パニック・パーティ



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初公開日(参考)2010年10月
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長編小説

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パニック・パーティ (ヴィンテージ・ミステリ)

2010年10月18日 パニック・パーティ (ヴィンテージ・ミステリ)

クルーザーの故障から無人島に取り残されたのは、ロジャー・シェリンガム含む15人の男女。しかしどこか仕組まれたようであった。あんのじょう、クルーザーのオーナー、「素敵な船旅」のホスト役が全員を集めて言った。 「この中に、殺人者がいる」 そこへある人物の死が重なり、ひとびとは次第に疑心暗鬼におちいっていく。警察も来ないこの閉鎖情況で、シェリンガムはいかなる裁断を下すのか。 人気シリーズ最後の長編! 出版社からのコメント ロジャー・シェリンガムが探偵役をつとめる人気シリーズの最後の作品です。孤島に集められた人々、それぞれのいわく、「このうちの誰かが殺人者?」という猜疑心……。 「おっ、これはいわゆる本格ミステリの王道である孤島もの?」 と思われるかも知れませんが、そこはバークリー。冒頭の見るワード・ケネディへの「挑戦状」からも分かるとおり、一筋縄じゃいきません。 (「BOOK」データベースより)




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パニック・パーティの総合評価:7.56/10点レビュー 9件。Bランク


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(8pt)

シュリンガム最後の事件?

状況が状況だけにそりゃあ皆パニックになるよ。おまけに問題発言した当の本人が死亡すればなおさらだ。
無人島に取り残された男女十五人。 さあミステリ劇場の開幕です。( ´艸`)
ところがバークリーです真っ正直なミステリというわけにはいきません。 群像劇かな?
人々の心理面の変化や自身の尊厳を保とうとする人達の言動を細かく綴りますが、この辺の人間観察といったところは見事です。
十五人の根底にあるのはガイ・ピジョンの死は事故か他殺かという問題です。しかも当の本人はこの中に殺人者がいると物騒なことを言っていました。
それぞれの個性が表面に浮き上がってきます。怒るもの、利己的になるもの、弱りふさぎ込むもの、様々な人間らしさを見せますが疑心暗鬼は変わりません。
犯人捜しは是か非か紛糾します。時間が過ぎるごとに集団ヒステリーは広がっていくのですがシュリンガムは皆をまとめるのに必死です。

この物語のオチはどうなっているんだろうと気にしつつも読み進みます。
バークリーの作品としては評価が真っ二つに分かれたとの解説がありますが、アンチ・ミステリと見れば
これはこれで面白いと自分などは思います。 肩透かしじゃないかとケチを付けられる人もいるでしょうが、ラストのエピソードがこの物語を端的に表していることを考えれば
少なくとも失敗作とみることはありません。 バークリーの考察には読んでなければいけない一冊ではないでしょうか。

ニコラス刑事
25MT9OHA
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未読の方はご注意ください

No.8:
(4pt)

また惹き込まれた

アントニイ・バークリーにハマり読みまくっての本書。孤島に取り残された15人、という設定からして王道ではあるが興味津々のミステリーで一気に読んだ。とにかく一人ひとりの人物描写がここでも優れていて、後半意外な活躍をする人物が出てきたりと楽しいこと。推理小説としてはいかがなものかという疑問があるが、ロジャーものの大団円にふさわしい作品でした。
パニック・パーティ (ヴィンテージ・ミステリ)Amazon書評・レビュー:パニック・パーティ (ヴィンテージ・ミステリ)より
4562045981
No.7:
(3pt)

アイロニックなサスペンス

どなかたも指摘されてらっしゃる通り、これはサスペンス小説というか心理小説です。アイロニーなテイストやひねくれた結末はバークリー特有のものではあるのですが、推理小説としては論理的とは全く言い難い。
孤島に隔離された様々な人々の人間心理というシチュエーションは面白いのだが、事件そのものも展開もつまらなくて冗長。バークリーの作品としては言及されることが少ない作品とあとがきに書いてあるが、読み手が困惑してどう評価したらいいのか戸惑うのだろうと思う。
この作品に★を4個つけると、彼の他の作品が評価しづらくなるので★3個が妥当かな。
パニック・パーティ (ヴィンテージ・ミステリ)Amazon書評・レビュー:パニック・パーティ (ヴィンテージ・ミステリ)より
4562045981
No.6:
(3pt)

正統的なサスペンス小説という意味で、シェリンガム物の異色作

今までのシェリンガム物は、独善的で自信家というキャラクターが、「最上階の殺人」や「ジャンピング・ジェニィ」のように、魅力的なプロットや推理に貢献していたように思います。

しかし、本作のシェリンガムは、分別のあるモラリストでジェントルマンという設定で、これまでとはまるで別人のよう(暴力をふるう場面がありますが、それもやむをえない状況なので、帯文や解説にあるような「暴走」とは言えないと思います)。

周囲の人間のほとんどが常軌を逸していくため、主人公たるシェリンガムを上記のようなキャラとして設定するのは物語上の必然かもしれませんが、結果としてシェリンガム物としては異色でも、普通のサスペンス小説になってしまったかなという印象。
クセの強いシェリンガムが好きな自分にとっては、まるで別人になってしまったみたいで、いささか不満が残るのも事実。

とはいえ、孤島という極限状況下のサスペンス小説として、なかなかの出来であることに異論はありません。映像化したら面白そう。

シェリンガム物であることにこだわらなければ、十分に楽しめるサスペンス小説だと思います。
パニック・パーティ (ヴィンテージ・ミステリ)Amazon書評・レビュー:パニック・パーティ (ヴィンテージ・ミステリ)より
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No.5:
(4pt)

悪趣味なホストが謎のクルーズに誘う 原作1934年 翻訳2010年

無邪気な明るさが消えた後期シェリンガム・シリーズ。ここでは、その憂鬱な雰囲気が不気味な旅にぴったりです。島への上陸から次の朝に至る流れは素晴らしいのですが、その後の進展はいささか冗長で小ネタがあまり冴えていない感じ。でも結末はバークリーらしい出来栄えで満足です。時事ネタで「国際連盟と日本」が出てました。
パニック・パーティ (ヴィンテージ・ミステリ)Amazon書評・レビュー:パニック・パーティ (ヴィンテージ・ミステリ)より
4562045981
No.4:
(5pt)

傑作!!と思うのですが・・・

後書きを見ると、評価の分かれる作品だそうですが、私は十分面白かったです。シリアスなミステリや推理小説を期待して読みと、肩すかしをくらいますが、はじめの書き出しからわかるように、少しブラックなユーモアミステリです。

最近のいわゆる本格物の方がブラックで重たいものが多いように思う中、全体的には明るいトーンで話は進んでいき、あっという間に読み終えてしまいました。

テンポ良い会話で話しもすすみ、もっと評価されてもよいと思います。ぜひ読んでください。
パニック・パーティ (ヴィンテージ・ミステリ)Amazon書評・レビュー:パニック・パーティ (ヴィンテージ・ミステリ)より
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