午前0時の身代金
- 10億円 (4)
- クラウドファンディング (1)
- タイムリミット (42)
- 身代金 (7)
※タグの編集はログイン後行えます
※以下のグループに登録されています。
【この小説が収録されている参考書籍】 |
■報告関係 ※気になる点がありましたらお知らせください。 |
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点0.00pt |
午前0時の身代金の総合評価:
■スポンサードリンク
サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
現在レビューがありません
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
よくもまあここまで複雑なストーリーを考え、文章に落とし込み、物語を作り上げられるものだ。常人には、絶対に真似のできないことだ。誘拐の身代金はクラファンで。これはこの上なくキャッチ―な設定。ひらめきは抜群。ここから先どのように展開していくのか。ワンアイデアだけで、後はアクションシーンで誤魔化すのか? いえいえ、飛んでもない。まずはクラファンで身代金を集めることのメリット、デメリットが緻密に議論される。ここまでリアリティを求めなくてもいいのにと思う。作者は、私はこんなに下調べをしたんですよとマウントを取っているのか。いえいえ、この議論の中で、既に実に魅力的などんでん返しのネタが披露される(物語は序盤なのに)。このネタで終わらせてもいいのにという斬新さだ。しかしここで、この程度のネタは素通りされる。その後一見無関係の事件が次々と起き混沌状態。いったい何が起きているんだ? 何度もどんでん返しの解決(すべて独創的で魅力的な解決)がある。しかし、どれも完全に謎が解決されるわけではなく、もやもやが残る。どんでんの解決、残るもやもや、またどんでん。そのもやもやはラストまで引きずられる。最後のどんでん返しで、すべての謎が解決しすべての伏線が回収され、すべてのもやもやが吹き飛ぶ。この感じは、そう本格ミステリだ。まとまった時間ができ一気読みできたので理解できたが、少しずつ何日かにわたって読んだのでは、訳が分からなくなるかもしれない。もやもやの宙ぶらりんの状態が続くのでその点で面白くないと思う人もいるかもしれない。全編に渡って、専門知識がすごい。よほど専門的な勉強をしたのかと思う。しかし、巻末の参考文献を見ると、新書や一般読者向けの教養書ばかり。これらからこれ程の専門知識の飛び交う、複雑で知的なミステリが出来上がるとはとても思えない。文献が作者の中でよく咀嚼され、物語は作者の頭の中で独自に紡ぎだされたのだろう。やはり常人には真似のできない、恐るべき作品だ。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
読みやすく、面白かったです。 突飛な発想は最近多いのでまあありかなと思います。読み終わるといろいろツッコミどころはあるのですが、 応募受賞作品と聞いてまあ頷けます。 今後の作品に期待しています。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
前半はスラスラ読めて面白いです。書き慣れておられるのでしょう。また、アイデアも面白そうで帯買いされる方も多いと感じます。 物語ですが、3分の1が過ぎた辺りから進まなくなります。内容もごちゃごちゃしており、何が起こっているのか意味が分からないままに読書を終了してしまいました。 筆力がある作家の方と思います。面白いアイデアもあります。ならばストーリーはシンプルで分かりやすくして、最後でどんでん返しをもってきたならもっと良かったように感じます。 美点を述べるなら、ある登場人物が悪者なのかそうではないのか、ここには興味を惹かれました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
第8回新潮ミステリー大賞受賞作「プリマヴェーラの企み」を単行本化。 今はやりのクラウドファンディングによる身代金を募集するといった誘拐事件。 続けて、他の誘拐事件が発生し、ストーリーは複雑化していき、よりミステリックに仕上がっている。 とはいうものの、その展開は軽いタッチでさっぱりとしたドライな仕立てになっている。 従来のミステリー小説とは一線を画している。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
クラウドファンデングで身代金を要求するというキャッチに惹かれて購入。ストーリーに起伏がありスピーディーに展開するので一気に読めました。クラファンを使った身代金のアイディアは斬新ですし緻密に組み立てられたプロット 、二転三転する展開に作者の力量を感じました。誘拐もののミステリーの名作が数ある中で本作は新しい誘拐トリックとしても出色だと思います。次作作も楽しみにしております。 | ||||
| ||||
|
その他、Amazon書評・レビューが 13件あります。
Amazon書評・レビューを見る
■スポンサードリンク
|
|