フェイク・マッスル



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初公開日(参考)2024年08月
分類

長編小説

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フェイク・マッスル

2024年08月21日 フェイク・マッスル

たった3ヵ月のトレーニング期間で、人気アイドル大峰颯太がボディービル大会の上位入賞を果たした。SNS上では「そんな短期間であの筋肉ができるわけがない、あれは偽りの筋肉だ」と、ドーピングを指摘する声が持ち上がり、炎上状態となってしまう。当の大峰は疑惑を完全否定し、騒動を嘲笑うかのように、「会いに行けるパーソナルジム」を六本木にオープンさせるのだった。 文芸編集者を志しながら、『週刊鶏鳴』に配属された新人記者・松村健太郎は、この疑惑についての潜入取材を命じられ、ジムへ入会する。馬場智則というベテラン会員の助力を得て、大峰のパーソナルトレーニングを受講できるまでに成長。ついに得た大峰との一対一のトレーニングの場で、ドーピングを認める発言を引き出そうとするが、のらりくらりと躱されてしまう。あの筋肉は本物か偽物か。松村は、ある大胆な方法で大峰をドーピング検査にかけることを考え付くのだが――? フェイクが氾濫する時代の、「真実の物語」が始まった。(「BOOK」データベースより)




書評・レビュー点数毎のグラフです平均点7.00pt

フェイク・マッスルの総合評価:7.21/10点レビュー 14件。Bランク


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全3件 1~3 1/1ページ
No.3:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

フェイク・マッスルの感想

乱歩賞史上最軽!?(乱歩賞にこういった作品も悪くない)も、ドーピング疑惑を巡る主人公・新人週刊誌記者のどこかヌケてる行動が笑いを誘い、全編面白く読めた。確かにご都合主義的な箇所はいくつかあるが、許される範囲だし、選考委員も言ってるように今後が大いに期待できる受賞作であることは間違いない。
余談ながら…。単行本では毎回、選考委員による選評が読めるのだが、必ずしも受賞作が称賛されているわけでないところがいい。(今回も1名が面白さがわからないとおっしゃってた…)そんな選評を読むのが楽しみで、毎年必ず単行本で読んでます。

本好き!
ZQI5NTBU
No.2:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(6pt)

良い意味で乱歩賞らしくないコメディミステリー

良い意味で乱歩賞らしくない作品。
とにかくテンポが良く、リーダビリティに富んだ作品。

ただミステリーとして、乱歩賞受賞作として読み応えがあるかというと……。
読み終わってすぐに別の新人賞の受賞作かと素で勘違いした。

落ちこぼれだったはずの主人公がまったく落ちこぼれ感はなかったり、
現代的とは思えないコテコテの出版社の描写など、
ツッコミどころはあるものの、読んでる間は気にならない。

乱歩賞だと気負って読まなければ、面白いです。

シールドルームスキー
MXRN3WDR
No.1:3人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

フェイク・マッスルの感想

今年の江戸川乱歩賞受賞作。
本作は乱歩賞作品の中では、新人賞とは思えないぐらい大変読み易い文章であり、明るい雰囲気で楽しめる作品でした。

物語はアイドルがたった3カ月間のトレーニングでボディビル大会で上位入賞を果たすのですが、「そんな短期間ではあの筋肉ができるわけがない」とドーピング疑惑でSNS炎上する始まり。
SNSの炎上から始まる展開が現代的で面白いです。本書は新人記者がその疑惑を調査するため、アイドルが運営するパーソナルジムに潜入するという、潜入調査ものの作品です。

乱歩賞作品に対する個人的なイメージは社会派で難しい印象だったのですが、本書は気軽に楽しめる雰囲気で、その点に驚きました。
「筋肉は本物なのか?」というわかりやすい謎かけ。潜入調査ものながら、内容は大変コミカルで、主人公の行動には思わずクスッとさせられます。コツコツ筋トレして努力は人を裏切らない的な、成長小説にも感じる作品であり、読後感がとても良い作品でした。欲を言えば成長性をより感じさせる為に、失敗や苦難も描いてほしかったかな。トントン拍子で進むのでちょっと物足りなかったです。ただその分スピード感を優先したのかもですね。

