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(短編集)

望郷



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【この小説が収録されている参考書籍】
望郷
望郷 (文春文庫)

望郷の評価: 3.91/5点 レビュー 92件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.91pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全92件 1~20 1/5ページ
No.92:
(5pt)

ギフト用に

息子のために購入
私も読みましたが面白いです
望郷Amazon書評・レビュー:望郷より
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No.91:
(5pt)

因島は両親の出身地

湊かなえさんの出身地でもあり、この作品のモデルともされている広島県の因島は僕の両親の出身地でもある(大浜と重井)。父はすでに他界し、母は認知症でもう因島の話を聞くこともできない。そこにこの作品にふれることができて、両親の生きた島はこんな感じだったのだな、と湊さんの筆を通して体験することができた。湊さん、ありがとうございました。(もちろん僕の個人的な立場を抜きにしても素晴らしい作品です)
望郷Amazon書評・レビュー:望郷より
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No.90:
(4pt)

わだかまり

人と人との日常の付き合いの中では時に相手の言動や心根にフト疑念を持ってしまうことがある。その相手は親であったり、姉であったり、同級生であったり、その他諸々。この疑念、或はわだかまりと言うこともできようか。この類の些細なわだかまりは大抵の場合時とともに忘れてしまうけれども、時を経たある時にその疑念、わだかまりの原因がなんであったか、思いがけず知ることもある。この本には六編の短編が収められているがそこに展開する物語はいずれもこの種の小さな疑念とそのから生まれたストーリーと言えよう。

物語の舞台は瀬戸内海に浮かぶ島のひとつ、それぞれの物語の話し手は島の住人かあるいはその島の出身者という設定になっている。物語の場面は必ずしもこの島でなくてもよい訳だがあえて瀬戸内海の穏やかな風景を背景としたのは作者の”望郷”の念のなせるところか。読者がそれぞれ半ば無意識のうちに抱えているであろう人間関係の軋轢を静かに思い出させてくれる小品集である
望郷Amazon書評・レビュー:望郷より
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No.89:
(5pt)

望郷 (文春文庫)

古本でしたが良い本でした。
望郷Amazon書評・レビュー:望郷より
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No.88:
(3pt)

プロットの底流が同じ

島に架けられた本土とつなぐ大きな橋。その橋が見えるところで暮らす島民の、
愛する故郷でおきた出来事。六つの物語が、島の生活、大事件、過去の出来事の
真相、それらを描写する。
 父の失踪とそれにまつわる一家の哀しい生活。まだ子どもだった主人公と残さ
れた母との二人暮らし。そこに闖入する正体不明の男性。無遠慮な男性の疎まし
さが、決して何かを求めるためにしたことではなく、「真実」を伝えるものであ
ったこと。淡々とした会話の中で、少しずつそのベールが剥がされていく。
 みかん畑での作業を嫌がる姉。この島に閉じ込められているという閉塞感が物
語を重苦しくする。突然島を出て、20年も音信不通だった姉から、その失踪の
理由が明かされる。驚くべき理由があった。島の市制が終わる日に20年前の出
来事がよみがえる。
 とにかく田舎を出たい。この気持ちが心を荒ませる。進学のことで対立する母
娘。あまりに酷い状況でこのまま島を出なくてはならなかったこと。
「ドリームランド(ディズニーのこと)」で過去を思いだし、そこに非日常の陥
穽がある。語りは面白いが、時系列に無理があり中途半端な短編。
 いじめっ子が友人面をして、有名になった主人公に連絡し、歌を願う。ひたす
ら下卑た卑しい尊大な友人。いやいやながらの出席で、主人公の過去を面前で暴
く。その後の物語が話を締めくくる。
 島をめぐる六つの物語。
湊かなえという作家は、文章は平明であり決して美しい文章を書く人ではない。
最初のページに、「高層ビルの隙間から怯えるように灰色の空を見上げる。翼を
もがれた我が魂を、母の子守歌のごとくなぐさめる」という文章があった。随分
と推敲したのだろうが、あまりに「技巧がない」としか感じられなかった。だが、
小説全体ではその他の文章は簡単だが不思議に心に残る。凝った文章ではなく、
文章に閉じ込められた小説の筋としての面白さが、魅力的ではある。湊かなえが
嫌いな人には、「稚拙」と言う表現があてはまるだろうが、私は結構好きな作家。

