甘い毒
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ある学校でいたずらが相次ぎ、やがて殺人が・・・というお話。 この時代にあった典型的な推理小説。事件が起こり、警察か探偵が捜査に乗り出し、やがて解決するというパターンの通俗的推理小説でした。 舞台の学校もよくミステリのネタに使われるし、小説中で起こる毒殺事件もよくある展開だし、登場人物も役割の域をでないしと、この小説が書かれた頃に読めばそれなりに面白かったかもしれませんが、今読むとただの推理小説としか思えずに、あまり興奮したりはしませんでした。 でもまぁこれはこの時代の作家の作品の殆どに言える事でこの著者が悪い訳ではなく、時代による風化はある意味どんな小説でも避けられない現象だと思うので、あまり悪く言いたくありませんが。 解説によるとこの著者は作品数も少なく、素性もよく判っていないとのことで、小説よりもそこら辺に興味が沸きました。「上海からきた女」を書いたシャーウッド・キングと並んで著者の正体を暴いてもらいたいと思いました。 黄金時代に書かれた水準作。お暇ならどうぞ。 | ||||
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ある私立予備学校に届いたチョコレートが何者かにより盗まれ、 同時に青酸カリも持ち出され、チョコレートがあらゆる場所に ばら撒かれます。以前から校長の甥エドウィンがいやがらせを 受けており、ヤードのビール主任警部は菓子捜しに奮闘、無事に 回収し、毒が入っていないことに安堵します。 エドウィンは殺されませんでしたが、この騒ぎで誰かが彼の命を狙っている ことを印象づけます。 続いて、エドウィンは「マジパン」なる菓子を食べてあっけなく死にます。 菓子には青酸カリが仕込んでありました。 フェアプレイを身上とする読者への挑戦状を挟み、解答編へ突入しますが、 エドウィンの死体発見現場をここへきて初めて明かすなど(もしこれが事前に 読者に判れば態をなさなくなるが)、お世辞にもきれいなパズラーとは 言い難い。 しかし、たとえ叙述面で読者を欺いたとしても、死体発見現場が 通常考えられない場所にあるのだから、その時点で探偵役が疑問を呈さないのも おかしな話である。 | ||||
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6年の間にわず8作の本格謎解きミステリを発表、その後忽然と姿を消し、詳しいプロフィールはわかっていないという謎の作家ルーパート・ペニー。と、ここまで聞いただけで、ミステリアスで何かワクワクしてきませんか?さらには、残された8作がどれも標準以上のできばえのパズラー、幕間として読者への挑戦が挿入されていると聞いたら・・・、これはもう放っておけませんよね。そんなまさに幻の作家と呼ぶにふさわしいペニーの第7作、学園を舞台にしたミステリです。学園でおきたチョコレートと毒薬の盗難事件、内密に調査を命じられたビール主任警部の目前でおきるいたずらと、それに続く殺人事件。前半は舞台となる学園やそこの内部の人間関係をじっくり書きこんであり、事件がおきるまでの不安な雰囲気を高めています。が、殺されることになる人物のことが、あまりよく描けていません。その人物の性格や行動が後から大きな意味を持ってくることになるので、もう少し筆を割いてほしかった。後半はビール主任警部とワトソン役のトニーとのディスカッションにつぐディスカッション、起伏に乏しくも感じますが読み応えは充分です。と、けっこう大きなヒントを書いてしまったような気がしますが、これを読んでから本書を読んでも、もしかしたら犯人を名指すことはできるかもしれませんがトリックは見ぬくことはできないでしょう。よく練られたミステリです。たった8作しかないのですから、ぜひとも全作翻訳してもらいたい作家ですね。 | ||||
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