親しい友人たち



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    初公開日(参考)1963年01月
    分類

    長編小説

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    親しい友人たち (山川方夫ミステリ傑作選) (創元推理文庫)

    2015年09月30日 親しい友人たち (山川方夫ミステリ傑作選) (創元推理文庫)

    34年という短い生涯に於いて、「三田文学」の編集に携わって江藤淳らを世に送り出し、自作5編が芥川賞候補となるなど、純文学に大きな足跡を残す一方、「夏の葬列」をはじめとする〈親しい友人たち〉を「ヒッチコック・マガジン」に発表。まさに“早世の天才“であった山川の遺した作品群。本書では〈親しい友人たち〉,「エラリイ・クイーン・ミステリ・マガジン」に発表されたエッセイ風連作〈トコという男〉に加え、貴重なミステリ短編を精選して収録。(「BOOK」データベースより)




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    No.7:
    (5pt)

    静かな迫力に圧倒される短編集

    著者の没後50周年記念の出版だというが、今読んでも全く古びた感じのしない短編33、
    静かな迫力を湛えてこちらにひたひたと迫ってくる感がある。
    時代背景のせいで感じる違和感や語彙からの印象の差異はともかくとして、
    ミステリーというよりも怪談に近い怖さ。
    寂しく切なくやるせない、後悔や諦め、人生の切片、欠片が静かに降り注いで来るような雰囲気、
    透明な怒りに握り込まれたかのような痛み。この感覚は、読後感は何に共鳴しているのか。
    親しい友人たち (山川方夫ミステリ傑作選) (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:親しい友人たち (山川方夫ミステリ傑作選) (創元推理文庫)より
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    No.6:
    (5pt)

    彼方からの手紙

    彼と此のキワキワにロープを張ったようなフラジャイルでレトリカルな文章。
    ポスト柳田な「ジャンの新盆」のお盆考、読者へダイレクトな死をぶつける「夏の葬列」、会話のやり取りが実に洒脱な「トコという男」は村上春樹のようなモダンさを湛えている。素晴らしい短編集です!
    親しい友人たち (山川方夫ミステリ傑作選) (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:親しい友人たち (山川方夫ミステリ傑作選) (創元推理文庫)より
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    No.5:
    (5pt)

    深夜喫茶で向い側に居合わせた若い男女に起こった、思いもかけないこと

    短篇集『親しい友人たち――山川方夫ミステリ傑作選』(山川方夫著、高崎俊夫編、創元推理文庫)によって、山川方夫という作家を初めて知りました。

    収められている『赤い手帖』は、愛とは何かを考えさせられる作品です。

    行き場所がなくなり満員状態の深夜喫茶に入った演出家の「彼」は、たまたま空いた、恋人どうしらしい若い男女の向い側のシートに座ります。「そのカップルは彼の存在がよほど気になったとみえ、それまでのひそひそ話を中止すると、娘がハンド・バックから小さな赤革の手帖を出し、二人は、それで筆談をはじめていた。交互に頁をめくってはなにかを書き、それを見てはまた細い鉛筆をうけとる。ことに娘のほうは、相手が読んでいるときじっとその横顔をみつめていて、それはけっこう愉しげな光景にも眺められた。男は工員ふうで黄色いナイロン・ジャンパーを身につけ、娘は淡いピンクのカーディガンを、きちんと喉もとまで釦をはめて着ていた。きっと両方とも、まだ十七か八か、そこいらだろう。一杯のハイボールを空にすると、彼は腕を組み、目をつぶった。すぐ眠った」。

    朝が来て、「店の客のほとんどは姿を消し、向い側の席にいた二人づれも、その姿がなかった。忘れたのか、汚れた黒い卓の上に、昨夜みたあの赤革の手帖が斜めに置かれている。それが、ふいに彼に昨夜のいっさいを思い出させた」。

    なに気なく赤革の手帖を持ち帰った彼が、中を見ると、交互に筆談が交わされています。「ませてやがるな。思いながら、彼は奇妙な微笑ましさと同時に、二人がひどく愛という言葉に拘泥しているのに、ちょっと意外なものをかんじていた。いまどき、こんなにも『愛』などという言葉を尊重し、必要とする若い男女がいるという事実に、なにか虚をつかれたような気分だった。だが、いずれにせよ、高校三年というのだから、どうせ十七か八だろう。その娘が、なんとかかんとかいいながら、結局のところは父母なんかは『カンケイナイ』と無視して、好きな同じ年くらいの男と堂々とシケ込みに行くのだからリッパなもんだ。コワクテ、イタイノ、アイッテ、フフフ、か。おたがいのオヘソのことまで書いてやがる。たいしたタマじゃありませんか。ぶらぶらと仕事の待つ局へと帰りながら、彼は、おれも二十七か、年をとったな、と思った」。

    ところが、その夕、彼は、あの二人について、思いもかけない事実に直面させられます。

    山川方夫という未知の書き手に出会えた幸運を噛み締めています。
    親しい友人たち (山川方夫ミステリ傑作選) (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:親しい友人たち (山川方夫ミステリ傑作選) (創元推理文庫)より
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    No.4:
    (5pt)

    面白かったです。

    さすがに山川が得意なショートショート。
    雀のほど小さくても、あるべきものを漏れなく揃えている。
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    No.3:
    (5pt)

    素晴らしい本でした。

    とても素晴らしい本で、一日で読み終わりました。このような本が沢山出てほしい
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