ヴァイオレットだけが知っている



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初公開日(参考)2023年03月
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長編小説

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ヴァイオレットだけが知っている (創元推理文庫)

2023年03月20日 ヴァイオレットだけが知っている (創元推理文庫)

ロンドンの警察官ビッシュは、娘の乗ったバスが爆破されたと連絡を受ける。フランスへのバス・ツアーに参加したイギリスの子供たちが大勢巻きこまれたらしい。娘は無事だったが重傷者多数、数人が死亡。さらに、ツアー参加者の一人が、かつて23人を殺害した爆弾犯の孫だと判明する。その17歳の少女ヴァイオレットは、事情聴取のあとで年下の少年と共に姿を消してしまう。彼女たちの目的とは? ビッシュは行方を追うが……。謎に満ちた追跡サスペンス!(「BOOK」データベースより)




書評・レビュー点数毎のグラフです平均点6.00pt

ヴァイオレットだけが知っているの総合評価:5.33/10点レビュー 3件。Dランク


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全1件 1~1 1/1ページ
No.1:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(6pt)

話の構成は面白いのだが、まとまりが悪い

オーストラリアのYAの人気作家が初めて書いた大人向け作品。イギリスとフランスを舞台に過去と現在の爆破事件が絡み合う、社会性の強いミステリー・サスペンスである。
署内トラブルが原因で停職中の警察官・ビッシュは17歳の娘・ビーが参加したキャンプツアーのバスがフランス・ノルマンディーで爆破されたと知らされ、急いで現場に駆けつけた。娘は無事だったが多数の死傷者が発生し、現場は混乱していたためビッシュは事件捜査に関与することになった。さらに、イギリスからのツアー参加者にかつて23人が犠牲になった爆弾事件の犯人の孫娘で17歳のヴァイオレットが含まれていることが判明し、イギリス情報部が調査に乗り出してきた。だが、ヴァイオレットは事情聴取のあと、同じくツアー参加者で13歳の少年・エディと共に姿を消してしまった。イスラム系テロリストの孫で逃亡したヴァイオレットとエディは差別主義者の憎悪の対象とされ命の危険もあると危惧するビッシュは、二人を保護するために行方を追うのだが、巧みに逃げ回る二人になかなか追い付くことができなかった…。
ヨーロッパにおける人種間対立、テロ事件を背景に家族の絆、親子の情愛を絡めた物語や個々のエピソードは面白いのだが、登場人物の数が多く、その関係性が分かりにくいため読み進めるのに苦労した。もう少し話が整理されていれば、さらにサスペンスがあっただろう。
粘り強く読み進められる方にオススメする。

iisan
927253Y1
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.2:
(2pt)

暗く、長く、パッとしない(原題:Tell the Truth, Shame the Devil)

フランスで起きたバスの爆発事故。事故の被害者に、以前起こった大型のテロ事件の犯人の孫が乗っていたこと、その孫が失踪したことで、大きな騒ぎが持ち上がる。
イギリス人の被害者の娘の父親であり停職中の刑事ビッシュが、事件の解決に結果的に乗り出すことに。
果たして事件の真相は、という話。

序盤はそれなりに面白いし、期待できそうな雰囲気だったのだが、兎に角冗漫で長い。
キャラクターはそれなりに立っているものの、登場人数も多く結構読みづらい。
全体的に暗い内容で、抑揚も欠くので、どうしても単調な読書になってしまった。
最後もあっけないし、全体的に厳しい内容でした。
ヴァイオレットだけが知っている (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:ヴァイオレットだけが知っている (創元推理文庫)より
4488213081
No.1:
(3pt)

『ヴァイオレットだけが知っている』。人気ヤングアダルト小説家メリーナ・マーケッタの初ミステリー。

2023年3月の創元推理文庫新刊本メリーナ・マーケッタ著小林浩子訳『ヴァイオレットだけが知っている』。原著は2016年刊。本邦初訳。
購入理由は、メリーナ・マーケッタ(1965年生まれ。元高校教師)のデビュー作で、数々の賞を得たヤングアダルト小説『アリブランディを探して』(1992年)が10年前に岩波のSTAMP BOOKSで翻訳出版されていて、かなり評判がよかったからである(と言いながら、未読)。
デビュー後、メリーナ・マーケッタはヤング・アダルト小説、異世界ファンタジー、児童小説等の分野で活躍し、様々な賞を獲っているが、翻訳は1冊も出ていない。そういう作家の翻訳第2作が出版され、しかも初めてのミステリーであることを知って、すぐに注文した。
届いてみると、かなり厚い。525頁もある。2月の創元推理のノイバウアー『メナハウスの殺人』より100頁以上厚い。同じ頃届いたハヤカワ文庫アン・グリーブスの『哀惜』は580頁あるが、創元推理はハヤカワ文庫より活字が大きく、行数もハヤカワは16行なのに創元推理が18行なので、分量は、本書のほうが『哀惜』より多いまたは同じぐらいと推測される。そして、グリーブスはおなじみの作家なので何の不安もないが、未知の作家の初ミステリー作品で、特に賞を獲っていない(らしい)作品で、500頁もあると、読む前に不安が高まる。
そんなこんなで1月程度放置してしまい、4月末になって、読み始めた。
主人公のロンドンの停職警察官が、フランスでのバス・ツァーに参加していた娘が爆発事故に巻き込まれたとの知らせを受け、物語が始まる。この発端は悪くない。
主人公がフランスに行き、娘は無事だが、旅行参加者の17歳のヴァイオレットの祖父がかっての爆弾事故の犯人で、父は自殺し、母は服役していることが判明する。そのヴァイオレットが事情聴取のあと、少年と二人で姿を消す。
ヴァイオレットを探す過程で、様々な家族のドラマが描かれ、登場人物が増えていく。主人公とその家族、主人公の別れた妻とその家族、ヴァイオレットの母親とその家族、ヴァイオレットの伯父とその家族、事務弁護士とその家族、ヴァイオレットの連れている少年とその家族、フランスの捜査官とその家族、そして、少女たちの交際相手達・・多くの家族が過去の深刻な傷を抱えていて・・。
登場人物は個性的で、上記の家族ストーリーの絡み合いはそれなりに興味深いが、あいにくミステリー的には、サスペンス、謎、意外性に乏しく、先は長い。だんだん退屈で眠くなってくる。一気に読むのは無理で、頑張って3日ほどで最後まで辿り着いた。
一体この作品の評判はどうなっているんだろうと、原作のアマゾンレビューを調べてみた。ちょっと驚いたことに、35件のレビューのうち、酷評は2件ぐらいで、あとはほぼ賞賛レビューで、素晴らしい素晴らしいの絶賛レビューも多い。
褒めている内容は、登場人物の魅力、家族ストーリーの魅力、ひねりの多い展開の面白さなどだが、特徴的なのは過去のメリーナ・マーケッタのヤングアダルト小説の愛読者が多く、その延長線上にこの作品を高評価していることだった。
そこて私の反省点は、①この作品を読む前に、STAMP BOOKS『アリブランディを探して』を読んでおくべきであった。②ミステリーのつもりで読んだのがよくなかったのかもしれない。ヤングアダルト小説として読むべきであったのかもしれない。
それで、STAMP BOOKS『アリブランディを探して』を読むことにした。
しかし、現時点での本書の評価は、残念で勝手ながら、★★★しかつけられない。
ヴァイオレットだけが知っている (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:ヴァイオレットだけが知っている (創元推理文庫)より
4488213081



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