空のオベリスト
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手術で飛行機での移動をしようとした医師に脅迫状が届き・・・というお話。 黄金期のパズラーの典型的なミステリでした。脅迫状、飛行機の中で起きる密室状況での不可能犯罪、多い容疑者と多い動機・・・という割とよくあると言えば言える作品でしたが、設定や構成が凝っているので最後まで楽しめました。エピローグを最初に持ってきてプロローグを最後に持ってきたり、分刻みのアリバイを表ににして読者に提示したり、最後に作中の手がかりを表にしてまとめてくれたり(親切ですね)。 それと、一番最初の殺されそうな医師が治療をしないといけないのが医師の兄で国務長官を勤めている人ということで、今なら謀略小説にするであろう所を本格推理小説に仕上げた所などは時代を感じさせます。 あと、分刻みのアリバイ表は親切ですが、些か細かすぎる感じでついて行けないもどかしさも感じたのも真実です。容疑者の尋問の部分で50ページくらい切れ目なく続く所も少々読みづらいと思いました(でもまぁこの時代の作家の殆どが、読者の集中力を考慮してくれる方が珍しいとは思いますが)。 ともあれ、本格推理小説としてはよく出来た部類に入る佳作だと思いました。機会があったらどうぞ。 | ||||
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乗客(容疑者)たちの入念なアリバイ崩しとしつこい動機さがしに かなりのページが割かれているため、著者の真意を語る手がかりを ついつい見落としてしまいます。 それは同乗したロード警部も同じくで、目先の事件にミスリードされ、 果ては殺害されたカッター博士の上の姪フォンダに心奪われるしまつです。 しかもこの警部、フォンダは美人だから無実で、下の姪アイザが不細工で 生意気だからあやしいと決めつけるなどかなりいい加減な探偵役です。 しかし著者がこの木偶の坊探偵をわざわざ用意したのはきちんとした意図が あったことに読者はラスト納得させられます。 読了後、巻末の「手がかり索引」をみると、え〜、こんなにあったの、 と驚いてしまいます。 | ||||
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高名な医者のもとへ届けられた殺人を予告する手紙。そこには日時も書かれていたが、その時間には緊急の手術のために飛行機で移動していなければならない。相談を受けたニューヨーク市警のロード警部は、あらゆる事態に備えて万全ともいえる体制で警護にあたったが、その目の前で事件がおきてしまう。空飛ぶ飛行機の中での殺人、果たして犯人は?空を飛んでいる飛行機の中という特殊な状況での殺人という設定もおもしろいし、犯人も自然と乗客と乗務員とにしぼられてくるわけで、その容疑者たちと探偵役ロード警部との会話も迫力がありスリルに満ちています。また、巻末には手がかり索引がついていて、犯人を指し示す個所を一つ一つ挙げていってあります。こういったフェアプレー精神というかこだわりというか遊び心というかは、大好きです。一度読み終えた後、この手がかり索引をもとしながらに読み返すのも一興。くれぐれもこの索引を先に読んだりしないように! | ||||
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天かける航空機内での殺人事件とみせかけて二転三転して展開するプロット探偵役の警部補もアドバイス役の博士も黒いサングラスをして捜査に当たっているとしか思えない見当違いの捜査っぷりそうこうしているうちに最もつまらない答で決着をみますが・・・最後に付せられる、プロローグと手がかり索引によって事件の全貌が明らかに逆転の一作 | ||||
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