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パニック・パーティ



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【この小説が収録されている参考書籍】
パニック・パーティ (ヴィンテージ・ミステリ)

パニック・パーティの評価: 3.75/5点 レビュー 8件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.75pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全8件 1~8 1/1ページ
No.8:
(4pt)

また惹き込まれた

アントニイ・バークリーにハマり読みまくっての本書。孤島に取り残された15人、という設定からして王道ではあるが興味津々のミステリーで一気に読んだ。とにかく一人ひとりの人物描写がここでも優れていて、後半意外な活躍をする人物が出てきたりと楽しいこと。推理小説としてはいかがなものかという疑問があるが、ロジャーものの大団円にふさわしい作品でした。
パニック・パーティ (ヴィンテージ・ミステリ)Amazon書評・レビュー:パニック・パーティ (ヴィンテージ・ミステリ)より
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No.7:
(3pt)

アイロニックなサスペンス

どなかたも指摘されてらっしゃる通り、これはサスペンス小説というか心理小説です。アイロニーなテイストやひねくれた結末はバークリー特有のものではあるのですが、推理小説としては論理的とは全く言い難い。
孤島に隔離された様々な人々の人間心理というシチュエーションは面白いのだが、事件そのものも展開もつまらなくて冗長。バークリーの作品としては言及されることが少ない作品とあとがきに書いてあるが、読み手が困惑してどう評価したらいいのか戸惑うのだろうと思う。
この作品に★を4個つけると、彼の他の作品が評価しづらくなるので★3個が妥当かな。
パニック・パーティ (ヴィンテージ・ミステリ)Amazon書評・レビュー:パニック・パーティ (ヴィンテージ・ミステリ)より
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No.6:
(3pt)

正統的なサスペンス小説という意味で、シェリンガム物の異色作

今までのシェリンガム物は、独善的で自信家というキャラクターが、「最上階の殺人」や「ジャンピング・ジェニィ」のように、魅力的なプロットや推理に貢献していたように思います。

しかし、本作のシェリンガムは、分別のあるモラリストでジェントルマンという設定で、これまでとはまるで別人のよう(暴力をふるう場面がありますが、それもやむをえない状況なので、帯文や解説にあるような「暴走」とは言えないと思います)。

周囲の人間のほとんどが常軌を逸していくため、主人公たるシェリンガムを上記のようなキャラとして設定するのは物語上の必然かもしれませんが、結果としてシェリンガム物としては異色でも、普通のサスペンス小説になってしまったかなという印象。
クセの強いシェリンガムが好きな自分にとっては、まるで別人になってしまったみたいで、いささか不満が残るのも事実。

とはいえ、孤島という極限状況下のサスペンス小説として、なかなかの出来であることに異論はありません。映像化したら面白そう。

シェリンガム物であることにこだわらなければ、十分に楽しめるサスペンス小説だと思います。
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No.5:
(4pt)

悪趣味なホストが謎のクルーズに誘う 原作1934年 翻訳2010年

無邪気な明るさが消えた後期シェリンガム・シリーズ。ここでは、その憂鬱な雰囲気が不気味な旅にぴったりです。島への上陸から次の朝に至る流れは素晴らしいのですが、その後の進展はいささか冗長で小ネタがあまり冴えていない感じ。でも結末はバークリーらしい出来栄えで満足です。時事ネタで「国際連盟と日本」が出てました。
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No.4:
(5pt)

傑作!!と思うのですが・・・

後書きを見ると、評価の分かれる作品だそうですが、私は十分面白かったです。シリアスなミステリや推理小説を期待して読みと、肩すかしをくらいますが、はじめの書き出しからわかるように、少しブラックなユーモアミステリです。

最近のいわゆる本格物の方がブラックで重たいものが多いように思う中、全体的には明るいトーンで話は進んでいき、あっという間に読み終えてしまいました。

テンポ良い会話で話しもすすみ、もっと評価されてもよいと思います。ぜひ読んでください。
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No.3:
(1pt)

ずっといらいらしっぱなし

他の方が書いてらっしゃるように、本格ミステリーではない。いや、たぶん、ミステリーでさえない。ある状況になった時に、人がどう行動するか、どう変わるか、どう本性が出るか、といった人間観察ストーリー?
いらいらしっぱなし、と言いつつも、何とか最後まで読んだのは、文章が平易で、ストーリーも単純だから。
じゃあ、何がいらいらしたか、というと、登場人物の名前だ。15人登場人物がいるが、それが、時と場合と人によって、下の名前で呼んだり、上の名前で呼んだり、はたまた短縮したニックネームまで出てくる。1ページの中で何通りにも読まれる、という訳だ。現実知っている人たちの話なら、どっちの名前で呼んでも何とかついていけるけど、顔も分からないし、状況設定だけで登場人物のイメージをつかむだけでも大変なのに。とにかく、最初から最後まで、「えっと、これってどの人?」と、最初の登場人物のリストをめくりまくった。1冊読む間、絶対に、100回以上見た。ありえない。せめて、呼び名を1つずつで統一っしてもらえなかったのか。
図書館で借りた本だったのだが、最後の方になって、登場人物リストをページをコピーしたぺら紙が挟まっているのに気が付いた。前に借りた人も苦労したに違いない。
パニック・パーティ (ヴィンテージ・ミステリ)Amazon書評・レビュー:パニック・パーティ (ヴィンテージ・ミステリ)より
4562045981
No.2:
(5pt)

幻の(そして最後の)ロジャー・シェリンガムもの

ロジャー・シェリンガム最後の事件と言う事だが、全然本格ではない。一見、本格になりそうな感じなのだが、美事に外された。本格ものをやり尽くして、最後にセルフパロディのつもりだったのだろうか?それでも面白いのは流石にバークリー作品。
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No.1:
(5pt)

女ぎらい?

大好きなロジャー・シェリンガムものなので、点数あまいです(笑)。「蝿の王」チックなんですが、いつものようにひねりすぎてます。死ななくていい人が殺されたり、頑張らなくていい人が張り切っちゃったり。そして、アントニイ・バークリーって、サイテーな女を描かせたら世界一なんじゃないでしょうかっ!?女ぎらいにちがいない。私のオールタイム・ベストは「ジャンピング・ジェニイ」で〜す。おすすめです。
パニック・パーティ (ヴィンテージ・ミステリ)Amazon書評・レビュー:パニック・パーティ (ヴィンテージ・ミステリ)より
4562045981

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