 ただ、著者の言葉に関する感覚、特に会話は(計算しているのだろうか)あま
りにも人を傷つける言葉を使い過ぎている。これは読むと暗澹とする以上に不快
感が残った。これは大きなマイナス。
 また、「いじめ」に関することが実に多い。これが物語にリアリティをもたら
し、筋を面白くさせているが、「いじめ」を多用することは褒められたことでは
ない。
 以上を考えて、好きな作家ですが、 ☆☆☆ のみ
望郷Amazon書評・レビュー:望郷より
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No.87:
(5pt)

自分の中、他者の中、そこにある望郷を感じられる

「あなたにとっての故郷とは」を各短編にて伝えてくれている作品。湊かなえ節と言える事件性での誇張はアレども人それぞれに存在する故郷の感じ方を魅せています。
去りたい人もいれば、留まらなければならない人、思い出の地として戻ってくる人など様々、まさに思い思いの望郷がある訳です。
プラスの感情を生む場所なのか、マイナスの感情を生む場所なのか、そしてそこにある人間関係はどうなのか。
「友達とは会いたいけど親は嫌だな」
「両親に会うだけで同級生とは絶縁」
「近所の人が鬱陶しいなぁ」
「お婆ちゃんにまた会いたい」
「あの柿の木はまだあるかな」
色々と考えさせられるものがあるはずです。単に短編集として読まずに「自分はどうなんだろう」と考え、更に人によっては故郷はこんな感じ方になることもあるのかな、と思いを馳せれば更に面白さが増すのではないか、と感じる作品でした。
望郷Amazon書評・レビュー:望郷より
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No.86:
(5pt)

6作収録の短編集です。

望郷という長編小説ではなく、雑誌に掲載された夢の国、光の航路 他全六編の短編集です。

しかし無作為のかき集めの短編集ではなく元々、元々「望郷」というテーマでつながっていた短編群です。
表題の「望郷」というタイトルの作品は収録されていませんが、言うなれば「望郷」という小説の6パターンのサブタイトルが各短編のタイトルとしてついているという感じです。
しかしオムニバスではなく話的には別々のものです。
ただ、ノスタルジックな望郷、帰郷ものなどではなくただただ島や村社会の窮屈さ息苦しさが描かれていてセンチメンタルなお話などは一編もありません。
そう言った作品を「望郷」のタイトルから想像して期待した方はまったく違いますのでそう言う味わいが目的でしたら買わない方が良いと思いす。
湊かなえらしくやはりイヤミスです。
望郷Amazon書評・レビュー:望郷より
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No.85:
(5pt)

こんなに面白いとは思わなかった

一つ一つの作品が心に響きます。別の小説も読みたいと心から思いました。買って良かった……
望郷Amazon書評・レビュー:望郷より
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No.84:
(4pt)

故郷への想いで、中途半端な「イヤミス」となった連作集。

私は比較的近い呉市の出身なので、舞台となった島が因島で、O市が尾道だとすぐにわかった。作者の履歴を確認し、自身の出身地を舞台にした連作集、すなわち「望郷」なのだな、と得心。ミステリとしてよりも、私小説風の作品として読んだ。

  故郷への思いが、単純な賛美に終わるのでなく、むしろ閉鎖的な人間関係の息苦しさを描くのは、湊かなえらしくて十分楽しめたんだけど、やや無理なハッピーエンドに繋げた感はあった。受賞作の「海の星」もそこが気になったし、イヤミスの女王本領発揮かと思われた「雲の糸」も、ラストが感動作っぽくなり興ざめ。

  恐らく郷里への想いが、ラストを前向きなものに、させたのだろうと思うが、天の邪鬼な私からすれば、イヤミスとして中途半端だと感じてしまった。恐らく多くの人の受け取りと違うと思うので、この感想は参考になりません。
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No.83:
(1pt)

