■スポンサードリンク
北緯43度のコールドケース
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
北緯43度のコールドケースの評価:
| 書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.90pt | ||||||||
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全30件 21~30 2/2ページ
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| 当方、読書の独自ルールがある。 1/3読んでつまらない本は、その後逆転して「読んでよかった!」となる可能性は低い。 だからその時点でつまらなかったら、時間と労力の無駄になるのでブン投げる。 さて本作。 1/3読んだ時点で、何とも微妙なボーダーライン。 迷ったが2000円弱の高額本につき、つい貧乏性が出てしまって続行することに。 だが半分まで読んで、やはりストップ。 最大の理由は、もう半分読んでるのに話が一向に進まないこと。 それなのにどう言うわけか、登場人物やサイドストーリーだけは、やたらと増えていく。 何なのこれ!? ここで一度、ブン投げた。 一か月後、電車で遠出する機会があり、迷ったが暇つぶしに本書を持参。 何の期待も無いまま、パラパラと読書を再開。 するとほどなく、「おやっ!?」っと嬉しい誤算が。 主人公が不祥事幕引きの生贄にハメられていくあたりから、俄然話が動き出すのだ。 そしてクライマックスである詩織との、警察vs被疑者の枠に収まらない女の闘い。 女としてのマウント、母性、そして主人公の巧みな駆け引きが、臨場感たっぷりに 描かれており、なかなかのモノだった。 だが、それでも全体としては首をひねる出来と言わざるを得ない。 話の幹ではなく、枝葉だけが不必要に横に広がっていく展開が長過ぎ。 それに伴い登場人物も増えていくものだから、積み込み過ぎのガチャガチャ感が否めない。 同じく女性刑事が主人公の話としては、乃南アサの音道貴子シリーズが数段上かと。 最後に、本書の帯では桜木紫乃氏が絶賛しているが、桜木さんにも一言申し上げたい。 「いやいや、あなたには遠く及びませんよ。それは御自分でもわかっているでしょう?」と。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| 第67回江戸川乱歩賞受賞作品。 まず本のタイトルに食指が動いた。 上意下達と派閥のある警察内情は赤裸々に。 未解決の事件を抱えた現場のノンキャリ警察官の姿が映し出される。 現場経験を積み上げ育っていく警察官。 コールドケース事件のミステリーを取り扱いつつ、警察官にスポットを当てている。 確かに小説自体にやや詰めの甘さはあるものの、女性警官ならではというユニークなアプローチがみられる。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| 誘拐物の佳作だと思います。選考委員の評は他のらビュアーが紹介されているように「一番小説が下手」など散々ですが、刊行までに相当手を入れたのか、決して下手だとは思いません。プロローグに「……のだ」で終わる文が多く若干抵抗感がありましたが、全体としては読みやすい文章だと感じました。ただ、視点人物の切り替わりや時間軸の遡りが多く、登場人物が多いことも相まって、そこは多少読みにくいと思いました。 主人公は博士号を持つ女性刑事で、オリジナリティがあります。主人公の能力や性格、内面の葛藤などが丁寧に描かれていて、好感や共感が持てる人物像に仕上がっています。他の登場人物もキャラが立っていて、その点についても不満はありません。警察組織などもよく調べてあると思います。誘拐物のミステリーとしても納得のいく出来です。ページを次々とめくらせる力のある小説です。 一つ残念なのはタイトル。原題の「センパーファイー常に忠誠をー」では何のことか分かりませんが、「北緯43度のコールドケース」も最後まで読めば意味が分かりますが、魅力あるタイトルだとは思いません。 作者は50代前半の方のようですが、本作がミステリーとして初の執筆、初の応募だそうです。それで乱歩賞とはすばらしい才能と実力をお持ちです。今後の活躍を期待します。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| カンマが。少なくて、文章が、短い。短い文章と、状況の説明は、鉤括弧の会話体で、進めている。余計なことは、あまり書かないで、分かりやすい。手法としては、アメリカのロバート パーカーの、スペンサーシリーズではなく、ジェシー ストーンシリーズ、または、笹沢左保の、木枯らし紋次郎の文体に似ている。江戸川乱歩賞の遷者に評判が悪いのは、いわゆる日本的な小説ではないから。今は、テレビ的の方が、読みやすい。もう数年経つと、ゲーム的になるのかな。次作を読みたい。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| 熱中して読んだ.主人公のような異色の経歴の女性刑事がいるとは到底考えられないがその他の部分でさもありなんと思い,かつ話はどこに着地するのか興味を最後まで保つことができた.流石に幼児誘拐事件を発端としているだけにハッピーエンドとは思えないが読了後も良い感じである. | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| 主人公の設定は、博士号を持ちながら30歳で警察官になる女性と類例がない。 だけど、そこに突拍子さはなく、むしろ新たな要素として警察小説にうまく取込んでいて、なかなかの出来栄え。 次回作も読んでみたくなりますね。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| 同時受賞の他作品よりはミステリーとして楽しめました。 