(短編集)
鳩
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幻想小説集というべき内容、著者の晩年最後の本だが、衰えなく鬼気迫るものがある。古本としては、きれいな形で入手できてありがたかった。 | ||||
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味わい深い作品集。この本に収められている晩年の作品の数々は幻想文学と呼ぶべきものに思えるが、これらの物語においては生と死、現と幻、生物と非生物、実世界と異世界などの境界がほとんどなく、幾分地味な印象を受ける。しかし、そこが実にいい。そのために、話のなかで起こることの多くが当然に思われ、このうえない現実性を備えるからだ。 死んだ後も選挙の投票へ行く男との出会いを書く「墓碑市民」。入り組んだ横町で過ごすうちに時空を超えてしまう「冥府の犬」。狒狒(ひひ)の顔をした老人が近所に引っ越してくる「角の家」。病院の壁にある釘で引っ掻いた痕が男の顔に見え、その男が壁を抜け出す「壁の男」。以上を含めた七短篇が、著者の晩年に書かれたものである。他に、本書には未刊の初期短篇が二作と三つの日記抄が収録されている。日々の生活や事件のなかから本質や美を導き出す、といった印象を受ける日記も大変おもしろい。 多くの人に読まれるべき作品集である。奥野健男によるあとがきにある通り、日影丈吉は死後に評価がますます高まる作家であるべきだとつくづく思った。 | ||||
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