(短編集)
夢の丘
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一読忘れ難い『パンの大神』の作家なので又々凄まじい怪奇幻想の世界を期待したのですが全く違いました。意外、マッケン自身の内的道行を得意の幻想味を醸し出しつつ荒涼たる世界として描き切っています。風景描写が長々続く少し冗長な箇所もあってしんどく感じることもありますが、読み終わっての何とも言えない寂寥感は、目指す芸術がどのような分野であろうとそうした人々ならば彼の内的世界と自身のそれとを重ね合わすことが十分に可能と感ずるところから来るのだと思います。解説者が、いわゆる言う所の教養小説ではないと書いていますが読者が感じるままに別にどちらでもいいことだろうと思います。『芸術家の肖像』は世界中にあまたありますが不遇に終わったマッケンの一風変わった『肖像』御賞味あれ。 | ||||
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自分の夢の中に住んでいる”ルシアン”はいったい誰でなのか。その夢を追いかけ、陶然となり、そして長い時間を共に過ごしてきた。ルシアンを見ているのは、現実世界に翻弄される自分ではあっても、自分もルシアンの目で夢の世界にかたく結びついている。そのことの喜びを、マッケンは語っている。久しぶりに、小説らしい本を読んだ気がした。ヘンリミラーが魅かれるのも納得する。読書論はもう何度も読んだが、夢の丘は気が付かなかったので、もう一度読み返してみようと思う。話に筋がなく、事件があるわけでもなく、読みづらい小説である。でも、結局、小説を書くとは自分を語ることだと思う。 | ||||
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てっきり新訳本かと思ったところが、まぁ驚き。 初発本、しかもキズひとつない商品でビックリしました。 よく残っていたものです。 本を大切にされておられる出品者さんの優しさが伝わり、感激です。 真心はお金持ちで売り買いできませんね。 有り難うございました。 本書は大切に保存します。 内容も素晴らしい! 嬉しいです。 | ||||
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青年が、家庭の事情で学業をやめなければならなかったり、小説を書いてみてもうまくいかなかったりしながら、社会とのバランスをとっていくお話。 大きな夢を見るがゆえに社会とバランスをとっていくのはがっかりとした感情をいだくものなのだけれど、バランスをとるということは社会に潰されす生きぬくことだからそれは「進化」したということなのではないか? 生きていくために海で暮らさなければならなくなったり、手や足がなくなったり、羽が生えたり、進化した生き物たちはみな失意を感じていたのだろうか? | ||||
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主人公ルシアンが現実よりも理想を優先させようとして折角の風光明媚な田舎からスモッグ漂う都会に出て來て挫折して行く物語。若くして都会に出、挫折する物語としては「フランダースの犬」に通じるものが有る。現実に囲まれた都市で美しい幻の風景を見続けていた偏屈で狷介なルシアンは、見方に依っては一種の狂人で、常識的な者からすれば取っつき難い事この上ない。 | ||||
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