北緯43度のコールドケース



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初公開日(参考)2021年10月
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長編小説

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北緯43度のコールドケース

2021年10月06日 北緯43度のコールドケース

第67回江戸川乱歩賞受賞作! 「事件が面白い」「登場人物が魅力的」「警察の描写がリアル」と選考委員が称賛! 博士号を持ちながら30歳で北海道警察の警察官となった沢村依理子。 ある日、5年前に未解決となっていた誘拐事件の被害者、島崎陽菜の遺体が発見される。 犯人と思われた男はすでに死亡……まさか共犯者が……? 捜査本部が設置されるも、再び未解決のまま解散。 しばらくのち、5年前の誘拐事件の捜査資料が漏洩する。なんと沢村は漏洩犯としての疑いをかけられることに。 果たして沢村の運命は、そして一連の事件の真相とは。 組織に翻弄されながらも正義を追い求める沢村。 警察官として、ひとりの女性として葛藤し成長していくーー。(「BOOK」データベースより)




書評・レビュー点数毎のグラフです平均点8.25pt

北緯43度のコールドケースの総合評価:7.81/10点レビュー 27件。Bランク


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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

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全4件 1~4 1/1ページ
No.4:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

北緯43度のコールドケースの感想

2021年度の江戸川乱歩賞受賞作。
表紙が吹雪で険しい雰囲気を醸し出しており北海道警察が舞台。読書前の印象はかなり堅物で難しい本なのかなと思っていましたが、読んでみるとそれらは杞憂に終わり大変読み易く魅力的な作品でした。

派手な仕掛けや一発ネタがあるわけではないのですが読んでいて面白かったです。
まず登場人物達が魅力的で印象に残りました。登場人物はめちゃめちゃ多いのですが、読んでいて苦にならず、誰がどういう人か把握できるのが純粋に凄いと思いました。特徴的な名前があるわけでもありません。主人公や警察や事件に関わる一人ひとりの特徴や背景がしっかりしているのです。一方あえて悪く捉えるとページの半分は事件の物語よりも人を描いている印象でした。中盤まではなかなか捜査が進まない印象でしたが、ある所からは一気に物語が進みさらに面白くなりました。事前に読んでいた各人物達の背景も合わさり物語に深みがでて大変良かったです。

読み終わってみれば事件の顛末も乱歩賞らしい構成と展開で見事でした。先程派手な仕掛けはないといいましたが、派手でないだけで多くの地道な伏線といいますか読者への情報の浸透のさせ方が見事な構成。キャラについては申し分なく今後のシリーズ作品として読みたくなる人や警察組織が魅力的でした。事件を扱いますが読んでいて嫌な気分になる事はなく、むしろ組織や主人公の前向きな成長を感じるよい雰囲気。役者が多くでるドラマ向けとも感じました。2作目もあるので追っ掛けてみようと思います。

▼以下、ネタバレ感想

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egut
T4OQ1KM0
No.3:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

北緯43度のコールドケースの感想

読み終わって分かったこと。
この作品、第67回江戸川乱歩賞作品らしい。うーん、なるほど。
本冊の最後に、選考経過と5名の選考委員の選評が記載されていた。
元々のタイトルは「センパーファイ …常に忠誠を…」。確かにこのタイトルではピーンと来ないし、読み終わった後に「何故、このタイトル⁈」と疑問符が付いてしまう。
刊行時の改題されたタイトルは、この「北緯43度のコールドケース」なのだが、正直当方、読後、この意味が分からなかった。
それで調べてみると、「コールドケース」というのは「未解決事件」という意味があるんですね!納得です。やっと腑に落ちました。
そして、読後にこの5名の選評を読んだのですが、共通する弱点「序盤の書き方の不親切さ、順番が不整理、体裁が整えられていない、時系列等の拙さ、読みにくい、小説が下手」との辛辣な意見が書かれていました。
しかし、それでもこの作品が受賞したということは、当然、その問題点は修正出来ることであり、その弱点を上回るほど内容が秀でていたからでしょう。

それを踏まえての当方の感想なんですが、問題点を修正されて刊行された本書、結構面白かったです。
北海道警の未解決誘拐事件を扱った警察ミステリー小説なのですが、登場人物が十分に肉付けされていて、厚みがあります。
道警内部の抗争、未解決誘拐事件、天狗岳事件、これらが絡み合って物語が進行します。
そして、主人公の女性警察官が捜査資料漏洩の生贄になりそうな辺りから、グーンと面白さアップです。
逆に言うとこの辺りがピークかもしれませんね。
この小説は、事件の真相を明らかにしていくミステリ―小説としての面白さより、登場人物の生い立ち・背景・人間関係のデティールを楽しむ小説だと思います。
事件の顛末としては、ツッコミどころ満載です。

