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北緯43度のコールドケース



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北緯43度のコールドケースの評価: 3.87/5点 レビュー 23件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.87pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全23件 1~20 1/2ページ
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No.23:
(5pt)

面白いし、爽やかな読後感。

読み始めた当初は、博士号を持つ女性刑事・警察官という主人公の設定が嘘っぽいのが気になったのですが、読み進めるうちに事件やそれに関する様々な展開や人間模様に引き込まれていきました。推理小説として多少の無理矢理感や、人権派女性弁護士の立ち位置もあやふやですが、それでも余りある面白さでした。
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No.22:
(3pt)

前半、ぶつ切りの話を詰め込み過ぎ

後半からは一気に読めました。

ただし、前半はぶつ切り過ぎて途中で終了しようかと何度も思いました。

事件発生の導入部分は犯人を追うタイプの警察モノと思いきや、
道内の警察上層部の暗部に主人公が振り回される警察モノ?
主人公の恋愛・仕事・家族の過去からの立ち直り?
さらに、もうひとつの事件の真相、など
詰め込み過ぎで疲れました。

ここまで詰め込まずに、最後の犯人の自供場面をもう少しひねった方が面白かったのでは。
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No.21:
(5pt)

一気読みしました

とにかく面白かった。
主人公の刑事の過去のつらい恋愛、師と呼べる部下との出会い、父親との確執、といろいろ人物環境像が肉付けされていて、イメージしやすかった。
本筋の推理は途中から想定はつくものの、回り回っての地場固めや、最後の落としは見事でした。
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No.20:
(4pt)

良く練り上げられた構成ですよ

表紙の絵柄が何となくアマチュアっぽくて気にはなっていたのですが、その後に中身のダイジェストを見てから購入することになりました。受賞作ということで「どんなもんか」といった感じで読み始めましたが、導入部分から中盤までは説明が多い印象だったのですが、中盤から後半はストーリーとして引き込まれる雰囲気がありました。それだけに終盤の展開において、キーとなる人物の伏線がやや薄いのが気になりましたが、全体に見てよくできた作品です。
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No.19:
(5pt)

サッポロ!オンナは黙って黒ラベル

主人公沢村の恋はどうなるの?スマートすぎる片桐が気になる!だから続編希望!
私の場合、会社で働いていた時のモヤモヤ~が似ていて、夜中に「フフ・・・」と微妙な笑いが入りました。
前半は時系列で進まないのでページをめくりなおすことが多かったが、後半はギューッと焦点が絞り込まれる感じでイッキ読み。
前半は警察組織の説明に組織図がほしくなるが、覚えきれなくてもイッキ読み。
人物の書き分け、肉づけがすごくうまくて、どの人物にも人間的な親近感を覚える。
主人公の女性がヒロインにふさわしい清潔感も感じるので、このまま日曜9時のTVドラマ脚本へ落とし込めそう!というか、ドラマ化も希望!
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No.18:
(3pt)

大学院中退の博士号持ちに違和感

わかりにくい内容ではありつつも後半の謎が解明される部分はスッキリしながら読めた。しかし、主人公の経歴が謎すぎてずっとモヤモヤしながら読んでしまった。
優秀な大学(東大レベル?)で博士課程まで進学していたにもかかわらず、研究助成金も奨学金免除も降りず、奨学金をアルバイトで返済しようとしている。博士号を取得していると書かれているにもかかわらず大学院中退している(別の大学院に入学した記載なし)。文系なのに大学院卒だから科学に一家言あるような記載。
大学院に行っていない人が高学歴ってこんなかんじかなぁって書いたみたいな描写だった。知らないならその分野は無理して書くものではないと思う。
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No.17:
(4pt)

