体育館の殺人



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初公開日(参考)2012年10月
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長編小説

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体育館の殺人 (創元推理文庫)

2015年03月12日 体育館の殺人 (創元推理文庫)

放課後の旧体育館で、放送部部長が何者かに刺殺された。外は激しい雨が降り、現場の舞台袖は密室状態だった!?現場近くにいた唯一の人物、女子卓球部の部長のみに犯行は可能だと、警察は言うのだが…。死体発見現場にいあわせた卓球部員・柚乃は、嫌疑をかけられた部長のため、学内随一の天才・裏染天馬に真相の解明を頼んだ。なぜか校内で暮らしているという、アニメオタクの駄目人間に―。エラリー・クイーンを彷彿とさせる論理展開+抜群のリーダビリティで贈る、新たな本格ミステリの登場。若き俊英が描く、長編学園ミステリ。(「BOOK」データベースより)




書評・レビュー点数毎のグラフです平均点7.12pt

体育館の殺人の総合評価:7.34/10点レビュー 189件。Aランク


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全17件 1~17 1/1ページ
No.17:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(5pt)

体育館の殺人の感想

ありえない設定。
ただし、トリックの構成はよくできていると感じました。
殺人事件がリアリティや緊迫感なく解決されるような味付けは、個人的好みからは外れます。

kmak
0RVCT7SX
No.16:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(3pt)

体育館の殺人の感想

いわゆる犯人探しの謎解きモノ。
スーパー高校生が刑事を差し置いて、真犯人をあぶり出す。
リアリティ感の無い展開が続き、新たな事件も起こらず緊迫感も無いままに、事件は解決する。
こうした謎解き小説がお好きな方には、評価が高いと思いますが、当方にはちょっと合わなかったようです。
中高生の方には、丁度良いかもしれませんね。

マッチマッチ
L6YVSIUN
No.15:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

体育館の殺人の感想

主人公の特殊なキャラに目がいってしいますが、中身はとても純度の高い「ザ・推理小説」という感じ。
私もアニメ大好きなので、個人的にはこの主人公も好意的に受け入れられました。
私情を挟まず、動機にもとらわれず、散らばっている情報、状況から明らかである事のみを積み上げていき、犯行が可能であった人間絞り込んでいく。

▼以下、ネタバレ感想

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マー君
S2HJR096
No.14:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

体育館の殺人の感想

著者初読み。第22回鮎川哲也賞受賞作。苦手な学園ミステリーなので心配していたが、なかなか面白かった。年若い作者でありますから、高校が舞台であるのは自然な事。人間を深く書き込んだり、重いドラマを背負わせるのも難しい。警察関係のリアリティも書けない。なので、登場人物は記号的に配置しパズルのピースとして動かす。警察は融通は利くが無能と設定する。分単位で行動が把握出来るのも、チャイムで管理される高校生ならではと考えれば違和感も軽減される。そして、天才探偵がわずかな手掛かりから唯一無二の結論を導き出す。良いと思う。

なおひろ
R1UV05YV
No.13:
(7pt)

アンビバレント

時間を忘れ数時間で読み切ってしまった。久々に良い推理小説を読んだ気がする。
アニヲタでエキセントリックな天才少年による、理論的な解。金田一耕助の系譜を受け継いだような、アンビバレントさが際立つ良作だと思う。

テルテル
9638XNHX
No.12:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(6pt)

体育館の殺人の感想

非常に古典的な本格派作品を現代風にアレンジした作品で、
フーダニットにハウダニット、ホワイダニット全てが詰め込まれた上に、
解決へのロジックも文句なしの高評価も納得の良作です。
おまけにエピローグまで楽しめてしまう素晴らしい作品です。
なぜラノベ風のキャラ設定にしてしまったのでしょう?
ちょくちょく挟まれるアニメの元ネタがわからないためしらけてしまい、
内輪受けで盛り上がっているバラエティ番組みたいな印象になってしまったのが残念でなりません。

歌舞伎蝶
LMC3R9P9
No.11:4人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

平成産まれの新たな「日本のクイーン」のデビュー作

まず最初に「とうとう平成生まれの推理作家が出てきたか……」と思いました。
そしてまさに今時の子(?)と言うべきか、オタクという設定の探偵による漫画やラノベのサブカルネタがふんだんに盛り込まれ、むしろ往年のミステリファンがついていけない空気になっています。これは本筋的にはあってもなくてもどうでもいいものですし、賛否両論かもしれません。(かくいう自分は全く自慢になりませんが「おっはよほほ~ん」含めほぼネタが判ったので下手な衒学趣味とかより楽しめましたけどね)

