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蒼天の鳥



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蒼天の鳥

蒼天の鳥の評価: 8.00/10点 レビュー 2件。 Bランク
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(6pt)

蒼天の鳥の感想

2023年度の江戸川乱歩賞受賞作。

表紙やあらすじの雰囲気から歴史もので難しそうな印象を受けますが、中身は大正時代の少年探偵もので堅苦しくなく楽しめました。

著者の出身地である鳥取県を舞台にしており、実在する鳥取県の作家田中古代子と田中千鳥(子供)を主人公とした物語です。江戸川乱歩の少年探偵に出てくる怪盗21面相の参考になったとされる、実在する作品『兇賊ジゴマ』も用いており、乱歩の少年探偵の雰囲気をとても感じた読書でした。著者は名探偵コナンの脚本家でもあるという売り出しをされていますが、読んでみるとなるほどと思いました。よくよく考えてみたらコナンも乱歩の少年探偵をモチーフにしていますので、著者の鳥取愛と乱歩作品の想いが十分に盛り込まれて生み出した作品であるととても強く感じます。

ミステリとしての乱歩賞を期待すると個人的にちょっと違う感覚だったのですが、乱歩を感じさせる著者の物語として楽しめた作品でした。
また終盤はとてもコナンを感じました。7歳の千鳥の小さな名探偵模様や、ピンチの時や犯人との対峙シーンなど、頭に浮かぶ画が正にコナン模様でニヤリとしました。良い意味で安心の演出。

読後は田中千鳥の詩をWEBサイトで拝見。実際に子供の時の詩の作品が残っているのかと驚いた次第でした。

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