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匿名者のためのスピカ
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匿名者のためのスピカの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.64pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全11件 1~11 1/1ページ
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私の大好きな世界観です。 | ||||
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読後は、心がヒリヒリしてしばらく動けなかった。こんなに心がざわついた小説は久しぶりだった。(以下、ネタバレあり) 典型的なDV男の高橋に支配されてゆく景織子。運命の人に出会えたと思い込み、監禁事件で一旦関係を途絶えさせるが、高橋の離婚に伴って再び出会ってしまう。家庭に居場所のない景織子の心の闇、救いを求めての高橋への被支配なのかもしれない。 それに対して、あまりにも正しすぎる笠井。愛おしいまでに真っ直ぐなその姿は、景織子にとってはあまりにも眩しすぎたのかもしれない。 私はこの小説をサスペンスものとしてではなく、ロードノベルスとして、または、異形の恋愛小説として読み進めた。 物語の最後に笠井は、裁判員裁判の傍聴を通して景織子に向き合おうと決意する。また、景織子は、カウンセラーに心を開く。笠井のことを想って、別れを選んだということを…。 二人には幸せになって欲しいと願わずにいられない。二人が結ばれても、そうでなくても…。 | ||||
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読むべき | ||||
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私はサスペンス色の強いものは、あまり読まないので、あくまで島本理央の作品として、レビューします。 島本さんの作品はいくつか読んでいますが、この作品でも、登場するヒロイン心理が、深くえぐられるように描かれています。人間の心にある、表裏一体の愛憎、恐れと依存など、人間心理のコアまで、極限まで描写しているようにさえ思います。 ですから、私は、この作品はサスペンスでありながら、人間(特に女性)の心理を描ききった、島本さんらしい作品だと感じました。 また、今まで拝読した島本作品と同様、本作も単純なラストではありません。「よくわからない」、「モヤモヤする」等と、お感じになる方もいらっしゃるかもしれませんが、読後、「まあ、これで、よかったんだよ」と、登場人物たちに声をかけたくなるラストでした。 | ||||
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破滅しか予想させない書き出しに反して、物語は緩く動き出したが、突如波乱の展開を迎える。 どこまでも素直で優しい主人公の笠井が抱える苦い過去、探偵役の七澤が独特の人格を形成するに至る家庭環境などが、徐々に明らかにされていく。このあたりの運びは、うまい。 読み終えてなお肚に落ちきらないのは、景織子の心理。ストーカーと行動を共にしたのは、止むに止まれぬ状況に追い込まれたが故か、自らの意思か。笠井は「保険」に過ぎなかったのか。法廷での証言は真実か。 七澤の推理が一応の解を与えたかたちとはなっているが、それだけではストンと落ちない。景織子が望んだ結末とは、いったい何だったのか……。読後もしばし考え込んでしまった。 | ||||
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彼女の作品をいくつか読む中で、ヒロインの女性を理解できない、と思うことがよくありました。でもなんだかそう思ったときに、女の人ってめんどくさかったりわけわからないから、共感できなくても不自然じゃないと思いました。 私は景織子に共感できませんが、実際の友達にも共感できないことがたくさんあるので、そういったところはリアリティとして十分受け取れます。また、初のサスペンスということでオチがすこし弱いとは思いましたが、人物の感じが好きで、男性視点なのも面白かったです。強いて言うなら恋愛要素がもう少しあってほしかったですが、また彼女の作品を読みたいと思うような作品でした。 | ||||
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主役は一人称の本人である笠井氏だとおもうが、サブがその恋人?の景織子。 笠井氏は童貞らしいが物語には関係がない。なぜそのエピソードを書いたのかよく分からない。 また登場人物の多くは法曹士の卵であるが、それも多くの意味を持たない。そして沖縄に行く必然性はあったのか? 景織子をかつて監禁してまた、誘拐した高橋氏も腰が据わっていない。高橋に殺された(らしい)弟のまもるとか、笠井の友人で訳ありげな七澤、笠井がかつて遭遇した花井純、同窓の月田、とか登場人物はいるのだが、これらを率いて何処に行こうとしているのか、よく分からない物語であった。少なくとも私には。でもエピソードのひとつひとつはそう嫌いではなかった。 | ||||
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島本理生、 最近どんどん変化してますね。 私はデビューしたばかりの頃のピュアな島本理生が好きだから、作風が変わっていくのはさびしい。 幅の広い作家になろうともがいているように見えて、なんだか複雑な気分です。 結局のところ、景織子としては 「自分を愛してくれる人」「必要としてくれる人」「肯定してくれる人」が欲しかったのだと思う。 それが彼女にとっての存在意義。そういう感情はわからなくもない。 エピローグでの景織子の言葉の中に、「どうして正しいものと私が欲しいものはこんなにも違ってしまうのだろう」というのがあったけど、 これに関しては景織子の育った家庭環境に問題があったとか、精神に歪みがあるとかのお話じゃあない。 もう女の本能的な部分での感情だと思う。 笠井くんのような男性に近づいたのも、メスとして鼻が利いたってことだろうな。 恋愛サスペンスとしては中途半端。七澤くんもまだまだ何かありそうな人物なのに、すっきり描かれていない。 読んでいる間中、ずーっとザラっとしたもやもやを抱えていました。 気持ちのいい作品ではなかったです。 | ||||
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もしくは、もっともっと時間置いてからにすれば?みたいな時節の中途半端さをまず感じた。 特定の「事件」を彷彿とさせる設定は、事件後すぐ、か、完全に忘れた頃じゃないと多少白ける。 充分に面白いが、「主役」がいない感じ?全員を主役にしたいなら、連作短編みたいにすれば読みやすいのに、と思わんでもなかった。 | ||||
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プロローグ~第一章~第三章~エピローグで構成された島本理生さんの最新長編 かつて自分を監禁した元恋人、高橋と逃避行を続ける女性、景織子(きょうこ)が中心に描かれています。 内容紹介に記載されている「著者が初めて挑む究極の恋愛サスペンス!」と言うほどには緊張感もなくさらっと読了しました。 息子を溺愛する景織子の母親、景織子の弟のまもる、花井純、月田、七澤(ななざわ) 景織子の現恋人の笠井と一癖も二癖もある個性豊かな登場人物がストーリーを飽きさせずに展開して行きます。 >どうして正しいものと私が欲しいものはこんなにも違ってしまったのだろう。 この一文には景織子の心理が如実に表現されていました。 けれども強く共感したり感情移入出来る魅力的な人物が存在しなかったせいか今ひとつ夢中になれませんでした。 装丁はとても素敵でした。 | ||||
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プロローグ~第一章~第三章~エピローグで構成された島本理生さんの最新長編 かつて自分を監禁した元恋人、高橋と逃避行を続ける女性、景織子(きょうこ)が中心に描かれています。 内容紹介に記載されている「著者が初めて挑む究極の恋愛サスペンス!」と言うほどには緊張感もなくさらっと読了しました。 息子を溺愛する景織子の母親、景織子の弟のまもる、花井純、月田、七澤(ななざわ) 景織子の現恋人の笠井と一癖も二癖もある個性豊かな登場人物がストーリーを飽きさせずに展開して行きます。 >どうして正しいものと私が欲しいものはこんなにも違ってしまったのだろう。 この一文には景織子の心理が如実に表現されていました。 けれども強く共感したり感情移入出来る魅力的な人物が存在しなかったせいか今ひとつ夢中になれませんでした。 装丁はとても素敵でした。 | ||||
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