蒼天の鳥
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書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点8.00pt |
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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
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実在した人物を主人公に、史実を織り交ぜながらぐっと引き込まれるミステリを創り上げてくれた。自分好みで乱歩賞の中でもトップクラスの読後感。これまで知らなかった田中古代子・千鳥親子の活躍と行末。作中、二人の存在感が素晴らしいだけに、最後は涙なしでは読めなかった。 | ||||
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2023年度の江戸川乱歩賞受賞作。 | ||||
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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時は1924年。舞台は鳥取県である。田中古代子(こよこ)は作家だ。今日は娘の千鳥(ちどり)と映画を見に来た。タイトルは「探偵奇譚ジゴマ」である。怪盗ジゴマが活躍する映画である。その上映中、映画館が火事になり、観客は逃げ出す。古代子と千鳥も逃げようとしたが、そこで信じられないものを見る。フィクションのはずのジゴマが、なんと実際に映画館に現れたのだ。ジゴマは持っていた短刀で観客の男を刺した。そして古代子たちにも向かってきたが、2人は抵抗して何とか逃げのびた。 追ってくる者もなく、あれは幻だったのかもしれないと古代子が思っていた時、再び短刀を持ったジゴマが古代子たちの前に現れたが、古代子の内縁の夫、涌島がジゴマたちを撃退した。ついでに書いておくと、涌島は共産主義者である。 同業の尾崎翠(みどり)にこのことを話すと、信じてくれた。そして、自分たちでジゴマたちの正体を探ろうと提案された。古代子と千鳥、そして翠の3人は新聞社に行き、映画館で殺された男が右の肩にAを○で囲んだ入れ墨をしていたことを知る。 千鳥は、自分を訓導してくれている加村という先生が同じ入れ墨をしていたと言う。 涌島によれば、そのマークは過激なアナキスト団体のマークらしい。日本にいるのは「夜盗会くずれ」と呼ばれるグループだという。正式には「露亜党」という。 フーダニットの小説であり、一筋縄ではいかないところはさすがに乱歩賞受賞作である。そしてこの作品には女性解放の強いメッセージが込められている。 ミステリーとしては、それほど群を抜いているというわけでもない。 完全なフィクションと思っていたが、調べてみると、田中古代子、千鳥、尾崎翠は実在の人物であった。実在の人物を使ったことで、作品全体にリアリティーが加わっているといえる。 | ||||
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何を読もうか⁈迷っていた時に、友人に薦められ、又、2023年の江戸川乱歩賞受賞作品ということで、興味を持ち読みました。Kindleで読んだのですがAmazonのポイント還元が良く、ラッキーでした。 脚本家の方が書かれた小説なので、安心して読めました。筆運びも良く、すぐに 作品世界に入り込めました。友人によると、最後に???があるのですが、わたしはなんとなく分かり、さほど驚きませんでしたが、終始楽しく読めました。特に好きだったのは、小さな探偵千鳥ちゃんです。最後の実世界の紹介の方が驚きました。残念ながらわたしは知らない方でしたが、その分自由に読めました。 | ||||
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謎解き要素は殆どありませんし、展開もある程度読み進めると解けてしまいます。 それでも大正期の国内での共産活動や女性躍進などに興味がある方でしたら楽しめる小説だと思います。 中弛みもなく終始テンポ良く読めました。 | ||||
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内容としては、犯人捜しのミステリ。 警察が情報漏洩しすぎ。(コナンでも時々つっこみたくなる) 時々、不明な単語(黒鶏をミノルカと読む)、難しい漢字、鳥取弁が説明もなく出てくることは覚悟して読んでください。 難しい漢字を見るたびにPC、スマホで調べて、調べるついでについついほかのことをしてしまい、 最初の100ページを読むのに時間がかかりました。 これはダメだと思って、難しい漢字は無視して読み、残り200ページを1日で読みました。 これ必要なの?という点あり。(241ページ目など) 内容とは直接関係ないけど、舞台となる浜村温泉に、遠い昔に1泊したことあり、懐かしい。 | ||||
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地元が舞台ということで、興味を持ち注文、小さい頃の鳥取を思い出しながら、一気に読みました。地元の名称も出てくる度にワクワクしながら読みました。賞の受賞をきっかけに出会えて良かったです。 | ||||
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