蒼天の鳥



※タグの編集はログイン後行えます

※以下のグループに登録されています。


【この小説が収録されている参考書籍】
蒼天の鳥
(違う表紙に投票したい場合もこちらから)

オスダメ平均点

8.00pt (10max) / 2件

8.00pt (10max) / 2件

Amazon平均点

3.63pt ( 5max) / 8件

楽天平均点

3.48pt ( 5max) / 28件

みんなの オススメpt
  自由に投票してください!!
0pt
サイト内ランク []B総合:1442位
ミステリ成分 []
  この作品はミステリ?
  自由に投票してください!!

0.00pt

34.00pt

62.00pt

0.00pt

←非ミステリ

ミステリ→

↑現実的

↓幻想的

初公開日(参考)2023年08月
分類

長編小説

閲覧回数2,316回
お気に入りにされた回数0
読書済みに登録された回数4

■このページのURL

■報告関係
※気になる点がありましたらお知らせください。

蒼天の鳥

2023年08月23日 蒼天の鳥

大正十三(1924)年七月、鳥取県鳥取市──。 主人公の田中古代子は、女性の地位向上を目指し「新しい女」の潮流を訴える女流作家である。本格的に作家として活動するため、娘の千鳥と内縁の夫・涌島義博の三人で、鳥取から東京に引っ越しをする予定を立てていた。移住直前のある日、古代子は千鳥と共に、活動写真「兇賊ジゴマ」を観るために鳥取市内の劇場「鳥取座」に向かう。ところが観劇中、場内で火事が発生。取り残された古代子と千鳥が目にしたのは、煙につつまれる舞台上に立つ「本物」の「兇賊ジゴマ」であった。逃げようとする二人の目の前で、ジゴマはひとりの男を刺殺し、逃亡する。命からがら鳥取県気高郡浜村の自宅に逃げ帰った古代子と千鳥であったが、一息つく暇もなく、再び謎の人物に襲われるのだった。 果たしてこの世の中に、本物のジゴマなどいるものだろうか……? 謎は思いがけない事態へと発展していく。 鳥取出身の実在の作家・田中古代子をモデルに、友人の女流作家・尾崎翠や鳥取に流れてきた過激アナキスト集団「露亜党」、関東大震災など、大正期を鮮やかに描く歴史活劇ミステリー!(「BOOK」データベースより)




書評・レビュー点数毎のグラフです平均点8.00pt

蒼天の鳥の総合評価:7.40/10点レビュー 10件。Bランク


■スポンサードリンク


サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
全2件 1~2 1/1ページ
No.2:3人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(10pt)

蒼天の鳥の感想

実在した人物を主人公に、史実を織り交ぜながらぐっと引き込まれるミステリを創り上げてくれた。自分好みで乱歩賞の中でもトップクラスの読後感。これまで知らなかった田中古代子・千鳥親子の活躍と行末。作中、二人の存在感が素晴らしいだけに、最後は涙なしでは読めなかった。
それでも、この二人の功績を知ることができたのは大きな収穫。親子揃って夭折したのは残念至極だが、母親の古代子はもちろん、7歳というあまりにも短い人生において、子供とは思えないほどの作品を遺した娘・千鳥の功績はこれからも語り継いで言ってほしいものである。

本好き!
ZQI5NTBU
No.1:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(6pt)

蒼天の鳥の感想

2023年度の江戸川乱歩賞受賞作。

表紙やあらすじの雰囲気から歴史もので難しそうな印象を受けますが、中身は大正時代の少年探偵もので堅苦しくなく楽しめました。

著者の出身地である鳥取県を舞台にしており、実在する鳥取県の作家田中古代子と田中千鳥(子供)を主人公とした物語です。江戸川乱歩の少年探偵に出てくる怪盗21面相の参考になったとされる、実在する作品『兇賊ジゴマ』も用いており、乱歩の少年探偵の雰囲気をとても感じた読書でした。著者は名探偵コナンの脚本家でもあるという売り出しをされていますが、読んでみるとなるほどと思いました。よくよく考えてみたらコナンも乱歩の少年探偵をモチーフにしていますので、著者の鳥取愛と乱歩作品の想いが十分に盛り込まれて生み出した作品であるととても強く感じます。

ミステリとしての乱歩賞を期待すると個人的にちょっと違う感覚だったのですが、乱歩を感じさせる著者の物語として楽しめた作品でした。
また終盤はとてもコナンを感じました。7歳の千鳥の小さな名探偵模様や、ピンチの時や犯人との対峙シーンなど、頭に浮かぶ画が正にコナン模様でニヤリとしました。良い意味で安心の演出。