しかし内容そのものは、この上なくオーソドックスな正統派本格ミステリで、クドいくらいのロジックにより導き出される真相はまさに新たな「日本のクイーン」の登場を思わせました。
「○○館の殺人」というタイトルはまるで綾辻氏の「館シリーズかよ!」と思ってしまいますが、タイトルに全く偽りなく、ストレートに学校の体育館で起こった密室殺人が題材で、逆に新鮮で面白いと感じました。

手頃な分量と読みやすい文章で良くまとまっていますが、長編小説で殺人が一件、その後も特に大きな出来事などはないので少し物足りない感はありました。
あと探偵役は個性的ですが、主人公(?)の女の子はちょっとキャラが弱すぎるかなぁと。



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マリオネットK
UIU36MHZ
No.10:4人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

体育館の殺人の感想

「読者への挑戦」的な構成の小説です。
ミステリー好きにはお馴染みでありながら最近はあまりお目にかける機会が無いタイプでもありますが、俺自身大好物でした。

俺自身は単行本の方を読んだのですが、文庫本の方は若干改訂箇所があるそうなので機会があればそちらも購入して再読してみたいですね(ブックオフへ・・・)

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mkaw11
HAAP6CBX
No.9:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

大味でなくサッパリした本格派

所々で出てくる冗談が、わかる人が読んだら面白いのかわかりませんが、只々寒いだけで読むのしんどいなぁ〜とあまりのめり込めはしなかったのですが、事件とその解決だけを切り取ったらこれはなんとも素晴らしい!
とんでも無いような夢のある幻想的なトリックを使うのではなく、非常に現実的な内容でそれを論理的に導いて解決する様は見事でした。ヒントも所々に散りばめられているので、解決してしまう読者も一定数いるかもしれません。そこも好印象です。同じような作風なら次作も読んでみたいと思います。

陰気な私は地球を回さない
L1K3MG03
No.8:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(6pt)

シリーズ第1弾

少しウザく感じるぐらい順序立てた緻密なロジックには感服しました。
ただ、犯人の行動が対照的に杜撰というか行き当たりばったり過ぎるのが・・・
特に犯人が密室を作ることになった行動に関することはどれもご都合主義っぽさを感じてしまいました。

あと、アニメのネタを挟むのはいいけど、自己主張が強すぎ。
知ってる人は気づく程度のパロディネタにした方が万人受けするはず。

エーカー
NWKWLAAY
No.7:5人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

体育館の殺人の感想

風ケ丘高校の旧体育館で放課後、放送部部長・朝島友樹が刺殺された。
朝島が殺されたのは旧体育館の舞台上。
舞台は幕が下ろされており、密室状態。
警察は唯一一人の時間があった女子卓球部部長・佐川奈緒を犯人と決めつけた。
部員・袴田柚乃は何とか佐川を救えないかと悩んだ。
そんな中、柚乃は部室に住んでいると噂の、全教科満点を出した天才・裏染天馬の存在に行きついた。
噂の部室を訪ねると、そこはアニメグッズの山だった。
天馬は天才的頭脳を持つ、どうしようもない駄目人間だったのだ―・・・

「体育館の殺人」という一見地味な題です。
他の方も指摘しているとおり、実際は「体育“館の殺人”」であり、綾辻行人氏のパロディになっているようです。
ライトノベルのような表紙。
探偵役はアニメオタクでやる気ゼロの天才駄目人間。
個性的な登場人物。
諸所に挟まれるオタクネタ。
その辺りがとても軽く、ライトノベルっぽいです。
特に探偵役のやる気のなさはいかにもな感じがします。
登場人物の「個性的」も、例えば綾辻行人氏の描く「個性的」とは大分違います。
そのライトノベルっぽさは好き嫌いがあると思います。
ミステリの敷居を低くした初心者向けととる人もいれば、オタクネタが煩わしいととる人もいると思います。

しかし、推理自体は正統派というか、本格らしいです。
「平成のクイーン」は言い過ぎかわかりませんが、展開の仕方は面白いです。
探偵役が動機ではなく、あくまで証拠品、遺留品、現場、アリバイ等々から犯人を指摘する流れは良いです。
割合フェアなのではないでしょうか。
体育館は一見広く開放的な印象です。
そこで密室を作るという発想、そして密室をどうやって作るかはとても面白かったです。
犯人の動機は正直残念ですが、その後もうひと山あり、ただでは話は終わりません。

才能を感じるデビュー作だと思います。
平成生まれの作家による本格とはこうなるのかという意味でも楽しめます。

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あんみつ
QVSFG7MB
No.6:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

