すべての罪は沼地に眠る



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初公開日(参考)2023年01月
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長編小説

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すべての罪は沼地に眠る (ハヤカワ・ミステリ文庫)

2023年01月06日 すべての罪は沼地に眠る (ハヤカワ・ミステリ文庫)

20年前に湿地で起きた連続殺人の悪夢が再び―― 過去と未来を行き来する本格サスペンス クロエにとって夏の湿地は最高の遊び場だった。しかし、12歳の夏に一変する。湿地で少女六人を殺したとして父が逮捕されたのだ。遺体は見つからなかったものの、父は有罪判決を受けた。それから二十年、連続殺人犯の娘として生きるクロエは様々な心の傷に苦しみながらも臨床心理士として成功し、結婚を控えていた。そんな折、またしても彼女の周りで少女を狙った連続殺人事件が起こる。父と同じ手口を使った犯人の目的は?(「BOOK」データベースより)




書評・レビュー点数毎のグラフです平均点7.00pt

すべての罪は沼地に眠るの総合評価:6.33/10点レビュー 3件。Cランク


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(7pt)

ひと捻りが入った模倣犯もの

アメリカの新人作家のデビュー作。二十年前に自分の父親が起こした事件を模倣した連続殺人に巻き込まれた女性臨床心理士が事件の真相を求めて苦闘する、重苦しい心理ミステリーである。
12歳の夏に父親が6人の少女を殺して埋めた連続殺人犯として逮捕されてから20年、臨床心理士として独立し結婚を間近に控えていたクロエだったが、またしても彼女の周りで少女が殺される事件が連続した。しかも、犯行の手口はまるで父親の事件を真似したようで、クロエは過去の心の傷がフラッシュバックし、自分自身も含めてあらゆるものが信じられなくなった。疑心暗鬼に陥ったクロエは最大の理解者である婚約者・ダニエルまでもを疑い、どんどん負のスパイラルに落ち込んでしまう…。
昔の事件のコピーキャットもののセオリー通り、主人公の関係者に次々と疑惑が持ち上がり、読者を惑わせていく。読者の予想を裏切りながらストーリーが展開していくところは、ミステリーとしてよく出来ている。が、心理ミステリーとしては、やや深みや叙情に欠ける。
イヤミスというほどの読後感の悪さはなく、多くのミステリーファンにオススメしたい。

iisan
927253Y1
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.2:
(2pt)

主人公・クロエがとても<臨床心理士>に見えなかった

「すべての罪は沼地に眠る "A Flicker in the Dark"」(ステイシー・ウィリンガム 早川書房)を読み終えました。思いのほか時間がかかりました。舞台はルイジアナ。バトンルージュ。或いは「世界一のザリガニの都」、ブローブリッジ。
 主人公のクロエは、臨床心理士。結婚を控えた彼女の前で発生する連続少女殺人事件。対立するクロエの婚約者・ダニエルとクロエの兄・クーパー。そしてクロエたち家族の過去の悲劇が次第に姿を現し始めます。クロエの父・リチャードは同じような連続少女殺人事件の犯人として収監されています。果たして今回の事件は、その過去の事件の"コピーキャット"による犯罪なのかどうか?一体、「怪物」は誰なのか?
 米国のミニ・シリーズを見ているようにサクサクと物語は進行し、それなりに伏線がばら撒かれ、回収されてはいますが、スリラーとしてどうかと言うとあまりにも何処かで見た光景が連続し、オリジナリティを感じることはありませんでした。何より主人公・クロエがとても<臨床心理士>に見えなかったことも気になる要因の一つかもしれません。
 サイコ・スリラーの艶々とした表面をなぞっただけのミニ・シリーズのためのシノプシスを読むことになったと言うと少し言い過ぎかもしれませんが、それが私なりの感想になります。
すべての罪は沼地に眠る (ハヤカワ・ミステリ文庫)Amazon書評・レビュー:すべての罪は沼地に眠る (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
4151852018
No.1:
(4pt)

読み手を惑わす手腕はうまい

同様の事件の再燃から、20年前の事件は見かけ通りではないのだろうと想像がつく。
私がターゲットとして見据えたのは3名。
具体的内容を詳述するとネタバレになるので極力避けようと思う。
読み手側はあれこれ惑わされ、サスペンスとして「見かけ通りではない」と描いた手腕はなかなか見事だ。それもとことん。しかし後から振り返ると伏線は確かにあった。終盤のどんでん返しのなかにはさらなる不意打ちも。
結論については 、何とか納得はできる。賛否はともかくとして。

ひとつ言えるのは、主人公のクロエは臨床心理士としてふさわしくないこと。
まず「重大犯罪者の血族」としてこの資格を取るのに制限はかからないものなのだろうか(これについては推測に過ぎないが)。何よりも精神安定剤のドラッグ漬けになっていて自ら「壊れたクロエ」と認めているうえ、彼女の職業上の活躍と成果が全く描かれていない。素人の刑事にすら「あなたにはこんなパターンがある」と分析される始末だ(P346)。きちんと学び資格を取得できたのなら、先入観に捉われずもっと物事を客観的に判断できるはず。
この職業設定にしない方がよかったのではないかと思う。薬剤は自己処方ではなく患者として処方されていることにして。本業として就いている人が読んだら「この仕事を舐めているのか?」と思うのではないか。

ともかく作者のデビュー作とのことだが、ストーリー運びは上手く、読むのが止まらず引き込まれる内容ではあった。
あとがきがないのは何故?
すべての罪は沼地に眠る (ハヤカワ・ミステリ文庫)Amazon書評・レビュー:すべての罪は沼地に眠る (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
4151852018



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