完璧な秘書はささやく
- サスペンス (354)
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いつまでも続く予想出来る話という感じ。最後まで同じ展開。疲れる。 | ||||
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以下、ネタバレないように努めます。 一、『夏の沈黙』について 注文履歴を見ると、ルネ・ライトのデビュー作『夏の沈黙』の翻訳単行本は2015年5月29日に出版され、私は6月14日に注文を入れていた。注文した理由は①過去と現在が共鳴(または反発)するミステリーが好きなこと、②宣伝に凄まじい(失礼)賞賛の言葉が並んでいたこと(のちの文庫本ではこの賞賛宣伝はちょっと抑えられている)③訳題がよかったことである。 読後感としては、宣伝の賞賛は大げさと思ったが、過去と現在が共鳴(または反発)するミステリーとしてはそれなりに面白かった。 しかし、工合の悪いことに、この本の9日前にジェス・ウォルターの『美しき廃墟』という素敵な訳題の小説が岩波書店から出ていて、その本を同じ日に注文してしまった。この本はいくつもの過去とが現在が共鳴する見事な映画小説、ミニ大河小説、ラブストーリーで、私は『美しき廃墟』の方に夢中になってしまった。 さらに工合の悪いことに、この年の7月には、過去と現在が共鳴(または反発)するミステリーの大御所ロバート・ゴダードの『嘆きの家』の翻訳が出た。こちらは1969年夏のカプリ島での水着美女との愛が現在と共鳴(または反発)するゴダード・ラブミステリーの傑作で、私はこちらにも夢中になってしまった。 それで、『夏の沈黙』のことはすっかり忘れてしまった。 しかし、今回本書の作者名を見て、あ、『夏の沈黙』を書いた人だと思い出したので、題と作者名は記憶に残っていたようだ。すぐに本書を注文した。 二、本書の私的感想 ○本書は過去と現代が共鳴(または反発)するタイプのミステリーではない。 ○本書は、秘書クリスティーン(私)が2013年の現在時点で、スーパーマーケットの社長マイナの有能忠実な個人秘書として仕えた18年間を振り返り、経時的に語るという形式を取っている。過去を語っている間、スクラップブックを見たり、散歩したりはするが、積極的に行動することはない。残り約80頁で、語りが現在までたどり着いてから、クリスティーンは語る人から行動する人へ変身する。 ○前半はほとんど秘書小説という感じで、個人秘書の細部と心情が丁寧緻密に描かれている。クリスティーンとマイナの関係は面白いといえば面白いが、事件らしい事件は起きず、恋愛もなく、むろん活劇もない。退屈気味で、なかなか頁がすすまず、ほかの本が読みたくなってきた。 ○5分の2あたりで、クリスティーンが運転手に付き添ってコッツウォルズまでドライブに行って、屋敷に泊まる展開になり、これは不倫関係にでもなるのではないかと期待したが、そんな展開にはならなかった。 ○本書が面白くなって来るのは、ちょうと真ん中あたりの、マイナとクリスティーンが刑事裁判(偽証罪、司法妨害罪)の被告になってからで、120頁分続くこの裁判の展開はなかなかお見事で、ラストまで一気に読めた。 ○結局、前半は退屈、後半は面白いというのが最初読んだときの私の感想だが、読み返してみると、前半もなかなか面白かったので、評価は★★★★とした。★★★★★にしなかったのは結末がちょっと・・・だからであったが、この結末が気に入るかたもいらっしゃるとは思う。 | ||||
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