牢獄学舎の殺人 未完図書委員会の事件簿
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作品内で真顔で語られる「未完図書委員会」だとか「配本師」だとかの気恥ずかしいテクニカルタームや、イタい登場人物や、そもそもの前提としてのよく解らないけど壮大な陰謀に引かなければそれなりに楽しめる作品。 印象としては、清涼院流水のデビュー当時の壮大なバカミス群に近い。 この一冊では判断が厳しいが(結局何も解決していない!!)、シリーズを重ねると、唯一無二の異様な世界を築けるかもしれない。といっても過言ではないかもしれない。 怖いもの見たさの期待を込めて、☆3個。 | ||||
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読み進めるのが非常に困難だった。 「ジェリーフィッシュ~」は娯楽的な面白さは皆無だったものの、リーダビリティは決して低い作品ではなかった。けれど、本作はなんとも読みにくい。 最大の理由が、「」で囲われた会話文中の改行。 くだくだと長い説明台詞の冗長さを回避するためと思われるが、そもそも地の文が一人称なので、「誰かの台詞」と「地の文」の境界が曖昧になり、ただひたすらに読み辛い。 第二の理由が、ところどころにある奇妙な言い回し。 『僕の小さな悲嘆の声は幸いにも聞こえなかった』『杠の言葉に、明らかな嘘は一切含まれていない』 主格に対して、述語が非常に収まりの悪い形で使われているので、叙述トリックなのかとすら思えてしまう。もちろん、ただ文章がクソなだけ(誉めています)。 邪推をするならば、素人作家的な「思いついた面白い言い回しをとにかくぶっ込んだ」という感じが強い。なろう小説みたいな推敲の浅さが感じられて、読んでいてイラっち満開。 第三の理由が「傍点の多さ」。 冗談抜きで、事件が発生して以降は見開き一つにつき一行以上のテキストに傍点が振られていると感じられるレベル。ジョジョの第四部なんて目じゃないくらい。 参考書全部に蛍光マーカーを引いているボンクラ学生・・・の例えがあるけれど、これだけ傍点を乱発されると、なにが重要なのかが散逸してしまうだけでなく、読者の意識も散逸してしまう。 ラノベでよく登場する「って。〇〇!?」とか「――っ!」といった、無意味なニュアンス描写がある。あれも勘所を狙って配置すればリーダビリティやリズムに繋がるけれど、やたらめったら乱発すればただただ鼻につくだけになってしまう。この小説における傍点がまさにそれ。 他の人も書いているけれど、ただ単に「俺の考えた最強の物語設定」を嵌め込んだだけの物語なので、人間性の作り込みも甘ければ各人物の行動の必然性も皆無。(個人の感想です) もっともそれを強く感じたのが主人公とヒロインの関係性。 大まかに言えばただキモいだけのミステリオタの主人公の潜在的な推理力を、探偵役のヒロインが見直す・・・みたいな展開で、普通であれば「こんな理知的な女性に惚れられる主人公かっけー」と、読者はカタルシスを得られる。けれど実際は、主人公はただ内省的で魅力ゼロの陰キャなので、読んでいてもまったく愛着が持てない。ツッコミ役というキャラ立ちがなくもないのだけれど、肝心のツッコミがただの嫌味や皮肉や自虐なので、読者にはまったく爽快感がない。 そして、全てにおいて人間性の作り込みが甘いので、ヒロインにもまったく魅力を感じられない。ストロベリーパフェばっか食べてて、泳げないことを指摘すると不機嫌になる・・・なんてゼロ年代の大量生産ギャルゲーでももう少し深く人間描写するところではなかろうか。それゆえに、主人公たちが多少関係を深めたところで、ただプロットをなぞっただけにしか感じられない。 パフェを食べる杠に対して「子供っぽい口の動き」というテキストが嵌められているのだが、何がどう「子供っぽい」のかがまるで分からない。これも邪推だが、作者が「子供っぽいって書いておけばキモオタどもは勝手にあれこれ想像して萌えるだろ(藁」とたかをくくっているとしか思えない。 作品全体からはエラリー・クインをラノベで書き直したら受けるだろ? というような意図が感じるのだけれど、あちらと比べると事件にもガジェットにもまとまりが全く無く、ただただ散漫で浅薄な小説になってしまっている。むしろこの作者はプロットだけ作って、あとはキャラ描写の上手いなろう作家にでも書かせたほうがいいんじゃないかとすら思う。 オススメです! | ||||
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良い意味でも悪い意味でも普通に読み易い作品。 設定は面白いんだけど、事件の描写が少し薄いのと、キャラクターがよく見えない感覚。 シリーズ化してより深掘りしていったら良い作品になるかな、と。 | ||||
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※以下の内容には【ネタバレ】が含まれる可能性があります 音楽室で見つかる謎の推理小説がきっかけとなる,作中作が鍵となる作品ですが, それをやるということは,二つの世界の関係が重要となるのはすぐに気が付くため, 助手役の少年の言葉を借りれば,『細かな言い回しの間違い探し』に目が向きがちで, 怪しげな作家や組織の存在をはじめ,物語や謎などを素直に楽しめないように感じます. 実際,終盤は『答え合わせ』の感が強く,それらについても強引に映ることが多く, 抱いた違和感も,結びのパートでうまく誤魔化されたようで,しっくりとは来ません. また,ミステリ愛ということになるのか,作家や作品など,実名を交えた小ネタも, いささかしつこく見え,仕掛け自体も含めて,自分にはちょっと合わない一冊でした. | ||||
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なんかモヤモヤが残ります。。。 ネタバレになるので詳しくは書きませんが、トリックに動機もそうだし、ストーリーも。 そういう意味では、読み終えてもまったくスッキリしませんでした。 (読み終えたので、つまらなくはなかったのですが) 続くようですので、これからどうなっていくのか、 本作の本当の評価も、それ次第ということになるかな。 | ||||
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