ねじの回転
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ねじの回転の総合評価:
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何年か前に読んだのを忘れてまた読んでしまうほど、全く心に刺さらない、記憶に残らない(タイトルだけ記憶に残る)、まるで30年もやってて全く売れていない漫才師みたいにつまらない本です。たぶん10名中7名は途中で読むのをやめてしまうでしょう。 | ||||
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20世紀モダニズム文学の先駆者ヘンリー・ジェイムズの一番有名な作品「ねじの回転」は、ひと言でいえば性的ノイローゼぎみの若い女性家庭教師と生徒である可愛い少年少女とが織りなす中編 幽霊譚です。 しかも男の幽霊と少年、女の幽霊と少女との同性愛が伏線となっているというBL小説っぽさも兼ね備えた作品で、ストーリー自体はとても面白いんですが、何しろ文体が難解で取っつきにくい。 それでも内容自体の素晴らしさが人気を得ているのか、現在出回っているものでも岩波文庫 (2003年刊)、創元推理文庫 (2005年刊)、光文社古典新訳文庫 (2012年刊)、新潮文庫 (2017年刊)の4種類があります。ご参考までに、上記4文庫の翻訳を比較してみます。作品冒頭の一節です。 わたしたちは炉をかこみ、固唾をのんで話に聞き入っていた。ぞっとする、と誰かが露骨に言ったほかは--クリスマス・イヴに古い座敷で奇妙な物語とくれば、本来そうでなければならない--わたしの覚えている限り、口をきく者はなかった。しまいに誰かがこう評した--幽霊が子供の前に出るなんていう話を聞いたのは、これが初めてだ、と。(創元推理文庫・南条竹則・坂本あおい訳) 暖炉を囲み、一同固唾を呑んでその話に耳を傾けていた。由緒ある館のクリスマス・イヴの席での幽霊話であったから、不気味に感じるのは当然であった。ほかの感想は聞かれなかったが、しばらくして誰かが、子供の前に幽霊が現れたなんて初めて聞いた、と言ったのを私は覚えている。(岩波文庫・行方昭夫訳) 私たちは暖炉を囲むようにすわり、ときに息を呑みながら話に聞き入っていた。終わってしばらくは「身の毛がよだつ」というごく当たり前の--クリスマスイブに古い屋敷で怪奇譚とくれば当然そうあるべき--感想があっただけで、誰も何も言わなかったと思う。やがて「子供に出たなんていう事例は初めて聞いた」と誰かが言った。(光文社古典新訳文庫・土屋政雄訳) その物語は、炉辺に集まった一同が息を詰めるほどの出来にはなっていたが、なるほど陰鬱だという評が出たのは、クリスマスイヴに古い館で聞く怪談としては至極当然であるとしても、ほかに見解らしきものが聞かれなかったところに、ひょっこり口を切った人がいて、子供が幽霊を見せられるという筋書きは初めてだとの感想を述べていた。(新潮文庫・小川高義訳) 海外小説の翻訳ばかりは、最終的には好みの問題です。 しかし「ねじの回転」に関して言えば、上記の4つの例ですと、南条竹則訳では2番目のセンテンスの頭に、いきなり〈ぞっとする〉という怪奇譚では一番のパンチ=ライン (決め台詞) が現れて、ハッ!とさせられるところが私は気に入っています。 この南条訳に近いのが、光文社古典新訳文庫・土屋政雄訳の第2センテンス〈終わってしばらくは「身の毛がよだつ」というごく当たり前の--〉ですが、こちらの場合「身の毛がよだつ」という、せっかくのパンチ=ラインを、前書き〈終わってしばらくは〉と後書き〈……というごく当たり前の〉で、すっかり弱めてしまっている印象です。 南条竹則という翻訳者は、例の「読みやすさ」が売りの光文社古典新訳シリーズで実に13作品を訳出し、新潮社の名作新訳コレクションでラヴクラフトのクトゥルー神話傑作選を3作品、その他、創元推理文庫から本作「ねじの回転----心霊小説傑作選」、ちくま文庫から「イギリス恐怖小説傑作選」と、新訳ものの翻訳者、とりわけ怪奇小説・恐怖小説 翻訳のスペシャリストとして、その名を馳せているかたのようです。 たしかに「ねじの回転」のみならず、本文庫に収められた他の心霊小説3作品も「ぞっとさせる」スペシャリストの翻訳力が遺憾なく発揮されていて読みごたえがありました。 | ||||
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全体として翻訳に苦労したのが伝わってくる。(読みにくい、ダメ とは言っていない) 原文で読めば、素晴らしさははるか上を行き、 考察の余地や技法の部分でも多く議論に値するものであろう。 例えば、解説や他レビューにあるように you devil! (本著訳では「ひどい」) のyouを、誰とするかで解釈が変わる。 こういう仕掛けが原文では多くあって楽しめるのだろうと思われる。 ホラー小説を普段読み慣れていない身としては、 幽霊の存在が普通に信じられ、それが子供たちをどうにかしてしまう、なんとかしないと。 それを基にして疑いもなく進む物語に取り残された感が。 (本小説での幽霊の存在論や舞台装置に過ぎない っていう議論は考察でどうぞ) そういう当時の時代・文化背景まで考慮すべきなのか? さすがにそこまで下調べする思い入れはない。 巧みな心理描写は言いすぎ。くどい。 繰り返すが、原文で読めば or 英文学専攻した人なら絶賛なのだろう。 良い小説ではある。引き込まれる。続きも気になる。サクッと読めるのだが・・・。 | ||||
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幽霊実害ないのに主人公敵意出しすぎや。お前頭おかしなったから変な幻覚見えたとちゃうんか?婉曲表現や比喩表現がてんこ盛りでくどいんじゃあ。毎度おなじみ大学の授業で読まされております。今読み終わったのでとりあえず星1進呈。明日のテストでC評価及第で星5を進呈するかも。 | ||||
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本場英国の田舎の屋敷を舞台にした幽霊小説なわけだが、家庭教師の女性の独白体で、ねちっこい心理描写と兄妹や家政婦との、ゆったりとした?よくわからない?持って回った?会話の連続で、独特の味わいがある。通俗に流れないのが良い。にしても、家庭教師の女性の心理、思い、幽霊との奮闘?自分でルールを決めた独り相撲みたいな?なかなかに進まない展開なのだが、ようやくにして、魅入られた妹、兄の心の叫びが露呈してきたと思いきや、ラストが。。。。嗚呼。疲れた。。。。今の小説家なら、ほかのラストを用意すると思うが、ま、古典だろう。気品はあるぞ。 | ||||
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