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ちぎれた鎖と光の切れ端
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ちぎれた鎖と光の切れ端の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.41pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全17件 1~17 1/1ページ
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「此の世の果ての殺人」で筆力を見せつけた作者なので、本作も非常にスムーズに世界に入り込むことができた。展開もスピーディーで、2部構成にしている点も面白かった。メインとしては連続殺人のミステリーだが、本作はそこに収まらない人間模様を丁寧に描き出しており、様々な角度での要素をちりばめながらも全体してはまとまりを失わない名作だった。長編ではあるが、あっという間に読了してしまった。 | ||||
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人物描写が薄っぺらい。最初の主人公が犯行を思い立つ動機、あまりに浅薄でちょっとひどい。あと、悪いことはすべて男っていう発想が通底していて読んでいて不快。「九州は男尊女卑地獄」とかネットで書き込むレベルならともかく、本に書くとかセンスを疑う。完全なる地域差別だろう。それともエビデンスでもあるんだろうか? | ||||
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絶海の孤島で展開される連続殺人、というおなじみのシチュエーションはオーソドックスながらもやはりわくわくする。 しかも殺人には、死体の第一発見者が次の被害者になるという不可解な共通点があって、俄然興味がそそられた。もちろんちゃんとした理由があって、それが綺麗に説明されたときは、なるほど~と膝を打った。 と思ったら、時と場所を変えて第二章が始まって、そこでもやっぱり第一発見者が殺されていく連続殺人が発生して、再び「どゆこと?」の迷宮に投げ入れられる。この構成がうまいしすごい。 ただこういう本格モノにありがちな「登場人物たちがトリックを実現するために動いている」が、この作品にも当てはまる気はする。犯人に対しても被害者に対しても「なんかこう……もっと……あるだろう!?」ってなる。コナンの世界かな?ってくらいみんななんか殺意抱いてるし。 まあでも本格ってそういうとこあるからね~。殺人と謎解きのロジックが読みたい人は、楽しく読めると思うのでおすすめ。 | ||||
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『怪しげな小瓶、ケーブルカッター、中途半端な容量のジュース。彼は点と点を繋ぎ合わせ、樋藤清嗣がコテージで友人を殺害するつもりであることに勘付いたのだ。』 第一部の終盤の種明かし合戦に辟易としつつあるところに、この一文で決定的に興を削がれました。 『たぶん、如子の推理には一つだけ、間違いがある。(中略)和実はただ九城の舌を切り取りたかったのだ。』 読者には、第一部で最初の死体の舌が切り取られていた理由は被害者を偽装するためだと分かっているだけに、第二部で登場人物にこんな感想を語らせること自体が無意味だと思いました。 江戸川乱歩賞を受賞した前作では、ずいぶんと都合のよいお話しだなあという感想しか思いつかなかったので、今作はと期待したのですが、第一部の主人公の動機が薄かったり、第二部では交換殺人がやけに簡単に成立したり、お話し全体の展開に合理性と説得力がなくて残念でした。 あと、第一部で主人公の一人称が途中で変わったことの合理的な理由が思いつきませんでした。 | ||||
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まさに令和に現れた和製クリスティ。 寝不足あるいは休憩丸潰れ覚悟で手にすべし! 読み終えて即、同僚に贈った程、薦めたくなる書。 | ||||
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動機と方法にリアリティのない犯罪となぜかその仕掛けを神の啓示を受けた如く語り出す人物がいたり、内容としては「全部第2部の主人公が悪い」で結論付けられるし、それをことさら社会のせい国のせいにしようとする主人公の姿勢がとにかく痛々しい。これが500ページ近くも延々と続く。 また、脈絡もなく在日朝鮮人を登場させ先祖が日本に強制連行されたと語ってみたり、やれ聖徳太子の評価が低下している、天草四郎の乱は島原藩が酷い宗教弾圧と年貢の取り立てをしたため仕方なく起きた、九州は男尊女卑が酷いところで女性はそこから逃げ出すしかできないなどと隙あらば日本をディスろうとしたりと、ああZ世代だなあと感心することしきり。 そのような反日リベラル思想が通底しているが故にサヨクの巣窟である文壇や出版社に気に入られて出版に至ったのだろう。 | ||||
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犯行が行われるまでの過程で伏線があるものの、途中読み進めるまでどこにつながるのかを楽しめる作品でした。 ストーリー構成がしっかりと描かれており、1部、2部で性格な繋がりを見事に描写することで起きた全てがつながっていく仕上がりになっています。 1部はクローズミステリーから始まり、動機は?なぜ犯行が?など色々考えさせられます。 ミステリー小説の観点を少し違う方向から見てみると、作品に違和感がなく、納得することができます。 2部に突入し違うストーリーを思わせながら、少しづつ繋がりが見えてくる面白さがあり 物語の核心はあえて最初から語るのではなく、2部に端々に散りばめられており、読者の想像を駆り立てる、そんな構成になっています。 生真面目にミステリー小説を読んできた方は少し違和感を感じるかと思います。 何がしたいの?結局何がやりたかったの?や実行に起こす動機が少し軽薄と感じる部分がありますが それも含めて、この本の良さだと理解できます。 最後まで読んでみると、憎愛による犯行だとわかります。 | ||||
