伯爵と三つの棺
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書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点6.00pt |
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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
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フランス革命期を舞台にした歴史ミステリ。 | ||||
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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最後の最後に大きな真実が明らかになるのだけれど、そしてそれを踏まえたうえで読みせば面白くなりそうとも思えるのだけれども、でもそれ以上に、三兄弟をいかに愛していたのか、そこを踏まえた方がもっと面白く2度読みできるのだろうと思う。 ただいかんせん、ミステリーとしての内容が乏しすぎる。 純愛物語を求めている人達にお勧めしたいかな。 | ||||
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最後の最後のオチは途中から想像したものでしたが、それでも面白かったです。読み終わった後にタイトルと表紙を見て少し切なくなりました。文体も読みやすくて一気に読了してしまいました。 | ||||
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フランス革命の戦況までもが伏線として機能しており、本当に美しいミステリでした。 記憶を失って初めから読み直したい、というよりは、結末をわかったまま何度でも最初から読み返したくなるタイプの小説です。 あ〜〜〜おもしろかった!! そんな奇跡みたいなことありえないよね、という後出しさせないような理由で犯人をある程度搾っていく過程も好印象でした。 しかしタイトルはなんかもっとあったんじゃないかなあとは… | ||||
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毎回新作を楽しみにしてるが、この本が現時点での最高傑作。 なぜこの時代でなければいけなかったかに気づいたときに震えた。 ミステリーを読む楽しさはこういう作品にあると思う。読めてよかった。 | ||||
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ミステリは必然性の文学といえます。 なぜその舞台設定でなければならなかったのか。ここが突き詰められていると自然と物語に説得力が出てきます。たとえば、戦国時代が舞台の作品で刀で殺人が行われ犯人を暴く。こんなことは現代の包丁でも可能なわけで、わざわざ戦国時代を舞台にする必然性はありません。戦国時代を舞台にするならその時代でしかありえないこと(たとえば国同士の争いなど)をうまく作品に組み込まなければなりません。 「この舞台でしかありえない、これ以外では成立しない!」ここに拘っている作品は明らかにオーラが違います。 確かに本作は謎の魅力という点では少し弱いかもしれません。銃撃事件があり、容疑者は3人の誰か。トリックはほぼなしでハウダニット的面白さはなし、連続殺人でもない。ロジカルな推理もありますがそこまで分量は多くなく、アクロバティックな論理が飛び交うわけでもありません。 そう、この作品は事件だけを取り出せば短編で事足りる内容なのです。それを水増しして長編にしただけなのでは?そう思われる向きもあるかもしれませんが、とんでもない。これだけの分量が必要だと納得させられるのが凄いところです。 というのは前述した必然性、すなわちフランス革命期を舞台にした必然性に徹底的に拘っているからです。当時の身分制の揺らぎ、犯罪捜査の鷹揚さ、貴族の美徳と背徳、自由平等への渇望とその終点たるナポレオン戦争の破局、これらがもたらした時代の偶然こそが本作の核です。この時代でしかこの物語は描けないのです。そしてこの時代にのめり込むためには長編でなければならなかったのです。 できれば時間をかけてじっくり読んでいただきたい。私は1ページ1ページ文字を飛ばすことなく読みました。読み終えて本を閉じ、タイトルの意味を考え余韻に浸る楽しさ。あたかも自分が老境にさしかかり過ぎ去った時を懐かしんでるかのような感覚。物語に没頭する最高の読書体験でした。 謎と論理を土台としてここまで豊かな物語を描けるとは……推理小説の可能性と懐の深さに感動します。間違いなく本年度の時代ミステリの収穫でしょう。潮谷験氏は本作でさらに一皮剥けたと思います。 | ||||
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