(短編集)
日影丈吉全集〈2〉
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「女の家」☆4・5 「移行死体」☆3・5 「現代忍者考」☆3・5 「孤独の罠」☆4・5 というのは個人的な点数なのであまり気にしないでください。基本的にどれも面白かったですので。 初期の傑作とされる「女の家」と「孤独の罠」はそういわれるだけあって読み応えがあり、当時の雰囲気も横溢していて読ませます。推理小説としても十分面白いし、日本の正嫡の純文学としても楽しめる濃い内容の作品でした。こういう書き方はあまりしたくないのですが、「大人の余裕」のような存在感を感じました。それと日影氏特有の日本的情緒にヨーロッパ的なものを持ち込んだかのような作風に酔いしれました。 「移行死体」と「現代忍者考」はともにユーモア・ミステリを目指して書かれたようで、実際そういう感じの作品でした。解説や会報に発表当時の評が載っておりますが、当時も賛否両論が結構あったようで興味深いです。個人的には欧米の推理小説で多かった不可能犯罪の小説を目指して書かれた結果、こういう作品になったのではないかと思いました。ルルーの「オペラ座の怪人」の翻訳等もしていたので、「黄色い部屋の秘密」等も意識していたはずで、面白いかどうかは読み手によって評が割れると思いますが、私の場合はこんなんでした。 個人的には日影氏の作品は「推理小説+α」のものが多く、その「+α」を楽しめるかどうかで読後感が左右されるのではないかと思いますがどうでしょうか。その「+α」が何かというとはっきり言ってよく判りませんが、氏がフランス/ヨーロッパを好きな所にその秘密があるのではと思いました。 収録作全て結構面白い第二巻。機会があったら読まれたい。 | ||||
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