一方で、雰囲気や読みやすさは抜群ですが、ミステリとしての要素、特に謎解きや社会派のテーマといった従来の乱歩賞作品をイメージする部分においては、物足りなさを感じるかもしれません。ミステリに対する正直な感想としまして、何か驚きやテーマを感じさせて欲しかったです。仕掛けの面でもやや弱さを感じ、提示された謎に対する解答にも少し問題があるように思いました。この点については、ネタバレ側で記載します。
個人的には、乱歩賞作品というよりも「メフィスト賞」や「このミステリーがすごい!大賞」の印象を受けました。ユーモアミステリではなくライトミステリの部類かと思います。しかし、ポジティブに考えますと、乱歩賞の苦手な部分のイメージが払拭でき、気軽に楽しめる万人向けなミステリーとして、多くの読者を獲得できる可能性がある作品だと感じました。
読みやすく、楽しめる作品であることは間違いありません。また、作者はこれまでに何度か乱歩賞に応募している方なので、今後の作品にも期待です。

▼以下、ネタバレ感想

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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.11:
(5pt)

読みやすい文章で、映像が目に浮かぶ。楽しかった!

江戸川乱歩賞の受賞作品。読みやすい文章と、気になる展開で、夢中で読破。情景描写と登場人物は少ないのに、映像が目に浮かんで、ひたすら楽しかった。おそらく、映画化されるでしょう。あらすじで気になった方は絶対読むべき。
フェイク・マッスルAmazon書評・レビュー:フェイク・マッスルより
4065361915
No.10:
(4pt)

読みやすかった

読みやすくて、2時間弱で読み終えました
ミステリとしては、ドーピング疑惑の真相が面白かったです
気になる点は、スムーズに話が進みすぎなところ
もう少しハラハラドキドキしたかったなぁ
フェイク・マッスルAmazon書評・レビュー:フェイク・マッスルより
4065361915
No.9:
(3pt)

ダメ社員突然覚醒系筋トレミステリー

文芸系への配属がかなわず週刊誌記者として現場に対応できず熱意も持たない若手の社員がアイドルのボディメイクに疑問を持った上司から潜入取材を命じられます。もちろんドーピングを疑ってのことなのですが、筋トレというあまりに小さな世界ですので、多少盛り上がりに欠けているのも事実です。

ドーピング剤の密売、ストーカー、麻取、アイドルと自分の過去、筋トレのハウツーなどたくさんの仕掛けは楽しめましたが、やはり麻薬とは違ってドーピングはあきらかに本人の意思のみですので、ミステリーとしてのとびきりの緊張感はありませんでした。

なんといっても仕事でいやいや筋トレを始める主人公が完全にハマってしまい、自分で自分を変えるきっかけを作って継続してゆく、というある意味では青春小説でした。たぶんシリーズ化も念頭に置かれていると思いますので次作も期待します。
フェイク・マッスルAmazon書評・レビュー:フェイク・マッスルより
4065361915
No.8:
(3pt)

「訊いてもいないのに聞かされた情報によると、」

ところどころにユーモアのある文章で、物語が滞りなく進む。
江戸川乱歩賞最終候補に4年連続で残り今回見事受賞とは、下村敦史以来で、筆力は既にプロ級と思う。

ただ、登場した時に無能なはずの主人公が普通に優秀なのと、あとで伏線回収されるとはいえ、ピアノまで習っていたというのは、作り過ぎだと感じた。まあ、コメディ小説だから、言うのも野暮か。
フェイク・マッスルAmazon書評・レビュー:フェイク・マッスルより
4065361915
No.7:
(1pt)

もっと面白く書けた題材のような気がしてならない

通常では考えられない短期間でマッチョになった男性アイドルの秘密を探る、という粗筋はキャッチーで
読み始めてすぐは「これは拾い物かもしれない」と感じたが、読んでいくうちにテンションが下がっていかざるを得なかった。
筋トレの世界という面白い題材が段々と物語の隅に追いやられ、
麻取やストーカーといった、どこかで見たような筋でストーリーが先へ進行していく。

皮肉なことに物語が贅肉まみれなのだ。

たとえばガリガリだった主人公がマッチョになる過程、ここをもっと身体的に描ければと思う。
ベルトをつけずにベンチプレスをしようとしてジムの常連に怒られるというジムあるあるから始まるのは良かったのに、
少しずつ上げられる重りが増えていくあの感覚はなく、すんなりとマッチョになってしまう。
こうしたところを詰めて描いて、筋肉の物語だけでページを満たせれば、これはきっと、もっと面白くなったと思うのだ。

クライマックスのドタバタだって、いまいち物足りない。
折角マッチョが沢山でてくる話なのだから、プロレスのような大乱闘をしてほしい

著者はライターとして筆力がある人なのだと思う。取材はしてあるようには思う。
その筆力と取材力を、小説としての身体性に繋げられれば、もっと素敵な小説になるのではないか。
次は筋肉質な小説を望みたい
フェイク・マッスルAmazon書評・レビュー:フェイク・マッスルより
4065361915



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