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蒼色の大地
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蒼色の大地の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点2.83pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全12件 1~12 1/1ページ
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●およそ三分の一まで読みましたが、まだ助走段階のようです。スローテンポでなかなか物語が動き 出しません。メリハリもなく起伏に乏しく平坦なものです。エンタメ小説であるならば、始めに読者 の心をガツンとつかみ、その後心地よいテンポで展開してくれる方が好みです。登場人物も多く、3 パターンに分割しながら進むのも疲れます。 壮大な企画であり謎が色々仕込まれているようです。しかし三分の一ほど読んでも何のドキドキも ハラハラも登場しません。最後のページ或いは最後の作品まで読まないと解明されないんでしょうか。 残りの7作品に食指を動かすのは暫く中断する心境です。 読みたい小説が山済みの状態なので、本当に申し訳ありませんがギブアップします。 | ||||
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壮大に風呂敷広げて、しかし登場人物がみんな(特にヒロインが)あまりにもあるあるパターンでおもしろくもなんともない。伝奇ものでも恋愛ものでもないし昔のつまらないテレビドラマみたいなストーリー。と思っていたらこれはなんとかプロジェクトとかいうもので違う作家8人が書いた8冊を読んだら大河ドラマ?みたいなことになってるらしい。それでもバラバラに書かれているだけらしいから、誰かか最後にきちんと風呂敷を畳んでいるとかでもなさそうだし…。とりあえずこれ1冊だけで読んだ感想は素人の応募用脚本か、としか思えないのが残念。ちなみに薬丸岳は好きです。 | ||||
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時は明治時代。灯(あかし)という青年の話でこの本はスタートする。本業は漁師見習いである。人殺しや盗っ人が集まる鬼仙島で暮らしている。 灯は生まれつき目が蒼く、「青鬼」と呼ばれて差別されてきた。しかし、鬼仙島では青鬼が平穏に暮らせると聞き、やって来た。そこでは灯を温かく迎えてくれた。 しかし、誘われて海賊行為に加担した灯は、人殺しは自分にはできないと考える。 場面は変わって日本海軍の射撃訓練。大きな耳を持つ榎木新太郎は巡洋艦「白山」に乗っていた。その妹、鈴がカギとなる人物である。実は灯と鈴は同じ村に住んでいて、他の村人が灯を差別する中、唯一鈴とその兄、新太郎だけは灯に親切にしてやっていたのだ。というのも、新太郎は灯に借りがあった。鈴が沼で溺れそうになったときに、灯が助けてくれたのだ。鈴は灯の初恋の相手でもある。 そして今、鈴はなぜか灯のいる鬼仙島に向かおうとしている。 島に着いた鈴は何か食べようとするが、なぜか島の人間から拒否される。ならず者に乱暴されそうになるが、お鶴という女性に助けられ、その店で働くことになる。 一方、新太郎は海賊(灯たち)を退治する計画を告げられ、その情報を蒼い目をした人間に漏らしている伊丹という男を監視するように命令される。 新太郎たちと灯の衝突は避けられないように見える。3人の運命は、一体どこへ向かうのか……。 どうやら、灯のいる海賊は海族、新太郎の属する日本海軍は山族。とすれば、この2つの勢力はぶつからざるを得ない。「螺旋プロジェクト」では、全ての作品がこのコンセプトで描かれている。 こんな設定にしたのは、どれだけ文明や科学が進歩しても、世界から争いがなくなることは決してないということを言いたいのかもしれない。宗教やイデオロギーが異なるために対立してしまう。それが人間の本質だということを、物語全体を通して指摘したかったのかもしれない。そして、その先にある希望をも映し出しているのでないか。そんなことを考えさせられた。 | ||||
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8人の作家の螺旋プロジェクトの一環として書かれたものだと知らず、著者のファンとして読んだが楽しく読めた物語だった。 蒼い目を持っているだけで蒼鬼と忌み嫌われ虐げられてきた灯。そんな灯に手を差し伸べた数少ない幼馴染の鈴と、鈴の兄の新太郎。3人の行き方が交錯した先に、差別や戦いのない世界は訪れるのか。 前半は、灯、鈴、新太郎のそれぞれの境遇と生き方が描かれていたが、後半はお互いの立場での争いに巻き込まれ対立していく。 後半はじれったい展開が続いたし、海でも山でもない蒼い目と黒い目を持った人間の関わり方もいまひとつ描ききれていなかったように感じた。 最後はなんだかよく分からないうちに攻め込まれて、あまり見せ場がないまま終わってしまった感じで物足りなさが残ったのが残念だった。 | ||||
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複数作家で時代を変えて描く螺旋プロジェクトの中の1つ。 戦時中の瀬戸内海での山と海族の戦いでは背景ではあるが、主人公たちの絡みが後半までほとんどなく、いつもの著者の展開とはちょっと違う。 普段描かれる人物たちの心情を丁寧に拾っていくスタイルではないため、結局部族の対立を通して他者を受け入れるというメッセージは伝わるものの、それぞれの人物達への肩入れするまでには至らない。 面白さはあるものの、もったいなさも残る。 | ||||
