ちぎれた鎖と光の切れ端



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初公開日(参考)2023年08月
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長編小説

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ちぎれた鎖と光の切れ端

2023年08月30日 ちぎれた鎖と光の切れ端

「私たちが絆を断った日、島は赤く染まった。」 復讐を誓う男がたどり着いた熊本県の孤島(クローズドアイランド)で目にしたのは、仇(かたき)の死体だった。 さらに第二、第三の殺人が起き、「第一発見者」が決まって襲われる――。 2020年8月4日。島原湾に浮かぶ孤島、徒島(あだしま)にある海上コテージに集まった8人の男女。その一人、樋藤清嗣(ひとうきよつぐ)は自分以外の客を全員殺すつもりでいた。先輩の無念を晴らすため--。しかし、計画を実行する間際になってその殺意は鈍り始める。「本当にこいつらは殺されるほどひどいやつらなのか?」樋藤が逡巡していると滞在初日の夜、参加者の一人が舌を切り取られた死体となって発見された。樋藤が衝撃を受けていると、たてつづけに第二第三の殺人が起きてしまう。しかも、殺されるのは決まって、「前の殺人の第一発見者」で「舌を切り取られ」ていた。 そして、この惨劇は「もう一つの事件」の序章に過ぎなかった――。(「BOOK」データベースより)




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ちぎれた鎖と光の切れ端の総合評価:6.83/10点レビュー 18件。Bランク


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全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(7pt)

ちぎれた鎖と光の切れ端の感想

昨年の乱歩賞作家の2作目。前作が好みだったので手に取りました。
表紙の雰囲気が似ていますが、前作とは違うお話なので本書単体で楽しめます。

今回の物語の序盤は孤島を舞台にした倒叙ミステリ。
復讐計画を企てる犯人視点。ただし自分の意図しない殺人事件が発生。別の殺人者がいる状況。さらには第2、第3の殺人が起き、被害者は決まって前の殺人の第一発見者が襲われる――。というミステリ。
90年代の新本格模様をとても感じた序盤でした。孤島の連続殺人でワクワクしながらの読書。第一発見者が決まって襲われるという問題も面白く、ミステリとして古き良き要素を入れつつ、現代的なテーマも盛り込んだ作品となっております。

事件を魅せつつも本書で感じたのは人の業(カルマ)を感じました。業なんて単語は本書には出てきていないのですが、善悪の行いによって未来の自分へ廻るという物語を感じた次第。タイトルにある、ちぎれた鎖はこういう悪しき連鎖を断ち切り希望を見出す光を意味している気がしました。

▼以下、ネタバレ感想

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egut
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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No.17:
(5pt)

単純なミステリー作品という枠に収まらない長編名作

「此の世の果ての殺人」で筆力を見せつけた作者なので、本作も非常にスムーズに世界に入り込むことができた。展開もスピーディーで、2部構成にしている点も面白かった。メインとしては連続殺人のミステリーだが、本作はそこに収まらない人間模様を丁寧に描き出しており、様々な角度での要素をちりばめながらも全体してはまとまりを失わない名作だった。長編ではあるが、あっという間に読了してしまった。
ちぎれた鎖と光の切れ端Amazon書評・レビュー:ちぎれた鎖と光の切れ端より
4065328462
No.16:
(1pt)

ちょっと酷い

人物描写が薄っぺらい。最初の主人公が犯行を思い立つ動機、あまりに浅薄でちょっとひどい。あと、悪いことはすべて男っていう発想が通底していて読んでいて不快。「九州は男尊女卑地獄」とかネットで書き込むレベルならともかく、本に書くとかセンスを疑う。完全なる地域差別だろう。それともエビデンスでもあるんだろうか?
ちぎれた鎖と光の切れ端Amazon書評・レビュー:ちぎれた鎖と光の切れ端より
4065328462
No.15:
(3pt)

たしかにクリスティみがある

絶海の孤島で展開される連続殺人、というおなじみのシチュエーションはオーソドックスながらもやはりわくわくする。
しかも殺人には、死体の第一発見者が次の被害者になるという不可解な共通点があって、俄然興味がそそられた。もちろんちゃんとした理由があって、それが綺麗に説明されたときは、なるほど~と膝を打った。
と思ったら、時と場所を変えて第二章が始まって、そこでもやっぱり第一発見者が殺されていく連続殺人が発生して、再び「どゆこと?」の迷宮に投げ入れられる。この構成がうまいしすごい。
ただこういう本格モノにありがちな「登場人物たちがトリックを実現するために動いている」が、この作品にも当てはまる気はする。犯人に対しても被害者に対しても「なんかこう……もっと……あるだろう!?」ってなる。コナンの世界かな?ってくらいみんななんか殺意抱いてるし。
まあでも本格ってそういうとこあるからね~。殺人と謎解きのロジックが読みたい人は、楽しく読めると思うのでおすすめ。
ちぎれた鎖と光の切れ端Amazon書評・レビュー:ちぎれた鎖と光の切れ端より
4065328462
No.14:
(1pt)

合理性と説得力に欠ける

『怪しげな小瓶、ケーブルカッター、中途半端な容量のジュース。彼は点と点を繋ぎ合わせ、樋藤清嗣がコテージで友人を殺害するつもりであることに勘付いたのだ。』
第一部の終盤の種明かし合戦に辟易としつつあるところに、この一文で決定的に興を削がれました。

『たぶん、如子の推理には一つだけ、間違いがある。(中略)和実はただ九城の舌を切り取りたかったのだ。』
読者には、第一部で最初の死体の舌が切り取られていた理由は被害者を偽装するためだと分かっているだけに、第二部で登場人物にこんな感想を語らせること自体が無意味だと思いました。

江戸川乱歩賞を受賞した前作では、ずいぶんと都合のよいお話しだなあという感想しか思いつかなかったので、今作はと期待したのですが、第一部の主人公の動機が薄かったり、第二部では交換殺人がやけに簡単に成立したり、お話し全体の展開に合理性と説得力がなくて残念でした。

あと、第一部で主人公の一人称が途中で変わったことの合理的な理由が思いつきませんでした。
ちぎれた鎖と光の切れ端Amazon書評・レビュー:ちぎれた鎖と光の切れ端より
4065328462
No.13:
(5pt)

大◯市○野区民必読!

まさに令和に現れた和製クリスティ。
寝不足あるいは休憩丸潰れ覚悟で手にすべし!
読み終えて即、同僚に贈った程、薦めたくなる書。
ちぎれた鎖と光の切れ端Amazon書評・レビュー:ちぎれた鎖と光の切れ端より
4065328462



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