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評価わかれてるみたいだけど私は好き 中だるみはしてるけれど、最後のスピード感はよかった。 | ||||
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二部構成の妙を楽しみましたが、タイトルはいまひとつ | ||||
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デビュー作である前作は変化球的な本格だったが、今回は”絶海の孤島モノ”ということで王道中の王道。 7人のグループ内で起きる連続殺人、果たしてその正体、動機は? …と思って読むと、なんとひと段落して第2部となり、数年後の別場所、別のキャラで話が始まる。 ところが徐々に話は結びつき、2部を読んで物語の背景が分かるという凝った設定で、本格物で2部作と言うのは初めてでは? しかも1部は男性主観、2部は女性主観とどこまでも練りに練ってあって、前作をはるかにしのぐ完成度。 今回は舞台は九州天草と大阪。 この宿、似たような施設が実際にあるのもリアル。 | ||||
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この本も楽しめるかもしれません。 あまりにも設定にリアリティがなさ過ぎて、私には無理でした。 | ||||
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受賞作よりも面白いのは間違いないが、もっとゲーム性に徹したほうが良いと思う。登場人物のくだらない心情を書き込むのは、今より年を取って、変化球投手になってからでも遅くはない。若いうちは豪速球一本やりで行ってほしい。夕木春央先生のように。それで充分通用するはず。それだけの才能があるのは作品を読めば分かるので。御大東野圭吾先生もそうしている。ただし、マニアは豪速球を好むが、世間は変化球を好むのが難しいところ。個人的には、変化球投手になってからの東野作品は好きではないが。 | ||||
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2部構成の1部では外部との連絡不能の場が設定されるが、そのような場の存在自体甚だ説得力に欠ける。(そういう場所があったとして、若者集団が気軽に行く???という疑問も湧く。)そして語り手の心情や、惨劇の場に留まらざるを得ない登場人物の描写も浅すぎて現実感がない。2部では多少テンポが良くなるが、結末の安易さが本作を「読み飛ばしもの」にしてしまっている。 | ||||
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乱歩賞後の第二作、期待を遥かに超えた傑作! 前半、後半で舞台も展開もガラリと変わりながら、終局で明らかになる苦い連鎖に釘づけ。 前作でも感じたことだが、映像化したいと感じた読者も多いのでは? | ||||
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「第一部」は「絶望編」です。絶海の孤島、携帯は通じない、個室、迎えや警察は来られない、限られた登場人物、過去の因縁、どす黒い復讐心など完全な「密封空間」を構成しています。動機は?犯人は?順番は?と謎は深まるばかりですが、読者としては謙虚にメモを取りながら読み進めるとミステリの鉄則である「思い込み」「錯誤」「入れ替わり」「顔を潰された遺体」「小道具」「くせ」「習慣」など意外と古典的なヒントが存在しています。 普通、殺人事件が起こると恐怖から逃れるために共通スペースに全員が集合するのですがそうはならずに個室にこもってしまうという「追い詰められる側の心理戦」も新鮮でした。 うって変わって「第二部」は「希望編」になります。第一部だけでもほぼ完結していますが、さらに別線から個性の強い人物を連れてくることで意外な展開がうまれます。警察の介入により一気に話は進展して圧倒的なクライマックスを迎えます。そして明日につながる光明も見えました。組織の壁につきあたりながらも突き進む女性刑事が実は主人公かもしれません。 | ||||
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昔からよくあるミステリーの定番、孤島での密室連続殺人と聞くとありそうな結末を想像しながら読みました。しかし、思いもしない展開に夜も更けるのも忘れ一気読みしました。 定番の場面設定でもまだこんなトリック設定があったとは……。乱歩賞後の新作でここまで書けるとは恐ろしい新人です。前作に比べ、文章も老獪になり、警察機構の取材も緻密です。 ただし、連続殺人の起こるシーンが淡々として恐怖感が感じられないのが残念! これはミステリーの宿命であまり根拠のない殺人を描くため、そうなるのかもしれませんが・・・・・・!? | ||||
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それは認める。 ただ1章の終盤ら辺の「こういう理由でお前が犯人だ」からの「いやそれは違う」という逆説の覆しが延々と続き、若干中弛み。 2章は序盤から急展開でこの先がどうなるかハラハラしてページを捲る手は止まらない。 しかしながら2章の主人公の女性の性格の破天荒振りが若干鼻につく、、そして最後は事件の真相というより「お涙頂戴」の人間ドラマ的な結末になって1章序盤の恐怖的要素が消滅している。 こうなってくると「随分とまぁ偶然が重なり話が上手い方向に都合良く進みますな」と白けてしまうのも仕方ない。 全ページに緊迫感が欲しかったです。 | ||||
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