匿名者のためのスピカ
- 恋愛サスペンス (13)
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匿名者のためのスピカの総合評価:
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もう10年ぶりでしょうか、島本さんの本を読むのは。 | ||||
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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私の大好きな世界観です。 | ||||
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読後は、心がヒリヒリしてしばらく動けなかった。こんなに心がざわついた小説は久しぶりだった。(以下、ネタバレあり) 典型的なDV男の高橋に支配されてゆく景織子。運命の人に出会えたと思い込み、監禁事件で一旦関係を途絶えさせるが、高橋の離婚に伴って再び出会ってしまう。家庭に居場所のない景織子の心の闇、救いを求めての高橋への被支配なのかもしれない。 それに対して、あまりにも正しすぎる笠井。愛おしいまでに真っ直ぐなその姿は、景織子にとってはあまりにも眩しすぎたのかもしれない。 私はこの小説をサスペンスものとしてではなく、ロードノベルスとして、または、異形の恋愛小説として読み進めた。 物語の最後に笠井は、裁判員裁判の傍聴を通して景織子に向き合おうと決意する。また、景織子は、カウンセラーに心を開く。笠井のことを想って、別れを選んだということを…。 二人には幸せになって欲しいと願わずにいられない。二人が結ばれても、そうでなくても…。 | ||||
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読むべき | ||||
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私はサスペンス色の強いものは、あまり読まないので、あくまで島本理央の作品として、レビューします。 島本さんの作品はいくつか読んでいますが、この作品でも、登場するヒロイン心理が、深くえぐられるように描かれています。人間の心にある、表裏一体の愛憎、恐れと依存など、人間心理のコアまで、極限まで描写しているようにさえ思います。 ですから、私は、この作品はサスペンスでありながら、人間(特に女性)の心理を描ききった、島本さんらしい作品だと感じました。 また、今まで拝読した島本作品と同様、本作も単純なラストではありません。「よくわからない」、「モヤモヤする」等と、お感じになる方もいらっしゃるかもしれませんが、読後、「まあ、これで、よかったんだよ」と、登場人物たちに声をかけたくなるラストでした。 | ||||
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破滅しか予想させない書き出しに反して、物語は緩く動き出したが、突如波乱の展開を迎える。 どこまでも素直で優しい主人公の笠井が抱える苦い過去、探偵役の七澤が独特の人格を形成するに至る家庭環境などが、徐々に明らかにされていく。このあたりの運びは、うまい。 読み終えてなお肚に落ちきらないのは、景織子の心理。ストーカーと行動を共にしたのは、止むに止まれぬ状況に追い込まれたが故か、自らの意思か。笠井は「保険」に過ぎなかったのか。法廷での証言は真実か。 七澤の推理が一応の解を与えたかたちとはなっているが、それだけではストンと落ちない。景織子が望んだ結末とは、いったい何だったのか……。読後もしばし考え込んでしまった。 | ||||
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