天狗屋敷の殺人
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天狗屋敷の殺人の総合評価:
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全1件 1~1 1/1ページ
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それほど「犬神家状態」ではありません。 | ||||
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まず、この作品で一番酷い所ををあげるならば、ヒロイン?の翠である。 このヒロイン?はヤンデレをうたっているものの、ヤンデレっぽい事は物語の前半位で典型的な勘違いヤンデレ仕草をするくらいである。 作者はヤンデレについての理解が浅いのが透けて見える。 ヤンデレを名乗るならもっと勉強してほしい。 また、物語の最初の方は勘違いヤンデレ仕草をして存在感はあるのだが、事件が進むにつれ執着対象である主人公との絡みが少なくなって物語に関わらなくなって存在感が薄くなる。 その上、被害者の親類というポジションにも関わらず、事件そのものに深くかかわっているわけではない。 キャラとしてみても、特徴が先ほどの勘違いヤンデレ仕草くらいしかなく、それ以外に彼女に惹かれる部分がほとんどないため魅力があるとはいいにくい。 あまつさえ、物語の後半では、彼女の性格の原因となった過去の出来事を乗り越えたといって、執着対象であった主人公に興味を失い、その後のエピローグでは主人公ではない別の人間と結婚する始末である。(ヤンデレ作品だと思って買った人からすれば地雷もいい所だ。) ヤンデレであるならば、過去を乗り越えてなお、いや乗り越えてこそ主人公に執着するべきである。 正直言って、このヒロイン?はヤンデレではなく、”メンヘラ”あるいは”きちがい”と言った方が正しい。 犬神家を語りに出しているものの、横溝作品の雰囲気を出せているとはとても言い難くそこもマイナスポイントである。(犬神家を作中でたとえに出しているが、状況的には獄門島の方に近い。わかってやっているのかは不明だが。) 事件のトリックも、第一の死体消失の事件では、「その場で棺を無理してでも開けようという流れになったらどうするのか?」、「その場で棺を揺するなりして本当に空か確かめる流れになったらどうしたのか?」、「霊柩車での運搬の際の振動で死体の位置はズレなかったのか。」、第三の事件では「鐘の音が聞こえる距離なのにそれと同じかそれと同じかそれ以上に大きいであろう大木が切り倒されて谷底に落ちる音などが聞こえない。」などの矛盾がある。 最後に、探偵役の性格が非常に良くない。 基本的に横柄な態度だし、その上刑事に対しては、常に喧嘩腰で接し、捜査にダメ出ししてバカにしておきながら捜査情報を渡せと滅茶苦茶やるのである。(刑事は探偵に友好的であるにも関わらずにである。) 探偵本人は作中で警官が情報を吐かないと愚痴っていたが、そんな態度では当然である。 作者は警察を馬鹿にする探偵はすごくてかっこいいとでもおもっているのだろうか? 横溝作品そんな探偵は居なかったと思うのだが。 探偵は多少は性格が悪い所があるのはあよくあることだが流石に限度がある。 ヤンデレもどきヒロイン?と探偵役の態度の悪さに目をつぶれば致命的に作品が破綻しているというわけではないのでこの評価となりました。 | ||||
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おもろなかったねえ。 300ページの半分読んでもな大したことがなにも起こらない、退屈な描写が延々と続くばかり、しまいには2時間ドラマのような登場人物を改めて紹介するような場面まであって、ただでさえうんざりしてたところにこれはもう勘弁してくれよと思った。 で、ようやく殺人事件が起こるけれども、これもまたずいぶんと淡々と淡白に話しが進むわけで、そして都合よくというか、ページ数の制限のせいだろうけども、ぺらぺらと捜査情報をお喋りする刑事さんがもうむしろ滑稽すぎて、もうそこからはなんだろう、なにもしなくても事件の情報が主人公たちに供給されるから、事態が右から左に流れてくような、ただの傍観者になった感じで。 まあ要するに、面白くなかったということです。 | ||||
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ミステリーとしては普通だけどラストは切ない余韻の残る感じでよかった。 魅力的なキャラクターの翠が後半で空気になるのがちょっと残念。 続きの作品が出るなら読みたい。 | ||||
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トリックで大胆で驚きもあるけれど、ヤンデレ彼女の行動に目がいってしまってるのとトリック自体が普通の人では出来ない方法なのが残念。 あそこまで大胆なトリックなのだから、もう少しキャラの個性を抑えておしかった。 | ||||
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シャーロックホームズとワトソンの探偵、助手の相棒モノ、横溝正史のおどろおどろしい家族、親族間の因縁と復讐、島田荘司の奇想天外な仕掛け、綾辻行人の館トリックに「インスパイアされてリスペクトを込めたオマージュ」小説です。せっかくなので文庫化の際には敷地内の見取り図をつけるべきだったと思います。 主人公が大学生で何でも屋でアルバイトをしているという設定ですので、語り口や思考はまさに青春まっただ中の王道「純愛小説」でした。なんとなく過去、未来をにおわせていますので次回作にも期待します。 | ||||
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