勝手に購入になってしまった

何となくクリックしたら、ワンクリックで購入になってしまいました。
Kindle持ってないので読めません。購入キャンセルできません。最悪です。
望郷Amazon書評・レビュー:望郷より
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No.82:
(4pt)

楽しく読めました

東野圭吾の小説が大好きですが、湊かなえさんの小説には違う味があり、楽しく読めました。
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No.81:
(3pt)

文庫本

バックナンバーの方が良い
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No.80:
(2pt)

全部のお母さんに悲壮感

なんでしょう。金持ちだったら金持ちなのを気にして貧乏だったら貧乏なのを気にするという気にする側ばかり描いてるからなんか気持ちがモヤモヤする。結果晴れる話でもないし、晴れさせてほしいわけでもないけどそれに見合うほどの内容はない。一週間もずくとご飯で過ごせと言われた木曜日の夕方の気分。
「海の星」の港漁船町感が容易に想像できるし、例のおっさんも頭でイメージができる。そうさせてくれる文筆力は凄いと思います。
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No.79:
(1pt)

読む価値無し!

読書に費やす時間がもったいない
お粗末なレベル。
残念!
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No.78:
(5pt)

素晴らしい

小説苦手な方でもスラスラ読めます。
続きが気になって1日で読んでしまう作品です
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No.77:
(5pt)

きっと騙される

湊かなえ原作ドラマは見て面白いと思っていたので、本の方も読んでみたいと思い購入。タイトルの「望郷」はその言葉で思い浮かべる、故郷を懐かしむ思い…みたいな話ではなく狭い島の行き詰まる様な人間関係と、途中でそれまで見えていた景色がガラリと変わってしまうような、色々な逆転が起こる。ミステリー?と思って読み進めましたが、読み終わってみれば鮮やかなミステリーでした。短編集ですが、話と話が微妙にリンクしていたり舞台が同じ島というくくりでまとまっています。
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No.76:
(3pt)

一気に読み切りました。

同じ島でも、島の印象、過ごした時間、思い出や、思いはそれぞれ人によって違う。読み始めたら止まらない小説でした。良かったです。
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4163819002
No.75:
(4pt)

島の呪縛

相変わらず、きゅーっと締め付けられるようなイヤな感じが散りばめられ、癖になりそう。
ただ、一点だけ気になるところが。

とんでもなく酷い目に遭っても、島から出れば簡単にリセット可能でも、何故か頑なに
「島を出ない」選択が、少々気になった。
子供では無理だとしても、大人がその気になれば可能な筈。
本土は海外ではないのだし。
それに貧しい家庭なら尚更、島から出た方が職業の選択肢も広がると思うのだが。

まあ島の呪縛は本書のテーマでもあるので、寅さんが言うところの
「さくら、それを言っちゃ~おしまいよ」なのかもしれないが。
望郷Amazon書評・レビュー:望郷より
4163819002
No.74:
(5pt)

踏み出す勇気をくれる

「イヤミスの女王」などと界隈で評される湊かなえにとっては、この『望郷』はトップクラスに「異色」な作品といえるかもしれない。
短編集全六編のうちほとんどは前向きな終わり方をする。それもうすっぺらなお涙頂戴などではなく、胸糞悪い描写を事細かに書き上げたうえでプラスの方向にまとめ上げるのだから、作者の技量にはまさに圧巻の一言である。

ストーリー構成としておすすめなのは「海の星」と「雲の糸」の二つ。どちらも重厚な心理描写をわかりやすく描きながら、短編として起承転結がスマートにまとめられている。
そしてこのレビューのタイトルである「踏み出す勇気をくれる」章こそが、最後の「光の航路」である。「忠彦は祝福されて海に出たんだから」という言葉は、教師としての父の並々ならぬ覚悟を感じさせる名台詞だ。
望郷Amazon書評・レビュー:望郷より
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No.73:
(5pt)

瀬戸内海の架空の島を舞台にした短編集

胸くそ悪くなる話も多いが、一つ一つのストーリーがさくっと読めてなお深く感情移入できる良作
望郷Amazon書評・レビュー:望郷より
4163819002

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