無垢で清らかなあなたのために

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無垢で清らかなあなたのためにの評価:

4.25/5点 レビュー 4件。 C ランク

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平均点4.25pt

Amazonレビュー一覧

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全4件 1〜4 1/1ページ
No.4
(4pt)

私たち全員が罪を犯している

ウィル・トレントシリーズと同じジョージア州が舞台ながら、人々が皆顔見知りのような小さな町で事件が起こる。捜査に当たるのは町の有力一族。父ジェラルドが保安官、娘エミーが保安官補、エミーの息子まで保安官見習い。アメリカ南部の強い血縁意識、絶対的父長性、強すぎる母性、全てが現代の日本的価値観と相容れず、前半は読書スピードが上がらなかったのが実感。ところが、この南部家族小説がスローター初のニューヨーク・タイムズ・ベストセラーリストで一位獲得とは。米国も失われた古き良き南部の生活文化として懐かしむ傾向でもあるのか?と疑問に思いながら読み進めるうち、事件の12年後になる後半からはスローターらしい展開が復活。エピソードも最後の最後まで盛り沢山で、結局楽しく気持ちよく読了。
原題の「We are all guilty here」こそが、小説タイトルとして相応しいし、全てのエピソードの伏線。
無垢で清らかなあなたのために (ハーパーBOOKS) Amazon書評・レビュー: 無垢で清らかなあなたのために (ハーパーBOOKS)より
4302112751
No.3
(5pt)

一気読み

一気読みでした。
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4302112751
No.2
(4pt)

無垢の愛と贖い

犯罪小説を期待して読み始めたのだが、事件以外のことが多くて長い。いつにも増して冗長だと強く感じた。
具体的には主人公エミーの家族や友情のことだ。私は元来ホームドラマを好まない。そこにエミーが名家の一族意識が強いこと(排他的である意味周りを見下しているようにも取れる)、保安官を(公私混同の)家族業としていることで、序盤からよくない先入観を抱いてしまった。加えて肝心の事件解決は遅々として進展しない。登場人物が多くて、名前が出ても誰だったかいちいち思い出すのがたいへん―――そんなこんなで読書がなかなか進まなかった。
しかし終盤に至ると家族小説面は意外とよく、評価はアップした。どんでん返しの展開で、無垢の愛と贖いが語られる。
また、本来の事件はさすがスローター目線だ。残忍な強姦が絡む女性被害(ここでは少女!)の事件をここまで正面切ってシビアに描ける女性作家はスローターだけではないだろうか。
このジャンルをタブー視してはいけないと思う。そういう意味で私はこれからもスローター作品を読むだろう。
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No.1
(4pt)

物語の根っこにある、罪悪感とそれに対する埋め合わせと謝罪を思う時

久しぶりにカリン・スローターを読みました。「破滅のループ」(2020/6月)は傑作でしたが、それ以降に翻訳された彼女の著作に感心した記憶がありません。今回も相変わらず長すぎる物語の流れに辟易とさせられますが、何とか読み終えました。
 舞台は、ジョージア州、クリフトン郡。
 主人公は、保安官補のエミー・クリフトン。親友、ハナ・ダルリンプルの十五歳の娘が同級生と共に何者かに連れ去られ、捜査が始まります。エミーは、少女が姿を消す直前、助けを求めてきた彼女の話を聞こうとせず、追い払ってしまったことに深い罪悪感を覚えます。少女たちはどこにいて、二人を連れ去ったのは果たして誰なのか?
 いつものように登場人物たちそれぞれの重く苦しい過去と日常がうねりながら描写されていき、行き場のない辛い読書が続くことになります。それが嫌だと言うわけではありませんが、私たちの日常よりも苦しい読書を強いられることにやり場のない感情を抱くことは否めません(笑)。でも、それは嫌だということなのかもしれません。
 物語が約三分の一を過ぎたあたり、十二年後が開始され、FBIから派遣された捜査官、ジュード・アーチャーが登場してやっと息を継ぐことができるわけですが、それでも尚、女性たちを襲う唾棄すべき暴力の核心に触れるべくその救いようのなさが継続し、心休まる暇がありません。
 支配したがる親が支配される子供たちを育てているという現実をどう受け止めればいいのか?男たちはどれほど執拗に女たちを支配し尽くそうとするのか?それをストレートに受け止めることができない自分がいることもまた確かです。私が男であるが故にそれをかわすことができないのか?
 それでも尚、この物語の根っこにある、罪悪感とそれに対する埋め合わせと謝罪を思う時、やはり悲しみの涙を禁じ得ない。
 ◻︎「無垢で清らかなあなたのために "We Are All Guilty Here"」(カリン・スローター ハーパーコリンズ) 2026/2/1。
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