■スポンサードリンク


ヴァイオレットだけが知っている



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
【この小説が収録されている参考書籍】
ヴァイオレットだけが知っている (創元推理文庫)

ヴァイオレットだけが知っているの評価: 6.00/10点 レビュー 1件。 Dランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点6.00pt

■スポンサードリンク


サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
全1件 1~1 1/1ページ
No.1:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(6pt)

話の構成は面白いのだが、まとまりが悪い

オーストラリアのYAの人気作家が初めて書いた大人向け作品。イギリスとフランスを舞台に過去と現在の爆破事件が絡み合う、社会性の強いミステリー・サスペンスである。
署内トラブルが原因で停職中の警察官・ビッシュは17歳の娘・ビーが参加したキャンプツアーのバスがフランス・ノルマンディーで爆破されたと知らされ、急いで現場に駆けつけた。娘は無事だったが多数の死傷者が発生し、現場は混乱していたためビッシュは事件捜査に関与することになった。さらに、イギリスからのツアー参加者にかつて23人が犠牲になった爆弾事件の犯人の孫娘で17歳のヴァイオレットが含まれていることが判明し、イギリス情報部が調査に乗り出してきた。だが、ヴァイオレットは事情聴取のあと、同じくツアー参加者で13歳の少年・エディと共に姿を消してしまった。イスラム系テロリストの孫で逃亡したヴァイオレットとエディは差別主義者の憎悪の対象とされ命の危険もあると危惧するビッシュは、二人を保護するために行方を追うのだが、巧みに逃げ回る二人になかなか追い付くことができなかった…。
ヨーロッパにおける人種間対立、テロ事件を背景に家族の絆、親子の情愛を絡めた物語や個々のエピソードは面白いのだが、登場人物の数が多く、その関係性が分かりにくいため読み進めるのに苦労した。もう少し話が整理されていれば、さらにサスペンスがあっただろう。
粘り強く読み進められる方にオススメする。

iisan
927253Y1

スポンサードリンク

  



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!