読後は田中千鳥の詩をWEBサイトで拝見。実際に子供の時の詩の作品が残っているのかと驚いた次第でした。

egut
T4OQ1KM0
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.8:
(4pt)

フーダニットのミステリー

時は1924年。舞台は鳥取県である。田中古代子(こよこ)は作家だ。今日は娘の千鳥(ちどり)と映画を見に来た。タイトルは「探偵奇譚ジゴマ」である。怪盗ジゴマが活躍する映画である。その上映中、映画館が火事になり、観客は逃げ出す。古代子と千鳥も逃げようとしたが、そこで信じられないものを見る。フィクションのはずのジゴマが、なんと実際に映画館に現れたのだ。ジゴマは持っていた短刀で観客の男を刺した。そして古代子たちにも向かってきたが、2人は抵抗して何とか逃げのびた。

追ってくる者もなく、あれは幻だったのかもしれないと古代子が思っていた時、再び短刀を持ったジゴマが古代子たちの前に現れたが、古代子の内縁の夫、涌島がジゴマたちを撃退した。ついでに書いておくと、涌島は共産主義者である。

同業の尾崎翠(みどり)にこのことを話すと、信じてくれた。そして、自分たちでジゴマたちの正体を探ろうと提案された。古代子と千鳥、そして翠の3人は新聞社に行き、映画館で殺された男が右の肩にAを○で囲んだ入れ墨をしていたことを知る。

千鳥は、自分を訓導してくれている加村という先生が同じ入れ墨をしていたと言う。

涌島によれば、そのマークは過激なアナキスト団体のマークらしい。日本にいるのは「夜盗会くずれ」と呼ばれるグループだという。正式には「露亜党」という。

フーダニットの小説であり、一筋縄ではいかないところはさすがに乱歩賞受賞作である。そしてこの作品には女性解放の強いメッセージが込められている。

ミステリーとしては、それほど群を抜いているというわけでもない。

完全なフィクションと思っていたが、調べてみると、田中古代子、千鳥、尾崎翠は実在の人物であった。実在の人物を使ったことで、作品全体にリアリティーが加わっているといえる。
蒼天の鳥Amazon書評・レビュー:蒼天の鳥より
4065289211
No.7:
(5pt)

友人に薦められて読みました。

何を読もうか⁈迷っていた時に、友人に薦められ、又、2023年の江戸川乱歩賞受賞作品ということで、興味を持ち読みました。Kindleで読んだのですがAmazonのポイント還元が良く、ラッキーでした。
脚本家の方が書かれた小説なので、安心して読めました。筆運びも良く、すぐに
作品世界に入り込めました。友人によると、最後に???があるのですが、わたしはなんとなく分かり、さほど驚きませんでしたが、終始楽しく読めました。特に好きだったのは、小さな探偵千鳥ちゃんです。最後の実世界の紹介の方が驚きました。残念ながらわたしは知らない方でしたが、その分自由に読めました。
蒼天の鳥Amazon書評・レビュー:蒼天の鳥より
4065289211
No.6:
(3pt)

読みやすい軽小説

謎解き要素は殆どありませんし、展開もある程度読み進めると解けてしまいます。
それでも大正期の国内での共産活動や女性躍進などに興味がある方でしたら楽しめる小説だと思います。
中弛みもなく終始テンポ良く読めました。
蒼天の鳥Amazon書評・レビュー:蒼天の鳥より
4065289211
No.5:
(3pt)

終局で驚き

内容としては、犯人捜しのミステリ。
警察が情報漏洩しすぎ。(コナンでも時々つっこみたくなる)
時々、不明な単語(黒鶏をミノルカと読む)、難しい漢字、鳥取弁が説明もなく出てくることは覚悟して読んでください。
難しい漢字を見るたびにPC、スマホで調べて、調べるついでについついほかのことをしてしまい、
最初の100ページを読むのに時間がかかりました。
これはダメだと思って、難しい漢字は無視して読み、残り200ページを1日で読みました。
これ必要なの?という点あり。(241ページ目など)
内容とは直接関係ないけど、舞台となる浜村温泉に、遠い昔に1泊したことあり、懐かしい。
蒼天の鳥Amazon書評・レビュー:蒼天の鳥より
4065289211
No.4:
(4pt)

地元が舞台と聞き、注文しました。

地元が舞台ということで、興味を持ち注文、小さい頃の鳥取を思い出しながら、一気に読みました。地元の名称も出てくる度にワクワクしながら読みました。賞の受賞をきっかけに出会えて良かったです。
蒼天の鳥Amazon書評・レビュー:蒼天の鳥より
4065289211



その他、Amazon書評・レビューが 8件あります。
Amazon書評・レビューを見る     


スポンサードリンク