悪逆
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あらすじ
周到な準備と計画で強盗殺人を遂行していく男ー。府警捜査一課の舘野と箕面北署のベテラン刑事・玉川が箕面で起きた広告代理店元社長の殺害事件を追うなか、手口の異なる新たな強盗殺人が発生する。被害者同士には面識があり、それぞれに士業詐欺とマルチ商法によって莫大な金を稼いだ二人は、情報屋の標的となっていた。さらには戦時中に麻薬密売組織に関わり、政治家とも昵懇だった新興宗教の宗務総長が殺害される。警察捜査を巧みに撹乱する男の目的とはー。舘野と玉川は、凶悪な知能犯による完全犯罪を突き崩すことができるのか?犯罪の最前線で追う者と追われる者を活写する新次元のクライム・サスペンス。(「BOOK」データベースより)
外部リンク
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評判
悪逆の評価:
9.00/10点 レビュー 2件。 A ランク
悪逆の総合評価:
9.19/10点 レビュー 27件。
感想一覧
サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
Amazonレビュー
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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かなり面白かった。
総ページ数500P超。ハードカバーで少々厚い。
冒頭に登場人物の一覧が出ている。
なんと、総人数は40人を超えているではないか。
こりゃ、読むのに難儀しそうだなと恨めしく思った。
ところがである。読み始めると何のことはない。
主要人物は僅か3名。
犯人箱崎、追いかける大阪府警刑事玉川(玉さん)と舘野(たーやん)
あとはざっくり頭に入れておけば問題ない。
大変分かり易い。
しかも心情描写や情景描写は極めて少なく、各場面での会話で物語の大半は進行する。
故により分かり易く読み易い。
あっと言う間に読み終え、楽しむことが出来た。
登場人物のキャラ。
箱崎は極悪人なのか。正義の一面も被っているのか。
この扱いが絶妙に上手い。
仕事ぶりも冷静沈着。まるでTVの必殺シリーズに出ていた仕事人「中村主水」のような切れ味である。
「そう、おれはシリアルキラーじゃない。サイコパスでもない。犬や猫を殺したことはないし、庭に・・・」
興味を引く独白である。
立て続けに3名もの殺人。犯行の動機が気になる。純粋に金(カネ)?それとも?
追いかける刑事2人組。
黒川氏の著書はさほど多くは読んでいないが、「悪果」シリーズの堀内・伊達のような雰囲気である。2人の漫才のような掛け合いが面白い。
食事の支払いのコイントス。美味しそうな名物料理の紹介。
「堀内・伊達シリーズ」の二番煎じのようだが、軽妙でノリが良い。
しかし、捜査の過程は前述シリーズより、緻密で細かい。リアルである。
また、情報屋・道具屋・金塊ブローカーなど怪しげな業種の輩の登場は、興味深いアクセントとなりストーリーに花を添える。上記3名のキャラとこやつらとのやり取り、駆け引きは絶妙で、生々しくかつ可笑しい。
▼以下、ネタバレ感想