体育館の殺人の感想

ひとつの物を中心としたロジックの積み重ねが面白いですね。オーソドックスな題名で、舞台は学園物ですけど、本格に対する真摯な姿勢が伝わってきます。

氣學師
S90TRJAH
No.5:5人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

体育館の殺人の感想

鮎川哲也賞受賞作である作者のデビュー作。
「エラリー・クイーンを彷彿とさせる論理展開+抜群のリーダビリティ」
まぁエラリー・クイーンは言い過ぎとしてもリーダビリティが高いことには同意。
アニメオタクの駄目人間の探偵役が時折発するオタクネタには全くついていけず少々うざかったが作品の邪魔になっているとも思えず許容範囲。
タイトルといい犯人の一人称によるプロローグといい綾辻館シリーズのパロディだと言う事はそれとなく分かったが、テンポはあるもののラノベかと勘違いしそうなくらい軽い。
個人的にその原因となっているのは、まるでいないのも同然となっている警察の描き方ではないかと思う。
主人公のキャラに全編支配されてしまっている。もっと素人探偵に反目し苦戦する警察を描いた方が、軽いながらも切れのある推理が際立ったのではないか。
ただ、1つの物的証拠に徹底的に拘り、そこから展開される消去法により犯人を絞り込んでいくという手法は正直好み。
他のレビュアーの方の指摘にもあるように、検討すらされず「抜け落ちて」て無視されてしまっている可能性があったのは少し残念でしたが・・・(まぁそういう作品多々あるんですけどね)


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梁山泊
MTNH2G0O
No.4:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

体育館の殺人の感想

ロジックの応酬が心地よいほどにスピーディーに描かれている。傘と言う小道具の活用のされ方も巧いと思った。時折挿入されるサブカルネタも笑えた。

水生
89I2I7TQ
No.3:5人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

体育館の殺人の感想

横浜在住の現在大学生が書いたミステリーで、鮎川哲也賞受賞作。
けっこう本格との評判なので興味津々で読んでみたが納得した。事件そのものはシンプル。体育館で一人の男子学生が刺殺される。人の眼や扉が閉められていたりして現場は密室だった。遺留品といえるのか併設されたトイレに一本の傘があった。これだけで推理をすすめ犯人に迫るアニメオタクの名探偵。傘一本で展開するロジック。圧巻の展開で堂々と警察の捜査をリードするその面白さ。つまらないタイトルと思っていたが有名作品のパロディとはね。論理がすべて、その先にあるのが真実。そこだけを追求したストーリー展開であるが、それが嫌味にならずけっこう読ませる筆力で面白おかしく進む構成もよく出来ている。次作が楽しみであり真価を問われることになるでしょう。

ニコラス刑事
25MT9OHA
No.2:5人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

体育館の殺人の感想

麻耶雄嵩がデビューした「91年」に生まれ、麻耶さんと同じく「21歳」でデビュー。しかも体育館という密室を傘一本から推理を組み立てて解決していくという「クイーン」の論理展開で、しかも探偵役は学校内に住む学年トップの「アニヲタ」・・・。この運命的とも言える組み合わせで鮎川賞を受賞しデビューした青崎さんに少し嫉妬を覚えつつも、久しぶりに論理に論理を積み重ねるガチガチの正統派本格ミステリを紡ぐ大型新人の出現に大いに興奮してしまいました(笑)これからの本格を担っていく若手の一人だと思うので、第2作以降にも期待です!

ジャム
RXFFIEA1
No.1:8人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

現代でこの作風の本書が出てきた事に嬉しく思いました。

タイトルを初めて見た時の印象は、なんか捻りがなく地味で冗談かと思いました。
本格物という噂を耳にした事をきっかけに、あまり期待せず読み始めたのですが、
読み終わって見ると久々に推理本を読んだ満足感が得られました。

『体育館』の単語があまりに日常に馴染み過ぎて最初気づかなかったのですが、
体育『館の殺人』で、館モノですね。
広々とした体育館で起きる密室殺人。足跡ではないですが雨が降り、
残された1本の傘からロジックを展開していく流れなど、好み満載でした。

アニメオタクの探偵役によるアニメネタが随所にあったので、
ここは好みが分かれそうですが、
ライトノベルが流行っている現代では、このテイストで学園ミステリを扱う本書によって
本格推理の楽しさを若い世代に知ってもらえたら良いなとプラスに感じました。

ロジックの見せ所が豊富でありながら、所々探偵のノリで端折る荒を感じるのは確かですが、
私はそこまで問題にせず若い作者のデビューの勢いを感じる作品でした。

ベテランになるほど荒の出る作品が出し辛く穴を突かれ批判されやすくなる故、
結果こういう推理物の楽しさを感じる作品の出会いが少なくなり、
古典や新本格頃の作品に目を向けてしまいがちでした。
なので現代でこの作風の本書が出てきた事に嬉しく思います。

2作目の期待が高まってプレッシャーになりそうですが、
作者受賞の言葉にある通り、また好きな物を書いてもらいたいなと思います。

▼以下、ネタバレ感想

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egut
T4OQ1KM0
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