(短編集)

日影丈吉全集〈6〉



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    日影丈吉全集〈6〉
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    初公開日(参考)2002年11月
    分類

    短編集

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    日影丈吉全集〈6〉

    2002年11月30日 日影丈吉全集〈6〉

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    No.2:
    (3pt)

    短編集を4つ集成した短編集

    「暗黒回帰」☆4つ
    「幻想器械」☆3つ
    「市民薄暮」☆3つ
    「華麗島志奇」☆3つ
    本巻は以前単行本になっていた短編集4冊を集成し、計35編の短編が読める短編集でした。流石に35編もあると玉石混淆になる感はありますし、毎度同じ事の繰り返しで恐縮ですが、著者の独特の雰囲気で何れもまずまず読める作品が揃っており、ある程度は楽しめました。が、今まで読んできた全集に比べると若干落ちる感じを抱いたのも真実で、どこがどう悪いかははっきり申せませんが、物足りなさを覚えてしまいました。決して悪い作品が集まっている訳ではないのですが・・・。
    という訳で他の読者の方がどう読まれるかは判りませんが、個人的にはこの著者にしてはイマイチの感が拭えない印象を持ちました。
    私みたくこの全集を全部持っている人向けの短編集。お暇ならどうぞ。
    日影丈吉全集〈6〉Amazon書評・レビュー:日影丈吉全集〈6〉より
    4336044163
    No.1:
    (4pt)

    日影丈吉全集〈6〉

    1970年代半ばに牧神社より刊行された未刊短篇集成『暗黒回帰』『幻想器械』『市民薄暮』『華麗島志奇』の四巻をまとめて収録した一冊。

    幻想小説やミステリー小説のアンソロジーで読める代表作がずらり。江戸川乱歩と折口信夫に絶賛された処女作「かむなぎうた」を始め、「飾燈」、「吉備津の窯」、「田舎医師」、「崩壊」、「饅頭軍談」、「ねじれた輪」、「食人鬼」など、実に多彩な作品が収められている。それもそのはず、冒頭に記した四巻の短篇集は一巻ずつに大まかな特色があるから、自然とそうなるのだ。ちなみに、『暗黒回帰』は童心や郷愁が感じられる、田舎が舞台になることの多い集成で、『幻想器械』は吸血鬼譚や幽霊譚からスパイものやSFまで幅広い収録作のある集成、『市民薄暮』は何気ない生活を送っている人々に起こる転機や事件を扱った集成、『華麗島志奇』は作者が戦時中を過ごした近くも神秘的な島である台湾を舞台にした作品の集成となっている。

    それにしても、日影丈吉ほど、どのような小説家であるかを端的に説明し難い作家も稀である。殺人の起こる推理・ミステリーものが多いのは確かだが、一筋縄ではいかない。謎解きやトリックの面白さが感じられる作品もあるが、それ以上に人間心理や人間模様、社会や自然と人間との交わりなどに主眼の置かれているものがほとんどだと言えるだろう。民話や神話、怪奇や神秘、都市や地方や異郷、過去や現在や未来、学術や芸術や奇術、動物や植物、それに何よりも人間の日常生活…様々な題材を縦横無尽かつふんだんに取り入れつつ、結局のところ書かれるのは人間と世界との関わりという普遍のもの。彼は感覚的かつ理論的である絶妙のバランスと、持ち味である簡潔な文体を駆使し、その多様さと奥深さを描き出す。
    惜しむらくは、小器用に事件を書いただけの味気ない作品が散見されること。そういった作品には、前述の幅広い題材も控えめにしか含まれず、物足りない。やはり、「かむなぎうた」「飾燈」「吉備津の釜」「饅頭軍談」「眼床鬼」などの、多岐にわたる題材と作者の観点が盛り込まれた、何小説とも形容し難い作品がすばらしい。

    ちなみに、刊行時そのままに収録された『暗黒回帰』『幻想器械』『市民薄暮』『華麗島志奇』の序文は全て傑作である。短いながらも作者の魅力が凝縮された濃密なものばかりで、それらを読むためだけにでも是非本書を手にして欲しいと思えるくらいだ。
    日影丈吉全集〈6〉Amazon書評・レビュー:日影丈吉全集〈6〉より
    4336044163



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