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螺旋プロジェクト第四作目は薬丸岳の「蒼色の大地」。天野純希の「もののふの国」の1000年近くに渡る武士の時代についで、今回の時代は明治、過去三作で名前の出ていた瀬戸内海の「鬼仙島」がいよいよ主舞台となる。時の支配者の手の及ばない治外法権の島という設定を踏襲し、青い目を持つが故に青鬼と呼ばれ不当で激しい差別を受ける「海族」が難を逃れて住み着き、島の支配層となっているという設定。 そしてその海族の主人公は世間から疎外され流れついた灯という少年。訳ありであることは徐々にあきらかとなる。 一方の山族は前作の「もののふの国」からの流れを受けて長州閥から呉にある海軍が山族。そして主人公二人は灯の幼馴染、海軍軍人となった新太郎、灯に命を助けられて以来ずっっと彼のことを気にかけている鈴という少女の兄妹。 この辺りを紹介していく前半の流れはスムーズで手際よく面白いし、今後の三者の遭遇の様にも期待を抱かせる。 中盤には呉の長官山神の海賊討伐にかける強い決意の中に潜む狂気、すなわち山族の海族に対する憎しみ嫌悪がじわじわあからさまになっていく様も興味深くはある。 しかし残念ながら後半が凡庸。海軍対海賊の戦闘の描き方は中途半端で迫力に欠けるし、灯の出自の種明かしもあまりにもありきたり。かといって鈴との交情にもそれほど力が入っていないので、結末にも今ひとつ感情移入できない。伏線の回収もそれほど感嘆するほどのものはない。敢えて言えば海族と山族の生理的嫌悪感を超えた愛、友情が描かれるところが救いとなっている。 薬丸岳という作家の作品を読むのは初めてだし、螺旋プロジェクトの一環という点を考慮する必要はあるだろうが、あまり自分好みではないな、と思った。 | ||||
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あるテーマで8人の作家が、原始から近未来までの各時代でそれぞれ物語を書く、小説BOCの「螺旋プロジェクト」という企画の中の1冊。本作は明治時代の物語。 同じ村に住んでいた幼馴染が、それぞれ海軍と海賊に分かれ対立せざるを得ないという設定は、オーソドックスながらも冒険小説としてはそそられる。海軍の巡洋艦奪取や、クールな海賊と主人公の生い立ち等、構成等もそれなりに凝ってはいますが、幼馴染のうちの一人の行動が、無鉄砲で甘過ぎるのが気になってしまいました。 | ||||
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多分氏の本は初読。螺旋プロジェクトという事で、下地があるからか、初読でも読み難い気はしなかった …が、正~直なトコ、この能天気なお譲さんが「酷い目」に遭わずに、常に「助けの手」が入るのが、「この人は、特別別格であり、稀少である」の象徴の気がして、「普通の人は、無理だろうよ」な印象だった 同族と「断絶」しなきゃ「融和」も出来ないとすれば、どっちがいいんだろうなー 「姫」は危機には遭うけれど、災難をその身に引き受けて、美しく散ることはあっても「穢れ」からは一線引いて置けるんだよね~。みたいなお伽っぽい感じだった | ||||
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刑事物、社会派の人間関係、心情を丁寧に描いた作品を期待して読んだらダメだと思います。 時代物が苦手だからかもしれませんが、面白くなかった。 今までの作品が良いと思っていて、期待して読んだので、よりダメに感じたのかも...。 | ||||
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少年犯罪などの社会派ミステリーに定評のある作家が初めて書いたという冒険もの。 派手なシーンやスピーディーな展開は確かに新鮮に感じたが、差別と戦う登場人物への優しさは、紛れもなく著者の他作品にも通じるものがあり、楽しめた。 分厚さを感じさせない小説だった。 | ||||
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あんまり面白くなかったというのが率直な感想です。 途中から特に。 普段あまり冒険小説を読まないからかもしれませんが、 子供っぽい名前とか、設定が特にむずむずさせられました。 | ||||
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螺旋プロジェクト3作目の、薬丸さんの冒険作品です(^-^*)/ 当初は薬丸さんの久し振りの新刊に嬉しいと思ったものの、いつもと違う戦争作品に『大丈夫?』と迷いましたが、 公式の煽り文句と、表紙の綺麗さに惹かれて購入しました。 明治時代と戦時中を背景にした、対立する「海」と「山」の部族の冒険作品として捉えれば、面白かったです(^-^*)/ ただ今まで、『犯罪被害の痛み・被害から加害に転ずる痛み』を、見事に描いて社会的な問題提起をしてきた薬丸さんの戦争作品としては、 『戦争の狂気や悲惨さ』が、「海」と「山」の部族対立の恐ろしさに変わってしまって残念でしたし、 『争いが生まれる因果に対する』鮮やかな描き方ではなかったのも残念でした(>_<) 螺旋プロジェクトとは関係なく、純粋な戦争作品として書いてくれたら、もっと素晴らしい仕上がりになったのかも(>_<) 戦争作品としては微妙なクオリティであり、 あくまでも、明治時代と戦時中を背景にした、対立する「海」と「山」の部族の冒険作品として捉えて読む分には、面白い作品です(^-^*)/ | ||||
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