永劫館超連続殺人事件 魔女はXと死ぬことにした



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初公開日(参考)2024年03月
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長編小説

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永劫館超連続殺人事件 魔女はXと死ぬことにした (星海社FICTIONS)

2024年03月28日 永劫館超連続殺人事件 魔女はXと死ぬことにした (星海社FICTIONS)

「私の目を、最後まで見つめていて」 そう告げた『道連れの魔女』リリィがヒースクリフの瞳を見ながら絶命すると、二人は1日前に戻っていた。 母の危篤を知った没落貴族ブラッドベリ家の長男・ヒースクリフは、3年ぶりに生家・永劫館(えいごうかん)に急ぎ帰るが母の死に目には会えず、葬儀と遺言状の公開を取り仕切ることとなった。 葬儀の参加者は11名。ヒースクリフ、最愛の妹、叔父、従兄弟、執事長、料理人、メイド、牧師、母の親友、名探偵、そして魔女。 大嵐により陸の孤島(クローズド・サークル)と化した永劫館で起こる、最愛の妹の密室殺人と魔女の連続殺人。そして魔女の『死に戻り』で繰り返されるこの超連続殺人事件の謎と真犯人を、ヒースクリフは解き明かすことができるのかーー 『館』x『密室』x『タイムループ』の三重奏(トリプル)本格ミステリ。(「BOOK」データベースより)




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永劫館超連続殺人事件 魔女はXと死ぬことにしたの総合評価:8.71/10点レビュー 7件。Bランク


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全2件 1~2 1/1ページ
No.2:
(8pt)

永劫館超連続殺人事件 魔女はXと死ぬことにしたの感想

タイムループを用いたファンタジーミステリとしてかなり面白い作品でした。

物語は母の危篤を知った長男のヒースクリフが数年ぶりに生家となる永劫館に訪れる始まり。葬儀に絡む遺言状の公開、集まる親戚や胡散臭い者達、舞台は洋館で海外の雰囲気なのですが、どことなく日本の古典作品を思わせるフォーマットが馴染みやすいだけでなく新鮮に映り面白いです。そして大嵐で陸の孤島となった舞台で連続殺人が発生する流れ。

定番の面白いミステリ要素を用いつつも独自の世界を構築しているのは魔女のルールとタイムループ(死に戻り)の存在。この設定が加わることで、読者に馴染みのある密室や館もの、クローズドサークルといった装置が新鮮に活用されており、その巧みさが見事でした。

シリーズ展開が期待できそうな含みを持たせた終盤も好印象でした。続編が出るなら、ぜひまた読みたいと思いました。

▼以下、ネタバレ感想

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egut
T4OQ1KM0
No.1:
(7pt)

真相をどう考えるか

まずコードギアスが好きだと、より楽しめる。
特殊設定の使い方は面白く、真相も予想外だが、推理不可能。
特殊設定の後出し説明が気になる程度には多いので、その分、少し評価を低くくしたい。
星海社のミステリーの中では一番の出来かもしれません。
少なくとも本ミス候補だった「涜神館殺人事件」よりは、かなり面白い。

シールドルームスキー
MXRN3WDR
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No.5:
(5pt)

大好きな作家さんの一人です。

とても面白かった。前の作品「傭兵と小説家」もそうなのですが、主人公(俺)とキーパーソンの女性(今回は魔女)との距離感というか関係性がすごく好き。掛け合う言葉にもカッコよさが透けて見えるんです。お互いがきちんとまっすぐ立って生きている感じとでもいうか。物語自体の面白さももちろんなのですが、登場人物のカッコよさも大事。
あとがきにある作家さんの思い、ちゃんと届いてます。作品を読ませてもらうことで余すところなくいただける幸せを感じております。また次回作を読みたいです。
あと本の紙質も好みで。紙の本はこういう触り心地や装丁でも満足感が上がります。
永劫館超連続殺人事件 魔女はXと死ぬことにした (星海社FICTIONS)Amazon書評・レビュー:永劫館超連続殺人事件 魔女はXと死ぬことにした (星海社FICTIONS)より
406535143X
No.4:
(5pt)

