(短編集)
日影丈吉傑作館
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どの作品もふうん、と読んでいたら普通の光景から異物の謎が飛来し、一気に引きこまれました。 オチのある幕切れはスッキリしていながら、結論や真相を絞り切らず自由に捉えられ、曖昧な読後感で心に残り好きでした。 好きな漫画家さんが紹介されていたので初めて手に取った作家さんでしたが、人生の彩りを一つ増したような満足な読書体験が出来ました。 巻末の文庫解説も優れていました。右京探偵シリーズ14話が収録されていたので、これまでのエピソードも気になりました。 | ||||
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この作品集にある『吉備津の釜』は、知られざる傑作である。主人公の男性は、居酒屋で会った見ず知らずの男から借金を工面してくれる人を紹介される。男からの紹介状を持ってその人物の家を訪ねる途中、隅田川の船の中である疑念が湧いてくる。「そんないい話が本当にあるのか。」、「この紹介状には一体何が書かれてあるのか。」、「紹介状を開けて調べるべきか、それとも開けざるべきか。」ハムレットのように悩むのである。そして題名にある『吉備津の釜』は、物語の中でどのように関わってくるのか。上田秋成による同名の名作に挑戦した作者の心意気を感じる作品である。 | ||||
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かなり前にこの選集ではなく違う出版社のハードカバーで読んでその時にこの作者は実力の割に余りに評価されていないと思いました ミステリー作家の枠に留まらず多岐に渡る知識やシンプルだけど時にノスタルジックな情緒性を感じさせる文体 大好きです 以前この人の本もかなり集めていましたが全部処分してしまいました 河出文庫には他の作品もぜひ出版して頂きたいと思います | ||||
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この作家の本は初めて読みました。文章が長くなり気味で、集中して読まないと何がどうなっているのかわからなくなってしまいますが、集中して読むと、とてもよくできた文章のからくりにびっくりさせられます。話はSFものもあれば、幽霊?ミステリー?推理小説?幻想小説?なんと分類したらいいのかわかりませんが、この時代の人の幅広い想像力が凝縮されていて、時代性を感じました。同時に今の時代にも通じる懐かしさや不気味さや、ちょっとした思い込みなんかも見られて、人間の内部をよく観察しているからこそ書ける作品なのだろうなと思わされました。最後の作品に右京さんが出てきますが、いい味出しています。この人の探偵ものシリーズなんかがあったら、法水林太郎や明智小五郎みたいに、昭和の代表的なフィクション探偵になっていたんじゃないかと思いました。 | ||||
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バラエティ豊かな内容でとても楽しめました。 軽快なミステリーからSFや不思議な作品、切ない作品まで、様々なジャンルの作品が収録されています。 どれも読みやすくわかりやすい内容の短編ながらも、 各作品ごとの雰囲気や構成がしっかりと構築されており、 一つ一つがきちんと印象に残る良作ばかりです。 個人的には、「泥汽車」「ひこばえ」などが、不気味で淡々とした中にもノスタルジックで美しい雰囲気を感じられる作品でとても印象に残りました。 様々な作品をまとめて読んでみたい方にはぜひおすすめです。 | ||||
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