独自の魅力をたたえた作品

ぼーっとしている時、次々と記憶やそれに基づく思考が頭の中に浮かび、気づくと最初に何を考えていたかわからなくなったという経験はないだろうか? この小説は、そんな感じに、脈絡もなく次々と大勢の人が登場し(なんと総勢50人ほど!)、次々と過去の思い出やトラウマが語られていく。それら全てについて、ディテールがしっかりとし、抜群に面白い。終始、退屈するということはないのである。事件もそれらの無数の話の一つとして語られる。よって事件解決への追及はいつまでも遅々として進まず、混沌が(あらかじめ考えられた構成があるとは思えない混沌)、混沌のまま終盤近くまで続いていく。そして、突如として事件が動き出し、事件は解決するのである。犯人の意外性もなく(50人近くもいるのだから意外になるはずがない)、真相は若干のミステリらしいひねりがあるものの、あくまでリアリティ重視。数多く散りばめられた魅力的な話と同程度の印象でしかない。この小説を、ミステリとして読む人には、物足りなさが残るだろう。(ミステリは、ラストで意外な犯人にアッと驚き、多くの伏線が回収され、真相という一点に収斂する。良くも悪くも終わりよければ全て良し。)しかし、ラストまでの途中の話の数々は、ラストが小粒であってもそれを補って余りあるほどに魅力的である。ミステリとして読むのではなく、あくまでリアリティ重視の、新しい形の警察小説として読めば、最初から最後まで均等に楽しめる作品である。作者が警察関係者であれば、このディテールは経験に基づくものであろうと想像できるが、巻末の参考資料を見れば、どうやらすべて想像の産物のようである。起伏なく同じ調子で続く、しかしずっと、常に耳に心地よいオルゴールのような(この作品に何度も出てくるクラシック音楽に例えれば、シューベルトの交響曲第9番「グレート」のような)、独自の魅力を湛えた、独自のスタイルの小説を書いていく人なのかもしれない。次回作にも期待したい。
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No.16:
(4pt)

沢村が学歴マウント

刑事沢村が他刑事に学歴マウントを取り続けるSF小説
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No.15:
(2pt)
【ネタバレあり!?】 (1件の連絡あり)[]  ネタバレを表示する

犯人の突然の自白をはじめ、腑に落ちないところが多すぎる

最近はめったに行かない書店で、江戸川乱歩賞受賞作ということで本書を手に取った。
リアル書店だと、こういう本が目に飛び込んできて買ってしまうことがある。
AIでお薦め本ばかり紹介するアマゾンとは、そこが違って面白くもある。
著者は産業翻訳者で、長編ミステリーは初めて書いたのだという。
で、本書である。
北海道警に博士号を持つ女性が、ノンキャリア警官として採用され、所轄の刑事課に配属される。
そこでの窃盗犯の取り調べから、その窃盗犯が盗みに入った自動車工場で、少女の死体を見たことを告げられる。
そして調べていくと、その少女は4年前に誘拐された少女だった。
というところから、話が展開していくのだが・・・。
途中まで、話が取っ散らかっていく。
余りにも広げ過ぎてどう収拾するのだろうかと心配になる。
何とか収拾されていくのだが、最後の犯人の自白のところで、男性刑事から主人公の女性刑事に変わったとたん余りにもあっけなく自白するのが腑に落ちない。
いや、そもそも、腑に落ちないところが多すぎるのである。
なぜ、犯人は少女の遺体を自動車工場などに遺棄したのか。
この場合、遺体が見つからないことが目的なのに、そんなところに遺棄すれば、窃盗犯が見つけなくてもすぐに見つかるはずだ。
しかもこの窃盗犯、プロの泥棒で窓を破って侵入する際に、プロの手法を使っている。
それなのに、現場はその男の指紋だらけ。
しかも、しかも、窃盗犯には同年代の娘がいて、妻に死体を見たことを話すと、「早く警察に知らせた方がいい」とアドバイスされたという。
こういうシチュエーションは全くイメージがわかない。
この男はプロの窃盗犯で生計を立てて、娘が小学校に通い、しかも妻に忍び込んだ先で死体を見たと告げる?
果たしてこうしたエピソード挿入が必要だったのか。
さらに主人公たちが車で遺棄現場に急行する際に渋滞に巻き込まれるが、捜査車両なのだから回転灯とサイレンが装備されているはずで、なすすべもなく渋滞で身動きできないのもおかしい。
加えて、犯人は小学校ではいじめがあるからと少女を学校に行かせないが、児相が介入しないのもおかしい。
児相が介入すれば、犯罪はすぐに発覚した可能性がある。
また、誘拐してきた少女を、離婚した元夫の親のところに一人で預けたりしている。
そこで気づかれない方がおかしいし、気づかれる可能性が高いからこそ、犯人だったら絶対にそんなことはしないはずである。
確かに、北海道警内部の厳しい階級制とその中での人間模様などはよく描かれている。
それがページを繰る原動力にもなっているのだが、頭をかしげる部分が多すぎるのである。
巻末に、江戸川乱歩賞の選者の講評が掲載されている。
多くの選者も、詰め込み過ぎや作者の未熟さを指摘している。
それを補って余りある可能性を感じたのだという。
確かに処女作でこれだけ書けるのは凄いとも思うが、読者としては次作に期待したいものの、次作を読む気になるかどうかは微妙である。
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No.14:
(4pt)

