蒼天の鳥

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種別
長編
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あらすじ

2025年10月15日 蒼天の鳥 (講談社文庫)

歴史に埋もれた鳥たちが、いま羽ばたく。大正十三(1924)年七月、鳥取県鳥取市──。主人公の田中古代子は、女性の地位向上を目指し「新しい女」の潮流を訴える女流作家である。本格的に作家として活動するため、娘の千鳥とともに鳥取から東京に引っ越しをする予定を立てていた。移住直前のある日、古代子は千鳥と共に、活動写真「兇賊ジゴマ」を観るために鳥取市内の劇場「鳥取座」に向かう。ところが観劇中、場内で火事が発生。取り残された古代子と千鳥が目にしたのは、煙につつまれる舞台上に立つ「本物」の「兇賊ジゴマ」であった。逃げようとする二人の目の前で、ジゴマはひとりの男を刺殺し、逃亡する。命からがら鳥取県気高郡浜村の自宅に逃げ帰った古代子と千鳥であったが、一息つく暇もなく、再び謎の人物に襲われるのだった。 果たしてこの世の中に、本物のジゴマなどいるものだろうか……? 謎は思いがけない事態へと発展していく。 鳥取出身の作家・田中古代子をモデルに、友人の女流作家・尾崎翠や鳥取に流れてきた過激アナキスト集団「露亜党」、関東大震災など、大正期を鮮やかに描く歴史活劇ミステリー!(「BOOK」データベースより)

評判

蒼天の鳥の評価:

8.00/10点 レビュー 2件。 B ランク

書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点8.00pt

蒼天の鳥の総合評価:

7.00/10点 レビュー 12件。

感想一覧

サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

全2件 1〜2 1/1ページ
No.2
(10pt)

蒼天の鳥の感想

実在した人物を主人公に、史実を織り交ぜながらぐっと引き込まれるミステリを創り上げてくれた。自分好みで乱歩賞の中でもトップクラスの読後感。これまで知らなかった田中古代子・千鳥親子の活躍と行末。作中、二人の存在感が素晴らしいだけに、最後は涙なしでは読めなかった。
それでも、この二人の功績を知ることができたのは大きな収穫。親子揃って夭折したのは残念至極だが、母親の古代子はもちろん、7歳というあまりにも短い人生において、子供とは思えないほどの作品を遺した娘・千鳥の功績はこれからも語り継いで言ってほしいものである。

本好き!
ZQI5NTBU
No.1
(6pt)

蒼天の鳥の感想

2023年度の江戸川乱歩賞受賞作。

表紙やあらすじの雰囲気から歴史もので難しそうな印象を受けますが、中身は大正時代の少年探偵もので堅苦しくなく楽しめました。

著者の出身地である鳥取県を舞台にしており、実在する鳥取県の作家田中古代子と田中千鳥(子供)を主人公とした物語です。江戸川乱歩の少年探偵に出てくる怪盗21面相の参考になったとされる、実在する作品『兇賊ジゴマ』も用いており、乱歩の少年探偵の雰囲気をとても感じた読書でした。著者は名探偵コナンの脚本家でもあるという売り出しをされていますが、読んでみるとなるほどと思いました。よくよく考えてみたらコナンも乱歩の少年探偵をモチーフにしていますので、著者の鳥取愛と乱歩作品の想いが十分に盛り込まれて生み出した作品であるととても強く感じます。

ミステリとしての乱歩賞を期待すると個人的にちょっと違う感覚だったのですが、乱歩を感じさせる著者の物語として楽しめた作品でした。
また終盤はとてもコナンを感じました。7歳の千鳥の小さな名探偵模様や、ピンチの時や犯人との対峙シーンなど、頭に浮かぶ画が正にコナン模様でニヤリとしました。良い意味で安心の演出。

読後は田中千鳥の詩をWEBサイトで拝見。実際に子供の時の詩の作品が残っているのかと驚いた次第でした。

egut
T4OQ1KM0

Amazonレビュー

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.10
(3pt)

最後はすごい本

実在した人をベースにサスペンスを描いた作品 コナンの脚本も書いているようなのですが、私には最後は怒涛な展開で最後は面白かったけどその前の途中が長すぎて読むスピードが落ちてしまいました
蒼天の鳥 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 蒼天の鳥 (講談社文庫)より
4065409217
No.9
(3pt)

最後はすごい本

実在した人をベースにサスペンスを描いた作品 コナンの脚本も書いているようなのですが、私には最後は怒涛な展開で最後は面白かったけどその前の途中が長すぎて読むスピードが落ちてしまいました
蒼天の鳥 Amazon書評・レビュー: 蒼天の鳥より
4065289211
No.8
(2pt)

惰性で読んでる乱歩賞

カラマーゾフから面白いと思ったのは1作品くらい
蒼天の鳥 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 蒼天の鳥 (講談社文庫)より
4065409217
No.7
(2pt)

惰性で読んでる乱歩賞

カラマーゾフから面白いと思ったのは1作品くらい
蒼天の鳥 Amazon書評・レビュー: 蒼天の鳥より
4065289211
No.6
(4pt)

フーダニットのミステリー

時は1924年。舞台は鳥取県である。田中古代子(こよこ)は作家だ。今日は娘の千鳥(ちどり)と映画を見に来た。タイトルは「探偵奇譚ジゴマ」である。怪盗ジゴマが活躍する映画である。その上映中、映画館が火事になり、観客は逃げ出す。古代子と千鳥も逃げようとしたが、そこで信じられないものを見る。フィクションのはずのジゴマが、なんと実際に映画館に現れたのだ。ジゴマは持っていた短刀で観客の男を刺した。そして古代子たちにも向かってきたが、2人は抵抗して何とか逃げのびた。

追ってくる者もなく、あれは幻だったのかもしれないと古代子が思っていた時、再び短刀を持ったジゴマが古代子たちの前に現れたが、古代子の内縁の夫、涌島がジゴマたちを撃退した。ついでに書いておくと、涌島は共産主義者である。

同業の尾崎翠(みどり)にこのことを話すと、信じてくれた。そして、自分たちでジゴマたちの正体を探ろうと提案された。古代子と千鳥、そして翠の3人は新聞社に行き、映画館で殺された男が右の肩にAを○で囲んだ入れ墨をしていたことを知る。

千鳥は、自分を訓導してくれている加村という先生が同じ入れ墨をしていたと言う。

涌島によれば、そのマークは過激なアナキスト団体のマークらしい。日本にいるのは「夜盗会くずれ」と呼ばれるグループだという。正式には「露亜党」という。

フーダニットの小説であり、一筋縄ではいかないところはさすがに乱歩賞受賞作である。そしてこの作品には女性解放の強いメッセージが込められている。

ミステリーとしては、それほど群を抜いているというわけでもない。

完全なフィクションと思っていたが、調べてみると、田中古代子、千鳥、尾崎翠は実在の人物であった。実在の人物を使ったことで、作品全体にリアリティーが加わっているといえる。
蒼天の鳥 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 蒼天の鳥 (講談社文庫)より
4065409217

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