閑静な住宅街、四階建てフラットの最上階で高齢女性の絞殺死体が発見されたとの報を受け、モーズビー首席警部率いる捜査班は現場に急行した。

英国ヴィクトリア朝時代、ディケンズ『クリスマス・キャロル』がベストセラーとなって以降、クリスマスの訪れに伴って、出版社は作家に怪奇小説の新作を依頼し、特別なシーズンの贈り物として大衆に届けた――幽霊をこよなく愛するイギリスの国民性に根ざすこの慣例から生まれ

平凡すぎる顔が特徴の青年ポールは、恋人のブリジット、元警官のバニーと探偵事務所を始めることにした。

スティーヴンスン『宝島』から始まり『水滸伝』を経由して滝沢馬琴『南総里見八犬伝』、そして戦後――英雄なき時代に繚乱する冒険小説のオデッセイアへ。

著名な編集者であるハイケが失踪した。彼女の家のドアには血の跡があり、二階には鎖でつながれた老人がいた。

ある老人施設の一夜。八人の老人と、一人の寮母。

スペイン、ガリシア地方の小村。神秘的な岩の建造物ポルタレンの下で、心臓を抉り出された若い娘の死体が発見された。

18世紀末ヨーロッパ興隆したロマン主義運動。

「殺人があったのは二十二年前の今日――」。

18歳の誕生日に、現金と盗んだカメラだけを持ってニューヨークにやってきたアリス。

フランス・ミステリ界を代表する巨匠が贈る世にも怪奇な物語集。

意識の転送技術を濫用し、危険で違法な〈動物乗り〉に興じる若者たち。

雪に閉ざされた山荘を訪ねていった女性が消えた！ 屋敷へ入る足跡のみが残された状況での人間消失を描いた、不可能犯罪の歴史的名作「ガラスの橋」。

『丘の屋敷』『ずっとお城で暮らしてる』など数々の名作を遺した鬼才シャーリイ・ジャクスン。

18世紀末ヨーロッパ興隆したロマン主義運動。

失恋した瞬間を永遠に繰り返す幽霊、雨となって降り注ぐ幽霊、方向音痴の幽霊、瞬間転送装置が生み出す幽霊……イタロ・カルヴィーノ短編賞受賞作家が贈る、時に切なく、時におかしく、そして時にはちょっと怖い幽霊たちの物語を100編収めた不思議な短編集。

「キャリデイ館」は、まさに呪われた屋敷そのものだった。

かつて老執事が奇怪な死を遂げた“幽霊屋敷”ことロングウッド・ハウス。

恐怖的なまでの法悦を描く無二の作家マッケン。

名だたる文豪たちが描く耽美と幻想の玉手匣。 ああおいしい。

遊園地で働く青年ハードリーはある日、煙草の火傷痕の残る幼い姉弟を見かける。

好古趣味と巧みな恐怖演出で近代怪奇小説の礎を築いたＭ・Ｒ・ジェイムズ。

神経の不調に悩む女にあてがわれた古い子供部屋。そこには、異様な模様の壁紙が貼られていた…。

48年前に事故で亡くなった夫に再び会うため、海に潜った老婦人が見たものは(表題作)。

砂漠に墜落し燃え上がる飛行機から生き延びた男は顔も名前も失い、廃墟となった屋敷に辿り着いた。

一夜にして3人の死者が出た事件を調査するため、イギリスから西インド諸島へ旅立った私立探偵。

アーサー・マッケンは平井呈一が最も愛した怪奇小説家だった。

100年前から行方が知れなかったハガダーが発見された―連絡を受けた古書鑑定家のハンナは、すぐにサラエボに向かった。

ボーディは田舎町で暮らす15歳の少年。父を亡くし母親と寂しい日々を送っている。

「最恐の幽霊屋敷」という触れ込みで、貸し出されている一軒家がある――。

太陽系を巻き込んだ大戦争から数百年。

おしどり探偵トミーとタッペンスが開いた国際秘密探偵社に持ちこまれる難事件、怪事件の数々。

無実だとの叫びもむなしく、ビル・ホルトは冷酷な殺人犯として投獄された。

世の中には、夜になっても鍵をかけない家があるのを知ってる?――シカゴの高校に通う黒人の少女ボーは、卒業を機にこの街を出ると決めていた。

海外幻想文学紹介の礎石を築き、長年にわたり先導してきた紀田順一郎・荒俣宏の監修のもと、新生『幻想と怪奇』の企画・編集者が、名作を全6巻に集大成するアンソロジー、ここに完結。

ミーナら特捜班を嘲笑うように連続する誘拐殺人。次の犯行はいつ? ストックホルムを舞台に犯人との頭脳戦が始まる。

医師と不思議な少女の恋を描いたおとぎばなしのような表題作ほか、犬と少女の奇妙な絆を描いた「ロブの飼い主」、お城に住む伯爵夫人対音楽教師のちょっぴりずれた攻防「よこしまな伯爵夫人に音楽を」、独特の皮肉と暖かさが同居する幽霊譚「ハープと自転車のためのソナタ」な

現代ホラー小説30年の至宝を一挙収録。

推理作家に迫る影。図書館を舞台にしたメタミステリ。

1910年、ホームズとワトスンがクトゥルーの古き神々と初めて対決してから30年後。

空にはすさまじい赤光があった。

悪名高い故ワイルドフェア判事の旧宅である緑樹館は〈悪魔のひじ〉に聳え立つ。

本物の“贄”は誰かーーいきなり文庫の比嘉姉妹シリーズ短編集第3弾! 怖いのにおもしろい! 大人気比嘉姉妹シリーズ、短編集第3弾!

四国の山奥にある小さな村。そこには奇妙な仏像があり、大切に祀られていた。

日本SF作家クラブ企画! 世代を超えて集結した豪華・少女小説作家たちが、少女小説に眠るSFの可能性を解き放つアンソロジー!

1955年7月、パイ屋敷の家政婦の葬儀がしめやかにおこなわれた。

ミステリー専門書店の店主マルコムのもとに、FBI捜査官が訪れる。

吹雪の夜、フランスの山間の町でエヴリーヌという女性が殺害された。

獄中でユゴーの『レ・ミゼラブル』と出会い、犯罪をやめ警察官となったメルチョールは、カタルーニャ州郊外の町テラ・アルタで、富豪夫妻殺人事件の捜査に当たる。

【アーシュラ・K・ル=グイン賞特別賞受賞作】未知のパンデミックに襲われ、世界は一変した。

ここはロンドンの集合住宅の一室。女性がひとり。

ウナギ取りの罠小屋の不可能殺人！ 「スウェーデンのディクスン・カー」、幻の名作 1960年代のスウェーデンに、こんな不可解な密室殺人が眠っていたとは……。

ハント博士を驚愕の事態が襲う。並行宇宙の自分自身から通信が入ってきたのだ。

……リナ・アスガースは、八年近くも夫と暮らしてから、やっと自分が殺人者と結婚したことをさとった……ショッキングな書き出しで始まる本書は、妻を愛し、歓心を得ようとしながら、妻の心とはうらはらな言動をする異常性格の夫に献身的につくす健気な女の不可解な性と、その

ヨークシャーの荒れ野で農場をいとなむキャロルの前に謎めいた男が現れた。