危険な蒸気船オリエント号: マーダー・ミステリ・ブッククラブ
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書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点7.00pt |
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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
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前作「マーダー・ミステリ・ブッククラブ」が評判を呼んだオージー・ミステリーのシリーズ第2弾。シドニーからニュージーランドへのクルーズ船を舞台にした本格推理もの、古典的名作「オリエント急行の殺人」のオマージュ作品である。 | ||||
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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前作は大変面白かった。登場人物一人一人に魅力があって、それぞれ「いつものメンバー」じゃなく、ちゃんと物語を背負っている。 …のが、今作ではもう、すっかり脇役扱い。 ゲストキャラも似たような人物ばかりで誰が誰やら。 せっかくの豪華客船も描写が足りずに舞台の喚起も弱い。 ストーリーが主役の恋愛のおかずになってしまう、お決まりのロマンス小説展開というか。 コージー風ロマンス小説がお好きな方には刺さるかも。 | ||||
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滅多に本に星2つはつけないのですが。 アリシアの嫌な面が、船旅で満開の花を咲かせてます。守秘義務も、愛と mmbの前には何も意味を持たない!仁王立ちのアリシア。この先の展開もこうやってグイグイ行くのかなぁ。コージーとは? しかもなんだか、あの登場人物をクラブから除外したいという雰囲で、気分悪いです。 前作で持ち上げて、今作で落とす…。変更は編集の方針かな。 一番不自然に思ったのは、アリシアはクルスティの大ファンを公言してるのに、本書で事件の参考にしているのはクリスティの『オリエント急行』。 どう考えても『◯◯◯に◯◯』の方が事件の解決には当てはまるのに。 ネタバレをしないように?と思い読み進めるも、オリエントはしっかりネタバレしてるし。あんなに有名著作を無視する? 訳者の方が、4作目が一番好きだと言われていますが、この2作目でシリーズから離れないでねと、シグナルを送っているのかとかんぐりました。 | ||||
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最初はやけにガチャガチャしてる内容だなと思いました。でも物語が進むにつれて楽しくて楽しくて一気に読み、もう三度も読み直しています。翻訳の方がうまいんだと思いました。 | ||||
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前回は登場人物の紹介が長かったが、今回は話に速やかに入りテンポよく読めました。少し気になる点が2つ。ブッククラブというより、完全にアシリアの話になっている。もう1点は、動機が弱い。ミステリーなのでトリックが命なのはわかるが、日本人は情を大切にするので、そこのところはものたりなかった。 | ||||
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先月の翻訳ミステリー札幌読書会で取り上げられた『マーダー・ミステリ・ブッククラブ』の続編は、何と、全編、豪華客船オリエント号内での物語。偶然とはいえ、数日前に、妻から世界一周の豪華客船での100日クルーズなる提案資料を受け取ったばかりのぼくは、偶然とはいえ、豪華客船の旅を読書体験で味わうことになってしまったのである。 但し、本書でのクルーズはオーストラリアのシドニー~ニュージーランドのオークランドまでの5日間。そこに集まるはわれらがブッククラブの面々。今回はアンダースが本業の医師の仕事としてクルーズに乗り込むこととなり、彼の勧めで全員が船上に集結したものの、Dr.アンダースは本業で忙しいことと業務上の守秘義務などもあってメンバーとの距離感が目立ち、とりわけ主人公アリシアとの恋愛関係の側面も少しぎすぎすしてくるなど、前作に続きブッククラブ内の混乱が作中に散見される。 今回は女性の海上への転落による行方不明事件の真相を突き止めるべくブッククラブのメンバーはそれぞれに奔走する。メンバー外のゲスト・キャラクターたちも個性豊かで、行儀の悪いバーテンダー、もてもてのダンスホスト、クルーズ経験豊かな謎のご高齢三姉妹、車椅子の老婦人と、年齢差がありすぎる写真家の夫などなど、怪しい人たちが多すぎるのである。 船上という巨大な密室でありながら、限られて逃げられない登場人物たちは、オリエント急行ならぬオリエント号の中でそれぞれの個性を発揮してゆく。本シリーズの作家ラーマーは、個性を描き分けるのがとても上手いように思う。ブッククラブの面々だけでも個性がはっきりしてわかりやすい上、作品毎に変化するゲスト・キャラクターもオリジナルで癖が強く印象に残りやすい。 さらには本書は最後までどんでん返しの連続となる。いわゆる仕掛けの上の仕掛けといった、凝りに凝ったストーリーなので、本格ミステリーの好きな方にもおススメ。容疑者も沢山陳列されているようなので楽しいはず。 さて、この本を読み終えて、とりあえず作品中の事件は無事に解決したのだが、妻からの豪華客船での100日クルーズの提案は課題として未だ残る。ぼくにとっては一番の問題は、100日間のクルーズ中、新刊ミステリーが全く入手できなくなるという状況に耐えられるかどうか? である。例え新刊でなくても100日分の本(30~40冊?)を持ち込む? 豪華客船クルーズは、本中毒のぼくにとって、かくも苦しい選択肢なのである。さて? | ||||
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