事件捜査と警察組織

北海道警察を舞台に、異色の経歴を持つ女性警察官を主人公にした警察小説。約5年前の未解決の誘拐事件の被害者の幼児の遺体が発見される事件は、ミステリーとしてなかなか魅力的。

但し、2/3過ぎまでは事件捜査というよりも、女性警察官が過去に負った心の傷や警察組織における自らの立場に葛藤するシーンが多い印象です。
しかし、捜査が動き出してからはテンポ良く進み、特に犯人を追い詰める過程などは個性的と感じました。
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No.13:
(3pt)

後半から面白くなってゆく

最初の複数の事件と時間設定に不慣れさを感じるが、主人公と周りの人物設定が想像しやすい。振り回される前半より、主人公中心の心理や物語が動き出す後半から楽しくなる
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No.12:
(2pt)

古臭い

女性警察官がヒロインらしいのだが、話が進まないうちにはわからない。ヒロインを取り巻くエピソードだらけなのだが、そのエピソードも古臭く、すでに使いまわされたものばかり。
「重量6キログラムのジュラミンの盾」「TVのコメンテーターもやる人権派弁護士」「取り調べの過程で相手の心をつかめ」……古臭い半世紀前に使い古されたエピソードやどこの国のジュラルミンの盾?。
肝心の誘拐犯との確執は意外と面白かったが、ココまで来るのにてんこ盛りのエピソードがこれでもかというくらいの多さ。
ヒロインとの「人権派弁護士」とのやり取りなども1時間ドラマレベル。
北海道を舞台にした道警ものだが、これで応募のときの表題ではなく、出版にあたって表題名に変わっていなかったら買わないし、手に取ることもなかった作品。
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No.11:
(3pt)

残念

イマイチ
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No.10:
(2pt)

なんとか読み切ったが

当方、読書の独自ルールがある。
1/3読んでつまらない本は、その後逆転して「読んでよかった!」となる可能性は低い。
だからその時点でつまらなかったら、時間と労力の無駄になるのでブン投げる。

さて本作。
1/3読んだ時点で、何とも微妙なボーダーライン。
迷ったが2000円弱の高額本につき、つい貧乏性が出てしまって続行することに。
だが半分まで読んで、やはりストップ。
最大の理由は、もう半分読んでるのに話が一向に進まないこと。
それなのにどう言うわけか、登場人物やサイドストーリーだけは、やたらと増えていく。
何なのこれ!?
ここで一度、ブン投げた。

一か月後、電車で遠出する機会があり、迷ったが暇つぶしに本書を持参。
何の期待も無いまま、パラパラと読書を再開。
するとほどなく、「おやっ!?」っと嬉しい誤算が。
主人公が不祥事幕引きの生贄にハメられていくあたりから、俄然話が動き出すのだ。

そしてクライマックスである詩織との、警察vs被疑者の枠に収まらない女の闘い。
女としてのマウント、母性、そして主人公の巧みな駆け引きが、臨場感たっぷりに
描かれており、なかなかのモノだった。

だが、それでも全体としては首をひねる出来と言わざるを得ない。
話の幹ではなく、枝葉だけが不必要に横に広がっていく展開が長過ぎ。
それに伴い登場人物も増えていくものだから、積み込み過ぎのガチャガチャ感が否めない。
同じく女性刑事が主人公の話としては、乃南アサの音道貴子シリーズが数段上かと。