▼以下、ネタバレ感想

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マッチマッチ
L6YVSIUN
No.2:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

北緯43度のコールドケースの感想

メインの誘拐事件の捜査が本格的に始まるのは中盤を過ぎたあたりから。他の事件も並行して捜査しており、分かりにくさがある。人物像がしっかり描かれておりストーリーは良い。

BOY
IM7XWAPW
No.1:3人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

北緯43度のコールドケースの感想

最近の乱歩賞受賞作の中では楽しく読めた。初応募で初受賞ということだが、女性作家ならではの丁寧さと、初応募とは思えないほどの巧みさが窺える。産業翻訳家としての技量がモノを言っているか。選評では文章が下手とか読みにくいとか言われていたけど、さほど気にならなかった。次回作以降はテーマしだいでリピーターになるかも。

本好き!
ZQI5NTBU
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.23:
(5pt)

面白いし、爽やかな読後感。

読み始めた当初は、博士号を持つ女性刑事・警察官という主人公の設定が嘘っぽいのが気になったのですが、読み進めるうちに事件やそれに関する様々な展開や人間模様に引き込まれていきました。推理小説として多少の無理矢理感や、人権派女性弁護士の立ち位置もあやふやですが、それでも余りある面白さでした。
北緯43度のコールドケースAmazon書評・レビュー:北緯43度のコールドケースより
4065249961
No.22:
(3pt)

前半、ぶつ切りの話を詰め込み過ぎ

後半からは一気に読めました。

ただし、前半はぶつ切り過ぎて途中で終了しようかと何度も思いました。

事件発生の導入部分は犯人を追うタイプの警察モノと思いきや、
道内の警察上層部の暗部に主人公が振り回される警察モノ?
主人公の恋愛・仕事・家族の過去からの立ち直り?
さらに、もうひとつの事件の真相、など
詰め込み過ぎで疲れました。

ここまで詰め込まずに、最後の犯人の自供場面をもう少しひねった方が面白かったのでは。
北緯43度のコールドケースAmazon書評・レビュー:北緯43度のコールドケースより
4065249961
No.21:
(5pt)

一気読みしました

とにかく面白かった。
主人公の刑事の過去のつらい恋愛、師と呼べる部下との出会い、父親との確執、といろいろ人物環境像が肉付けされていて、イメージしやすかった。
本筋の推理は途中から想定はつくものの、回り回っての地場固めや、最後の落としは見事でした。
北緯43度のコールドケースAmazon書評・レビュー:北緯43度のコールドケースより
4065249961
No.20:
(4pt)

良く練り上げられた構成ですよ

表紙の絵柄が何となくアマチュアっぽくて気にはなっていたのですが、その後に中身のダイジェストを見てから購入することになりました。受賞作ということで「どんなもんか」といった感じで読み始めましたが、導入部分から中盤までは説明が多い印象だったのですが、中盤から後半はストーリーとして引き込まれる雰囲気がありました。それだけに終盤の展開において、キーとなる人物の伏線がやや薄いのが気になりましたが、全体に見てよくできた作品です。
北緯43度のコールドケースAmazon書評・レビュー:北緯43度のコールドケースより
4065249961
No.19:
(5pt)

サッポロ!オンナは黙って黒ラベル

主人公沢村の恋はどうなるの?スマートすぎる片桐が気になる!だから続編希望!
私の場合、会社で働いていた時のモヤモヤ~が似ていて、夜中に「フフ・・・」と微妙な笑いが入りました。
前半は時系列で進まないのでページをめくりなおすことが多かったが、後半はギューッと焦点が絞り込まれる感じでイッキ読み。
前半は警察組織の説明に組織図がほしくなるが、覚えきれなくてもイッキ読み。
人物の書き分け、肉づけがすごくうまくて、どの人物にも人間的な親近感を覚える。
主人公の女性がヒロインにふさわしい清潔感も感じるので、このまま日曜9時のTVドラマ脚本へ落とし込めそう!というか、ドラマ化も希望!
北緯43度のコールドケースAmazon書評・レビュー:北緯43度のコールドケースより
4065249961



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