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すべての罪は沼地に眠る
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すべての罪は沼地に眠るの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.00pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全2件 1~2 1/1ページ
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「すべての罪は沼地に眠る "A Flicker in the Dark"」(ステイシー・ウィリンガム 早川書房)を読み終えました。思いのほか時間がかかりました。舞台はルイジアナ。バトンルージュ。或いは「世界一のザリガニの都」、ブローブリッジ。 主人公のクロエは、臨床心理士。結婚を控えた彼女の前で発生する連続少女殺人事件。対立するクロエの婚約者・ダニエルとクロエの兄・クーパー。そしてクロエたち家族の過去の悲劇が次第に姿を現し始めます。クロエの父・リチャードは同じような連続少女殺人事件の犯人として収監されています。果たして今回の事件は、その過去の事件の"コピーキャット"による犯罪なのかどうか?一体、「怪物」は誰なのか? 米国のミニ・シリーズを見ているようにサクサクと物語は進行し、それなりに伏線がばら撒かれ、回収されてはいますが、スリラーとしてどうかと言うとあまりにも何処かで見た光景が連続し、オリジナリティを感じることはありませんでした。何より主人公・クロエがとても<臨床心理士>に見えなかったことも気になる要因の一つかもしれません。 サイコ・スリラーの艶々とした表面をなぞっただけのミニ・シリーズのためのシノプシスを読むことになったと言うと少し言い過ぎかもしれませんが、それが私なりの感想になります。 | ||||
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同様の事件の再燃から、20年前の事件は見かけ通りではないのだろうと想像がつく。 私がターゲットとして見据えたのは3名。 具体的内容を詳述するとネタバレになるので極力避けようと思う。 読み手側はあれこれ惑わされ、サスペンスとして「見かけ通りではない」と描いた手腕はなかなか見事だ。それもとことん。しかし後から振り返ると伏線は確かにあった。終盤のどんでん返しのなかにはさらなる不意打ちも。 結論については 、何とか納得はできる。賛否はともかくとして。 ひとつ言えるのは、主人公のクロエは臨床心理士としてふさわしくないこと。 まず「重大犯罪者の血族」としてこの資格を取るのに制限はかからないものなのだろうか(これについては推測に過ぎないが)。何よりも精神安定剤のドラッグ漬けになっていて自ら「壊れたクロエ」と認めているうえ、彼女の職業上の活躍と成果が全く描かれていない。素人の刑事にすら「あなたにはこんなパターンがある」と分析される始末だ(P346)。きちんと学び資格を取得できたのなら、先入観に捉われずもっと物事を客観的に判断できるはず。 この職業設定にしない方がよかったのではないかと思う。薬剤は自己処方ではなく患者として処方されていることにして。本業として就いている人が読んだら「この仕事を舐めているのか?」と思うのではないか。 ともかく作者のデビュー作とのことだが、ストーリー運びは上手く、読むのが止まらず引き込まれる内容ではあった。 あとがきがないのは何故? | ||||
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