最後に、本書の帯では桜木紫乃氏が絶賛しているが、桜木さんにも一言申し上げたい。
「いやいや、あなたには遠く及びませんよ。それは御自分でもわかっているでしょう?」と。
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No.9:
(5pt)

女性警察官の葛藤。

第67回江戸川乱歩賞受賞作品。
まず本のタイトルに食指が動いた。
上意下達と派閥のある警察内情は赤裸々に。
未解決の事件を抱えた現場のノンキャリ警察官の姿が映し出される。
現場経験を積み上げ育っていく警察官。
コールドケース事件のミステリーを取り扱いつつ、警察官にスポットを当てている。
確かに小説自体にやや詰めの甘さはあるものの、女性警官ならではというユニークなアプローチがみられる。
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No.8:
(4pt)

初執筆・初応募とは思えない誘拐物の佳作

誘拐物の佳作だと思います。選考委員の評は他のらビュアーが紹介されているように「一番小説が下手」など散々ですが、刊行までに相当手を入れたのか、決して下手だとは思いません。プロローグに「……のだ」で終わる文が多く若干抵抗感がありましたが、全体としては読みやすい文章だと感じました。ただ、視点人物の切り替わりや時間軸の遡りが多く、登場人物が多いことも相まって、そこは多少読みにくいと思いました。
主人公は博士号を持つ女性刑事で、オリジナリティがあります。主人公の能力や性格、内面の葛藤などが丁寧に描かれていて、好感や共感が持てる人物像に仕上がっています。他の登場人物もキャラが立っていて、その点についても不満はありません。警察組織などもよく調べてあると思います。誘拐物のミステリーとしても納得のいく出来です。ページを次々とめくらせる力のある小説です。
一つ残念なのはタイトル。原題の「センパーファイー常に忠誠をー」では何のことか分かりませんが、「北緯43度のコールドケース」も最後まで読めば意味が分かりますが、魅力あるタイトルだとは思いません。
作者は50代前半の方のようですが、本作がミステリーとして初の執筆、初の応募だそうです。それで乱歩賞とはすばらしい才能と実力をお持ちです。今後の活躍を期待します。
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No.7:
(5pt)

テンポが早くて、テレビ的。

カンマが。少なくて、文章が、短い。短い文章と、状況の説明は、鉤括弧の会話体で、進めている。余計なことは、あまり書かないで、分かりやすい。手法としては、アメリカのロバート パーカーの、スペンサーシリーズではなく、ジェシー ストーンシリーズ、または、笹沢左保の、木枯らし紋次郎の文体に似ている。江戸川乱歩賞の遷者に評判が悪いのは、いわゆる日本的な小説ではないから。今は、テレビ的の方が、読みやすい。もう数年経つと、ゲーム的になるのかな。次作を読みたい。
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No.6:
(5pt)

リアリティを感じた

熱中して読んだ.主人公のような異色の経歴の女性刑事がいるとは到底考えられないがその他の部分でさもありなんと思い,かつ話はどこに着地するのか興味を最後まで保つことができた.流石に幼児誘拐事件を発端としているだけにハッピーエンドとは思えないが読了後も良い感じである.
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No.5:
(4pt)

新しいタイプの警察小説

主人公の設定は、博士号を持ちながら30歳で警察官になる女性と類例がない。

だけど、そこに突拍子さはなく、むしろ新たな要素として警察小説にうまく取込んでいて、なかなかの出来栄え。

次回作も読んでみたくなりますね。
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No.4:
(4pt)

無難にまとまっていますが…

同時受賞の他作品よりはミステリーとして楽しめました。
謎の提示も真相も考えられており、話としてはまとまっていると思いました。
が、やっぱり細かいところは気になります。
選評通り始めのうちは読みにくいところはありますが、一番気になったのは終盤に主人公がほぼひとりで真相までたどり着く経過と、犯人が語り始めるきっかけがご都合主義に感じられました。
周囲の人物の不可解な行動の動機もやや無理がある印象でしたし、主人公の経験と人物描写がちょっと盛り過ぎでくどい感じがしました。

それでも近年の乱歩賞受賞作品の中では、水準には達しているという評には賛成ですね。
これからの作品に期待を込めての評価です。
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