夜を生き延びろ
- サスペンス (354)
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作者の以前の翻訳「すべてのドアを鎖せ」は未読です。 1991年11月。ニュージャージー州の大学。映画オタクの女子大生・チャーリーは、ルームメイトで親友のマディを失った哀しみから恋人・ロビーを置いたまま故郷のオハイオ州、ヤングスタウンへ帰郷しようとします。学生会館の同乗者募集掲示板の前で声をかけてきたジョシュに誘われるようにして。背景には三人の女性を殺害したキャンパス・キラーの存在があります。 そして、チャーリーはジョシュが運転するポンティアック・グランダムに乗って、ルート80をペンシルヴァニアへと向かいますが、彼の運転免許証を垣間見ることによってジョシュが別人であることに気づいてしまいます。ジョシュは何者なのか?果たして危険が潜んでいるのかどうか?(まあ、潜んでいないということはありません(笑)) 2020/6月に読んだ「パーキングエリア」(テイラー・アダムス)のような味わいもありながら前半はジョシュの存在が強いサスペンスを生み出し、"ノンストップ・サスペンス"という惹句にも引けを取らない強いサスペンスが持続します。<脳内映画>という病に苦しめられるチャーリーが映画オタクであるが故に引き合いに出される数多くの映画たちが麗しい。ヒッチコックからポランスキーの「チャイナタウン」まで。時代設定が1991年であることの理由はエンド・クレジットに明らかにされていますが、「テルマ&ルイーズ」の公開がその年だったと記憶していること、当時人気があったロザンヌ・バーの名前が参照され明らかに時代を蘇らせてくれます。私もその年、ヤングスタウンからそう遠くない場所で生活をしていましたので、良き時代(湾岸戦争直後の米国)が懐かしい。その当時好きだった映画は"The Grifters"。 戻りましょう。後半は、いくつかの仕掛けが炸裂するにも関わらずサスペンスが分断され、まるで90年代米国映画のシノプシスを読んでいるような印象が残りました。よって、ライリー・セイガーが描こうとした「映画」は試みのまま終わってしまったと言っておきたいと思います。 「悪くなかった。傑作じゃないけど、駄作じゃないのは確か・・・・」(p402) □「夜を生き延びろ "Survive the Night"」(ライリー・セイガー 集英社) 2023/5/13。 | ||||
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