誰も悲しまない殺人
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翻訳にクセがあるので読みにくいと思う人はけっこういそうだけど、私にとっては許容範囲。 設定・展開はかなり面白いです。 ただ、トリックというほどでもないけど、ミステリ作品としてのキモになる部分があまりにもお粗末で、「さすがにそれはない」と笑ってしまうような話なので、ちょっとどうなのという気がします。 捜査陣の目が節穴であることが大前提のミステリってダメだと思うんですよね…。 | ||||
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読了後、詳しくは思い出せませんが、恐らく売れなかったであろうスリラー「わたしがわたしであるために」(2019/10)を想起しました。何故かを書こうとすると本書の要を説明することになりそうなのでやめておきましょう(笑)。 舞台はメイン州、カッパーフォールズという閉鎖的な田舎町。そして、その町の<湖畔>と<都会>と題されたボストンの計三ヶ所。 主人公は、既に死んでいるリジー・ウーレット。カッパーフォールズで生まれ育っ彼女の人生。彼女はそこで疎外され、仲間たちからは言われなき攻撃を受けながら、嫌われものとして生きてきました。そしてそこで、夫・ドウェインに出逢います。 <湖畔>では、カッパーフォールズで起きた凄惨な殺人事件、リジー殺害事件と夫・ドウェインの失踪事件が語られていきます。メイン州警察刑事・イアン・バードの視点で。事件の真相がいかに語られていくのか?何故このような酸鼻を極めた事件が起こってしまったのか?それらと並行して、インスタを駆使して人気を誇るインフルエンサー、エイドリアンと十億ドルの資産を持つその夫、イーサンの生活も描写されながらやがて二組の夫婦の接点と事件への関与が次第に語られていきます。 何とも歯痒い書き方になってしまいましたが(笑)、スリラーについて書くということは結局こういうことなのでしょう。核心に触れることは書くことができません。 サスペンス・スリラーとしては及第点だと思います。しかしながら、パズラーとして読んだ場合、幾つかの私なりの疑問点についての答えが見出せなかった分最後まで違和感が残りました。その点、逆説的に極めて映画的なインパクトを与えてくれるストーリーだと思います。 約三十年前、本篇の刑事、イアン・バードのようにメイン州からボストンまでのドライブを敢行したことがありましたが、或る小さな事件があってここで描かれた町の閉鎖性については妙に納得してしまいました。携帯電話のない時代。小雨が振り続く中、ラジオから聴こえるカントリー・ミュージックに浸りながらの数時間の延々と景色の変わらないロング・ドライブ。それが私にとってのメイン州の思い出の一つです。 “The rain in State of Maine stays mainly in the plain.”(笑) | ||||
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