謎の提示も真相も考えられており、話としてはまとまっていると思いました。 が、やっぱり細かいところは気になります。 選評通り始めのうちは読みにくいところはありますが、一番気になったのは終盤に主人公がほぼひとりで真相までたどり着く経過と、犯人が語り始めるきっかけがご都合主義に感じられました。 周囲の人物の不可解な行動の動機もやや無理がある印象でしたし、主人公の経験と人物描写がちょっと盛り過ぎでくどい感じがしました。 それでも近年の乱歩賞受賞作品の中では、水準には達しているという評には賛成ですね。 これからの作品に期待を込めての評価です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| 乱歩賞受賞作を読むのは久しぶりです。読後感は良かったです。ドラマ化されたら、主人公の沢村は誰が適役か、詩織や片桐はとか、思うほどに登場人物が魅力的に息遣いていました。中盤以降、面白さが加速します。 監査面談の、主人公の沢村の対応が爽快で、終盤の犯人との対峙がスリリングでした。 確かに警察小説としては、新味はありませんが、誘拐の謎はなかなかのもので、同じ主人公の続編が読みたくなりました。個人的には、警察小説の佳作だと思いました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| 江戸川乱歩賞受賞作だそうだ。公募の文学賞では巻末に選考委員の選評を載せていることがままあるが、本書もその一つ。私は新刊を買うと先ず解説なり選評を読んでしまう質で、これが結構面白いのだ。有り体に云うと、本作の評価は受賞作の割りに芳しくない。 “特に序盤、書き方がちょっと読者に不親切すぎて首を傾げたくなった…“ (綾辻行人) “いいお話しだし、メインの誘拐は納得がいくし、面白い。なのに、読後感が「うわあ」。これ、作者が詰め込みすぎているからだ。” (新井素子) “心理描写、情景描写も濃かで、ディテールに関しては申し分がない。だが、惜しむらくは小説としての体裁が整えられていない。“ (京極夏彦) “候補作中最も興味深い謎を提示していながら、同時に最も読みにくい作品でもありました。それは小説としての拙さに由来するものです。“ (月村了衛) “候補作中、一番小説が下手でした。” (貫井徳郎) 散々である。 実際に読了してみて、改めて納得。「なるほど、そうだよなぁ」。出版に際してある程度改稿はしているはずで、それでもこれか。 まず、主人公のプロフィールが読んでいて分かりづらい。冒頭部分は何度か行きつ戻りつしてしまった。 詰め込み過ぎというのも、その通り。主題となる幼女誘拐、そして数年後の死体遺棄事件に加え、少女売春グループ摘発とリンチ傷害致死事件、主人公の大学院在籍時に起きた恋人の自殺、家族の心のすれ違いと親の認知症問題、主人公の迷いと転職の誘い…、それほど長くもない物語のなかにこれらがテンコ盛りなのだ。勿論それらが全く無駄なエピソードというわけではなく、事件の真相解明のヒントになったり、捜査・尋問のテクニツクに活かされたりの展開に繋げてあるのだが、まぁもっと要領よく料理して欲しいな。 とは云うものの、メインのストーリー自体はとても楽しめた。主人公の周りを固めるキャラも悪くないし、とことん嫌な奴とか、サイコパスな犯罪者なんてのも出ないから、読後感もすっきり。女刑事ものというと、乃南アサの『刑事 音無貴子』シリーズが真っ先に思い浮かぶが、あんな感じで上手く転がせばシリーズ化もできるんじゃないか。次作に期待したいものである。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| 私はキンドルで読んでいる。 一、主人公 38歳の美人女性独身警部補沢村依理子。東京有名大学の卒業で、大学院で経営組織科学を選考し博士号を取るが、リーマンショック時代に就活に失敗して北海道に戻り、コンビニアルバイトを経て、30歳で警察官になったノンキャリア。愛読書はヴェーバーで、 クラシックを聴く。警察学校→交番勤務→道警本部総務課→同刑事企画課→中南署刑事一課を経て創成署生活安全課防犯係長。女性2人、男性1人の部下をもつ。 二、事件 2013年におきた3歳の島崎陽菜ちゃん誘拐事件。犯人の男は身代金受け取りに失敗し、ホームから落ち事故死。陽菜ちゃんの行方不明。 2018年、最近殺害されたらしい陽菜ちゃんの死体が倉庫で発見される。沢村も捜査に加わるが未解決に終わる。 2019年、捜査資料を何者かが雑誌社に送り、漏洩犯の疑いをかけられた沢村が、未解決誘拐事件、殺人事件の再捜査を始める。 三、私的感想 ◯全体として、大変面白い。一気に最後まで読める。主人公の迷えるキャラクターも悪くない。 ◯選評の当たっているところが多い。「誘拐事件の構図に新味」、「メインの誘拐は納得がいくし、面白い」・・・同感だが、現代ものにしては大胆な。 ◯「作者が詰め込みすぎている」・・まあ、そうですが、これでもかこれでもかという感じで楽しいです。 ◯「心理描写、情景描写も豊か」「人物の肉付けはうまい」・・その通りですが、どの人物も過去の傷、または現在の問題を抱えていて、なかなか大変です。 ◯ミステリーとしての謎の魅力については、どの審査員も誉めている。同感。 ◯警察小説、捜査小説としてのディテールについては誉めているのが多数派、けなしているのが少数派。私は多数派につきたい。 ◯小説の技巧については、「一番下手」等の酷評が並んでいるが、刊行された本にそういう感じはなかった。刊行までにかなり手直しされたのかな。 ◯極私的感想としては、ラストのクライマックスで大女性ミステリー作家の乱歩賞次点傑作のようなムードになってきて、これはすごいと感動しかかったのだが、着地点はちょっと違っていた。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!





