リトル・バイ・リトル



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    初公開日(参考)2003年01月
    分類

    長編小説

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    リトル・バイ・リトル (講談社文庫)

    2006年01月13日 リトル・バイ・リトル (講談社文庫)

    第25回野間文芸新人賞受賞作品 わずかずつ、かすかな輪郭を帯びてゆく日々。 あれから私はどれくらい成長したのだろうとふいに疑わしい気持ちになって、その後にゆっくりと不安が押し寄せてきた。あのときよりも、もっとずっと前から時間の止まっている場所が自分の中にあるような気がした。 ふみは高校を卒業してから、アルバイトをして過ごす日々。家族は、母、小学校2年生の異父妹の女3人。習字の先生の柳さん、母に紹介されたボーイフレンドの周、2番目の父――。「家族」を軸にした人々とのふれあいのなかで、わずかずつ輪郭を帯びてゆく青春を描いた、第25回野間文芸新人賞受賞作。(「BOOK」データベースより)




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    No.48:
    (4pt)

    気軽に読めてほんのり心に沁みる本です

    島本理生さんの作品の中では比較的明るく穏やかに読める一冊です。一般的に普通とは言い難い生い立ちの主人公ですが、母親と妹との生活には愛情と優しさがあり、描かれているのは普通の日常ですが暖かい気持ちになります。主人公の少女が少しずつ自分の気持ちを受け止め、色々なことを学び、成長する姿が書かれています。
    高校へ向かう川沿いでこの物語を思いついたという作者の空気感がそのまま感じ取れる作品だと思います。
    リトル・バイ・リトルAmazon書評・レビュー:リトル・バイ・リトルより
    4062116693
    No.47:
    (5pt)

    なんかほんわかする小説です

    淡く爽やかな恋愛小説で当たり前の日常がさり気なく書かれているところが現実的でもあり自然で書かれた光景が簡単に目に浮かぶ。特に強烈な出来事があるわけでもないのにすいすいと飽きずに読めてしまうのは島本理生の才能が際立つ所以かと思う。
    最近、世の中なんか面白くないなと感じているなら本書を一読してみて頂きたい、平凡な日常が結局、幸せなんだと気付かされる作品だと思うので。
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    4062116693
    No.46:
    (5pt)

    島本理生、青葉のころ

    若葉のような瑞々しさに溢れた「シルエット」、青葉へと色を濃くする本作「リトル・バイ・リトル」、深い密林へと足を踏み入れたような「ナラタージュ」。筆者の成長は、まるで木々の葉がどんどんと色を濃くするようで、見事だ。
     本作は、筆者の作品としては、ヒロインの内面と周囲の人間関係が比較的淡々と綴られている。もちろん、多くの彼女の作品がそうであるように、ヒロインの心には大きなある欠落が存在する。ただ、他の作品と比して、その欠落の描き方は柔らかい。
     他の作品で描かれる、ヒロインのこのような心的不全感とでもいうべきものの薄さ(あくまで比較としてである)という点においては、「よだかの片想い」よりも、より明確かもしれない。
     島本作品は苦手だという方にも、本作は良いかもしれない。
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    4062116693
    No.45:
    (5pt)

    迅速配送。

    安く早く、探してた本が買えて良かった。
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    4062116693
    No.44:
    (2pt)

    裸の王様にはまず服を

    実母と義父との離婚によって、大学の受験資金の当てがなくなった高卒女子が主人公。受験を来年に見送って、実家で暮らしつつアルバイト中。アルバイトのことや異父妹とペットのモルモットの世話のこと、通っている習字教室のこと、母の勤める整骨院に来るキックボクシングプロ少年との恋、義父との気まずさ、暴力的だった実父を心のどこかで待っていること、実父との面会がなくなった理由などが綴られていく。

     フィクションに真実味を持たせるディテール、フィクションに面白さを与えるストーリー、フィクションに意味をもたらすテーマ。創作の三要素、全てにおいて不足を感じる話だった。

     まずディテール。主人公一家は、結構な貧乏のはずである。大学への進学資金どころか、受験資金に困ってサラ金を検討するほどなのだから。すぐに次の仕事場を見つけられたものの、物語冒頭では母が失職。異父妹はまだ小学生。主人公のアルバイトは路上のティッシュ配りや看板持ちで、高収入とは思えない。かなりの節約をしないと苦しいだろう。しかしこの貧困気味母子家庭、どうにも貧しさの気配がない。母は平気で高そうな牛肉を買ってくるし、それに溜息を吐いた主人公も散歩中に水筒ではなく自動販売機で飲み物を買う。バイト中の昼食は弁当ではなく外食、格闘技観戦に行くとなれば図書館ではなく書店で専門雑誌を買う、習字教室に通うのも止めない、離婚した実父と義父が養育費を出している様子もない……読み進めるうちに、貧乏がファッションやパフォーマンスに思えてきた。お花畑の童話ではないのだ、もう少し設定を詰めて欲しい。真実味がないと物語に入り込みにくい。
     大学受験を来年に見送った主人公の、向学心にも疑問を抱いた。高校在学中は行事や授業をサボっていたとのこと、現在もろくに勉強しているように見えない。せめて習字教室の授業料を予備校や模試代に使ってはどうか。貧困を理由にして、モラトリアムを楽しんではいまいか。

     次にストーリー。今作には大きな筋、話の起伏がなかった。描かれる目立った変化は、恋の進展と実父への納得。どちらも心理面がメインで、目に見える激変に乏しい。また、主人公が自発的に動いて起こした変化でもない。終始淡い。
     他にも多様なイベントや、身近な存在の死は体験している。しかしどの出来事も、後の展開に及ぼす影響は小さい。そのため小石の寄せ集め、ブログの記事をまとめた本のような印象を受けた。日記ブログの各見出しを取り払ってひとつにし、小説と名乗れば完成である。

     最後にテーマ。今作に込められた意味は何なのか、私には未だ見出せない。著者のあとがきには「恵まれた境遇とは言いがたい主人公が、他者を通じて、家の中から外の世界へと踏み出していく小説」「理不尽も痛みも、「まあ、」という一言で静かに終わらせてきた主人公が、周に出会い、もっと自分を大事にしてくれる人々に触れる」とあるが、その様はあまり感じられなかった。もっと家庭環境への抵抗や、主人公が変わっていく姿が描けていれば何かしら解ったのだろうが……諦めの境地に生きる主人公の、なあなあな前進以上のものは見えてこなかった。

     純文学という括りならばOK? エンタメじゃないんだ大目に見ろ?
     そういった別枠甘口の態度が、この国の物語を腐らせているのではないだろうか。
     心理描写に重きを置いてもいい。日常の何気ない風景を、一切書くなとは言わない。実験的な作品も大歓迎だ。繊細な文章の美しさはわかる。しかしそれらは、純文学の謳う「芸術性」とやらは、ディテールとストーリーとテーマの面白さの先にあるべきだ。

     裸の王様にはまず服を着せろ。
    リトル・バイ・リトルAmazon書評・レビュー:リトル・バイ・リトルより
    4062116693



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