トリックが秀逸すぎる

全部理解するには読み直さなきゃだけど、取り敢えずめちゃくちゃ面白かった!
永劫館超連続殺人事件 魔女はXと死ぬことにした (星海社FICTIONS)Amazon書評・レビュー:永劫館超連続殺人事件 魔女はXと死ぬことにした (星海社FICTIONS)より
406535143X
No.3:
(4pt)

本格+タイムリープ、目まぐるしく精緻に展開する物語にラストまで惹きつけられる

「特殊設定ミステリ」というジャンルになるらしい。
(そういうネーミングがあったとは!?)

産業革命頃のイギリス?を舞台に、女性主人が無くなった洋館での遺書公開に集まった、一癖も二癖もありそうな家人に客人、そして最後に現れた魔女…。

本格モノにタイムリープが織り込まれているが、キャラ設定もしっかりしているし、何より話のテンポが良く次々に話が切り替わっていく展開は見事。

複雑すぎてついていけないほどだが、最後の最後まで意外な展開もありながら、終わり方も鮮やか。
映像化は難しいだろうが続編を書いてほしい。
永劫館超連続殺人事件 魔女はXと死ぬことにした (星海社FICTIONS)Amazon書評・レビュー:永劫館超連続殺人事件 魔女はXと死ぬことにした (星海社FICTIONS)より
406535143X
No.2:
(5pt)

特殊設定ミステリの新たな金字塔

作者の前作『傭兵と小説家』もミステリ的な構造をしていたのでそれなりに期待はしていたのですが、予想を大いに上回る作品でした。特殊設定ミステリは「読者の盲点」を突くのに適したジャンルですが、その盲点の突き方や伏線回収が絶妙で、密室トリックも「この設定だからこそ」のものに仕上がっており、本格ミステリとしてフェアな構造になっています。そして登場人物二人が互いに隠し持つ秘密が交錯したときに起きる怒濤の解決パート。たしかにこれは「超連続」という冠を付けるに相応しい。こんな解決パートは読んだことがありません。
さらにはミステリ好きならば馴染みのある、ミステリというカテゴリが持つ例の構造的問題をあえて逆手に取った展開には、思わず膝を叩いて唸りました。あとがきに「作者はミステリ初挑戦」と書いてましたが、本当ですかね…あのマニアックな構造はよほどミステリを熟知してないと書けないと思いますが…。
ともあれ、同じくタイムループを扱ったミステリの金字塔とも言える『七回死んだ男』に勝るとも劣らぬ、間違いなく特殊設定ミステリの新たな傑作です。
永劫館超連続殺人事件 魔女はXと死ぬことにした (星海社FICTIONS)Amazon書評・レビュー:永劫館超連続殺人事件 魔女はXと死ぬことにした (星海社FICTIONS)より
406535143X
No.1:
(4pt)

特殊設定・・・

まず書きたいのは、評価するなら何かしらコメントを書こうよ!ってこと。
これまでに7人の方が☆をつけてますが、コメントは無し。
詳しく書かなくても、面白かったのか、トリック(推理)は納得できるものだったのかとか
簡単でいいから書きましょうよ。

と思いつつネタバレを避けて書きますが「まぁ、面白かったかな」という読後感。
特殊設定は難しいですよね。
後になって「実は~」みたいに明かされても「はぁ、そーだったんですかぁ」としかならないし、
上記したような「納得」というのはあまりできないし。
でも、この作者さんは好きだし、「推理」の部分は置いといて、二人の話として今後に期待という感じでしょうか。

ということで、今後に期待して☆3つ寄りの☆4つ。
(「傭兵と小説家」の続きを読みたいと思ったりしますが)
永劫館超連続殺人事件 魔女はXと死ぬことにした (星海社FICTIONS)Amazon書評・レビュー:永劫館超連続殺人事件 魔女はXと死ぬことにした (星海社FICTIONS)より
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