秘めたる栄光
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主人公アンブローズの半生を描く話だが、悪役的な立場のいじめっ子や自己中心的な教頭に至る迄、みな何処かコミカルで憎めない。 純文なのだろうが、作者のケルト文化を含む田園風景に對する憧れめいたものが感じられる。そして取って附けた樣な聖杯獲得の話もあって明るく後味が惡くない。従来のマッケンなら聖杯探索にもっとさいているだろうが、聖杯は後から付け足した要素だつったのだろうか。 | ||||
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閉息的なウェールズの学校の描写と、主人公の内面に広がる心霊的情景の描写が一種独特のコントラストを為している作品。これもマッケンの半自伝的小説のひとつと読むことも出来るが、『夢の丘』に比べて、かなり俗っぽい雰囲気のシーンが前面に出て来ている。発表当時には「イギリスの学校制度に関する暴露小説だ」「作者の意図が何処にあるか不明」「構想上の破綻」等々、散々に酷評された作品らしいが、訳者の解説によれば、これは諷刺小説として読むのが正しく、誰もそれを見抜けなかっただけとのこと。正直に白状するが、私には能く判断がつかない。超俗的な聖杯伝説探究の描写には素晴らしいところもあるとは思うのだが、作者自身がエピローグで述べている様に、この小説全体の構成にはやや「小首をかしげ」させられた。 『夢の丘』もそうだが、平井訳はこうしたデカダン的と云うか好事家的な文体と相性がいい。巻末の解説も相変わらず。このレビューのタイトルは各巻ボックスの背表紙から。 | ||||
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