テンプラー家の惨劇
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イギリスの名門テンプラー家は、広大な領地と屋敷、多くの美術品を所有する大富豪です。敷地内には森や湖やシャクナゲの大庭園まであります。当主サー・オーガスティンは75歳。妻はすでになく、ギリシャの作家メナンドロスに心酔し、彼の言葉を引用するのが口癖になっています。一人息子のマシュー・テンプラー大佐は50過ぎ。妻のヘレン、20歳の娘ペトロネル、15歳の息子トムがいます。他の血縁は、当主の甥モンタギュー少佐と兄弟ではない甥フェリックス神父がいます。ある深夜に黒ひげ黒めがねの怪しい人物が屋敷の図書室に侵入しました。当主の遺言状を読んでいたと思われます。その後家族1人ずつが殺されていきます。その周囲には常に黒ずくめの人物の存在があるのでした…最後に明かされる犯人の動機に驚愕させられました。私はこの動機に納得いかないですね。正に狂人の仕業としか思えないです。 | ||||
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かつて栄華を誇ったテンプラー家。莫大な財産を有する当主とその相続人は謎の 男により襲撃される。素性も目的も不明の謎の犯人により、ひとりまたひとりと その毒牙にかかる。 読み進むうちに犯人のめぼしをつけるのですが、見事にハズレます。 最後に明らかになる犯人像のインパクトは本当に強烈。 推理小説としてはアンフェアな点があり、巻末解説に、本作の評価は従来から真っ二つに分 かれる、と書いてありますが、それも納得。 ですがそれらの点を考慮しても怪物とさえいえる犯人像には魅かれるものがあります。 | ||||
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1923年にハリントン・ヘクスト名義で書かれた、イーデン・フィルポッツによる長編推理小説。 イギリスの名家テンプラー家の人々を襲う、不可解な連続殺人事件。警察の手を容易くすり抜けて凶行を続ける、謎の殺人者の正体と、その驚愕の目的とは!?というのが簡単なあらすじである。 以下良かった点 ①事件発生のタイミングとそのセンテンスがスリリングで、殺害方法も多様な点 ②作者が持つ、道徳・宗教・善悪など様々なジャンルの主義・思想についての広範な知識が登場人物によって読者に提供される点 ③ありえないのか、ありえるのか、絶妙なバランスを保った設定された動機。 以下不満点 ①アンフェアな記述 ②探偵(警察)の杜撰な捜査 ③終盤の告白部 不満点の③は、読んでいただければわかると思うが、探偵と真犯人しか知りえない事件の真相が、三人称視点で書かれている小説にもかかわらず、サラッと明かされるのだ。「お前は誰だ?」 不満点①のアンフェアな記述と②の警察の不手際も含めて、やはり「神の御業」であったと言うほかない。 | ||||
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原題 The Thing at Their Heels (1923年刊) 嘗ての威光何処へやらといった感のあるヘクスト=フィルポッツだが、筆者がミステリを読み始めた1970年代には『赤毛のレドメイン家』はオールタイム・ベストテンの常連であり『アクロイド』や『幻の女』と並ぶ必読書だった。 『レドメイン』のいささか時代がかっているとはいえ強烈なドラマ性や印象的な犯人像は今でも充分に評価できると思う。 本書も一家皆殺しという迫力ある展開とミステリ史上においても特筆すべき異様な犯罪動機に大いに見るべきものがある。古色が目立つといって切り捨てるには惜しい作家だ。 | ||||
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ハリントン・ヘクストはイーデン・フィルポッツの別名義。 イングランドの地方名家を襲った連続殺人。田園小説を得意としたフィルポッツらしく、地方名家のいやなところが書き込まれており、いかにも実在しそうな人物造形には感心させられた。 ミステリとしての出来はお粗末。結末には腹を立てる人も多いだろう。巻末で真田啓介が30頁近い解説を行っているのも、出来の悪さを弁解するため。 | ||||
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