(短編集)
探偵は教室にいない
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おとなびた中学生たちが主人公です。 中学生の頃の自分はこんなに考えたり感じたりしてたっけ? | ||||
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満足 | ||||
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第28回鮎川哲也賞受賞作が文庫になったので読んでみました。創元社お得意の日常の謎の連作なので出たときはスルーしてたんだけど、文庫になったのでそこそこ楽しめればと思って読んだらいい意味で期待を裏切られました。主人公が中学生なので。そんなに大きな事件じゃないんだけれど、そこがリアルというか。思わず感情移入してそえだよねとうなずきながら読んじゃいました。四作の短編集ですが、一番のお気に入りは最後のお話。切なく爽やかです。続編も早く文庫になって欲しいです。 | ||||
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中学校を舞台にした連作ミステリで、作中に提示される謎自体は、解けても解けなくても、当事者以外にはどうでもよいような他愛のないもの、ということが出来るでしょう。 しかし、ミステリというのは面白いもので、仰々しくどこかの館で儀式殺人が。。。という同時期に読んだ他のミステリに比べて、はるかに面白く読めました。 デビュー作とのことですが、4人組の中学生一人一人にフォーカスした日常の謎を設定し、それぞれに起承転結をつけた、50ページ前後の短編をきれいに4つそろえて、200ページ少々の短編集に仕上げる、職人的でなかなかできることではないように思います。 そのなかでも、一番の出来は冒頭の1作でしょうか。部活で出された課題という伏線が、鮮やかに活きる幕切れが見事です。また「とても綺麗な手書きの字で、たった一行、」と「とても、綺麗な字で書かれていた。」という僅か2ページの間に繰り返された、類似の文章の僅かな差異で語り手の感情の動きを表す、繊細な表現はため息が出るほどです。 このように繊細に語られる人間関係の描写によって、2作目、3作目と読み進んでいくうちに、何気ない描写に込められた登場人物たちの心の動きについて、読者には様々な読み方が開けていると思います。 ミステリとして、解かれる謎の答えは一つかもしれませんが、1冊の小説として、読者に様々な読みの可能性と再読する楽しみを与えてくれる稀有な一冊ではないでしょうか。 | ||||
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"僕のライフ・スタイルは土日祝平日といった世俗的慣習に左右されない。かといって、毎日が夏休みなどという指摘は愚かだ。僕はそこらに転がっている有象無象より遥かに刻苦勉励し、己を磨いている。"2018年発刊の本書は、北海道の学園を舞台にした爽やか日常系ミステリ。 個人的にはミステリをテーマにした持ち寄り読書会で紹介されて手にとりました。 さて、そんな本書は中学バスケ部に所属する高身長の女の子、海砂真史にある日届いた差出人不明のラブレターをめぐって、9年ぶりに不登校児(=教室にいない)の幼馴染み、甘いもの大好きな鳥飼歩に相談の為に再会するところから始まり【中学生らしい等身大の謎】合唱コンクールや誕生日プレゼント、プチ家出といった次々に起きる難事件(笑)に挑んでいく連作短編集なのですが。 最近、バタバタと人が連続して殺されていく殺伐としたミステリばかりを手にしていたこともあって、当たり前に『人が死ぬ』という【社会的な大事件は起きなくも】また大人にはたいした問題でなくても【中学生同士の日常では切実な大問題】に違いないことを丁寧に"謎"として取り上げているのが、とても印象に残り、好感を覚えました。 また、続編で不登校の理由などが明らかにされていくのでしょうか?本書における探偵役、不登校児ではあるも全くその事でのネガティブさはなく、むしろ【謎に太々しく大人びた鳥飼歩】他、登場人物たちがとても健全かつ魅力的なのも爽やかな青春ものとして、とても良い読後感でしたね。 地方の学園を舞台にした爽やか日常系ミステリを探す人へ。また殺伐とした社会世相に疲れている人の清涼剤としてオススメ。 | ||||
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