女郎蜘蛛
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パズル・シリーズの表看板ダルース夫妻にQ.パトリック名義作品からトラント警部補を合流させ、どちらの持ち味も生かしてとてもうまくまとめていますね。作風としては、コミカルな要素もあったシリーズ初期と比べれば、もうすっかり次作「わが子は殺人者」と同じテイスト。一応ウェッブとの合作とはなっているけれど、中身はウィーラー節全開。トラント警部補が犯人を追いこむ詐術は実際には効果どうかと思いますが少なくとも小説的には犯人の格を貶めることなく鮮やかな手並みに見せますし、決裂に瀕していたピーターとアイリスが最後に変わらぬ愛を確かめ合うハッピーエンディングの後味もGood。ピーターを女の敵と断じて罵りまくった女が真相報道にシュンとなる(であろう)後日談まで描いてくれればなおスッキリだったのですが。 | ||||
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私は最初の段階で、犯人がわかったので、犯人捜しの面では読み進めても全く驚きがなく、つまらなかった。 ただ、小説としては文章、描写は好きなタイプでした。この作家の別の本を読んでみたくなりました。 | ||||
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クェンティンのパズル・シリーズはこれまで順に3冊読んだが、この作品が心理描写の点では一番面白い(尤も、『人形パズル』と本作との間までに4本書かれているらしくて、これは私は未読なのだが)。巻き込まれ型体質で迷走してばかりの迷主人公ピーター・ダルースが、妻アイリスの留守中に知り合ったけれども浮気にまでは至らず淡い友情を育むことになった作家志望の娘が、妻が帰国した日にピーターの部屋で自殺、お陰でピーターの評判はガタ落ちで、仕事にも支障が出、アイリスとの間にもやがて亀裂が………と云う感じで、どんどん状況が悪化して行く感じが焦燥感を煽る。冒頭50頁程の、うら寂しくやがて物悲しいボヘミアンとの交流のシーンから、今回の作品は一寸違うかな、と云う感触を得ていたのだけれども、途中まで殆どミステリ的要素が出て来ず、ひたすらピーターの転落と再起の様子が描かれていて、言っては悪いがその姿は主人公として今までで一番生き生きとしている。クェンティンはウェッブとウィーラーの2人のコンビの筆名で、これはウェッブが引退する前の最後の作品とのことで、その辺の事情が影響しているとも考えられるが、追い詰められた主人公の余裕の無い感じが、「今回こそは何かやるかも知れない」と云う期待感を生んで、それが仲々に読ませる(まぁそれでもやっぱり探偵役には成り切れないダメダメな主人公なんだけれども)。謎解き面では途中で大体読めてしまって落ちも予想の範囲内だったんだけれども、それでもこの主人公夫婦がどう今回の危機を乗り切るのかを見届けるまでは読むのを止められなかった。 このシリーズは後5作有るらしいので、出来得れば全てこの文庫版で読めるようにして頂きたい。 | ||||
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Amazonから案内が届いて、他のレビューを見て購入してみましたが、正直期待はずれでした。 マニアではありませんが多少は推理作家を知っている私でしたが、この作者のことは知りませんでした。それで読んでみたのですが、うーん、発表当時に読んでいれば新鮮だったかもしれませんが、似たような小説がすでに多く出回っている現在では、犯人もほぼ特定できましたし、「女郎蜘蛛」と呼ばれる(?)女性のキャラクターもありきたりな印象。 私にとっては、図書館で借りればいいレベルでした。 | ||||
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クェンテインのファンとして待望の1冊でしたので早速購入して読みました。 期待通りの傑作ですね。最後まで一気に読めました。おしどり夫婦探偵がここまで追いつめられるとは! 終盤、関係者が集まっての謎解きの場面がいつもながら見事です。特に第20章の最後のあたりで不覚にも涙してしまいました。この章はある人物のセリフで終わるのですが読者にはここで真相が判明するという仕掛けになっています。また、行間から感じられる作者の思い入れという点で感動してしまいました。 このあたりはこの後に続く作品群にも共通する点があるように思います。 ミステリに謎解きと生きた登場人物を希望される方にはおすすめします。 | ||||
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