檜垣澤家の炎上
- 横浜 (7)
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読み易く、ページをめくる手が止められない程だったが、巻末の膨大な参考文献の数々を見ていたら、涙が滲みそうになった。 すばらしい作品をありがとうございました。 | ||||
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おもしろい。一言一句練りぬかれ本当におもしろい。 解説では谷崎潤一郎「細雪」、山崎豊子「華麗なる一族」の影響を受けたのだろうと 説明しています。さらに言えば鈴木商店を題材にした玉岡かおる「お家さん」もおおいにヒントとなったと思われる。実際参考文献に「遥かなる海路 巨大商社・鈴木商店が残したもの」があげられています。まあそんな詮索はどうでもいい。 主人公以下(悪)知恵のはたらく人達が次々に登場し、文庫本で800ページもあるのにあきさせない。とにかく興味深くおもしろいエンターテインメントである。 あえて贅沢をいえば主人公かな子の心象、判断、思いが逐一説明されている。ふくみのある表現で行間から読者の想像力をかきたてるということが無いのでちょっともの足りない。 | ||||
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炎のミステリー、800Pは凄まじく。 明治末期から大正にかけての横濱。 ここは火の見櫓の如く丸屋根の塔屋が見下ろしている洋館。 才ある妾の子。 様々な思惑と打算のなかで真実を求めて。 巨大な壁に闘志は消えゆくことはなく。 そして、フェニックスとなるのか。 | ||||
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時代の空気が濃密で、最初から最後まで一気読みでした。何とか上手く生き抜こうとする主人公のしたたかさと父の正妻であるスエとの心理戦、二重・三重の展開があり引き込まれました。最後にまた大きな転換があり、ぜひ続きを読みたいと思いました。 | ||||
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この作家の作品は初めてだが、先日の日経新聞夕刊のブックコーナーでの紹介を見て読んでみた。 明治~大正時代の横濱が舞台である。蚕糸の輸出で一大企業を育て上げた桧垣澤家の初代である要吉には、妾腹の娘がいた。 その娘が、この小説の視点人物のかな子である。 火事で、母と二人暮らしの家が焼け母も焼死したかな子は、桧垣澤家に引き取られるが、すでに要吉は脳出血で意思疎通もできない状態にある。かな子には、女中部屋に寝起きしながらの要吉の看病という役割が与えられる。 そして、屋敷の不審火を発見したことから、かな子は桧垣澤家の一員へと昇格し、一族の内情をつぶさに観察することになる・・・。 ミステリー要素も散りばめられているが、こういう小説のジャンルを一族小説と呼ぶらしい。『犬神家の一族』や『細雪』の系統である。 時代考証もしっかりとしていて、歴史的事件が随所に織り込まれることで骨太の物語となっている。ただし、幼い頃のかな子の視点があまりに大人びている。そうしなければ、小説として成立しないのかもしれないので、それへの違和感は措いておくw それから、終わり方が意外で少しあっけない。すべてを伏線として回収するような続編、続々編などを、日経夕刊ブックコーナーの評者は期待していたけれども、ぼくとしてはここまでで終わるのも十分にありかと思う。もし続編が出たら読むとは思うがw | ||||
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