに思い出させてくれる小品集である | ||||
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古本でしたが良い本でした。 | ||||
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島に架けられた本土とつなぐ大きな橋。その橋が見えるところで暮らす島民の、 愛する故郷でおきた出来事。六つの物語が、島の生活、大事件、過去の出来事の 真相、それらを描写する。 父の失踪とそれにまつわる一家の哀しい生活。まだ子どもだった主人公と残さ れた母との二人暮らし。そこに闖入する正体不明の男性。無遠慮な男性の疎まし さが、決して何かを求めるためにしたことではなく、「真実」を伝えるものであ ったこと。淡々とした会話の中で、少しずつそのベールが剥がされていく。 みかん畑での作業を嫌がる姉。この島に閉じ込められているという閉塞感が物 語を重苦しくする。突然島を出て、20年も音信不通だった姉から、その失踪の 理由が明かされる。驚くべき理由があった。島の市制が終わる日に20年前の出 来事がよみがえる。 とにかく田舎を出たい。この気持ちが心を荒ませる。進学のことで対立する母 娘。あまりに酷い状況でこのまま島を出なくてはならなかったこと。 「ドリームランド(ディズニーのこと)」で過去を思いだし、そこに非日常の陥 穽がある。語りは面白いが、時系列に無理があり中途半端な短編。 いじめっ子が友人面をして、有名になった主人公に連絡し、歌を願う。ひたす ら下卑た卑しい尊大な友人。いやいやながらの出席で、主人公の過去を面前で暴 く。その後の物語が話を締めくくる。 島をめぐる六つの物語。 湊かなえという作家は、文章は平明であり決して美しい文章を書く人ではない。 最初のページに、「高層ビルの隙間から怯えるように灰色の空を見上げる。翼を もがれた我が魂を、母の子守歌のごとくなぐさめる」という文章があった。随分 と推敲したのだろうが、あまりに「技巧がない」としか感じられなかった。だが、 小説全体ではその他の文章は簡単だが不思議に心に残る。凝った文章ではなく、 文章に閉じ込められた小説の筋としての面白さが、魅力的ではある。湊かなえが 嫌いな人には、「稚拙」と言う表現があてはまるだろうが、私は結構好きな作家。 ただ、著者の言葉に関する感覚、特に会話は(計算しているのだろうか)あま りにも人を傷つける言葉を使い過ぎている。これは読むと暗澹とする以上に不快 感が残った。これは大きなマイナス。 また、「いじめ」に関することが実に多い。これが物語にリアリティをもたら し、筋を面白くさせているが、「いじめ」を多用することは褒められたことでは ない。 以上を考えて、好きな作家ですが、 ☆☆☆ のみ | ||||
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